JMのバレーボール観戦記

テレビのバレーボール解説では触れられない戦術面や選手個人の特徴について、「全員応援」の立場から語ります。

井上香織選手

2012-08-31 10:11:27 | 選手紹介
・基本情報
背番号7番、182cmのセンター

・スパイク
主にCワイドやLのブロードを得意とします。井上選手は、普通にブロードに走ることは少なく、大抵いつもAクイックやCクイックに引っ掛ける一人時間差をします。ブロードや一人時間差は表センター向きの攻撃ですが、井上選手はライトの山口選手とのダブルクイックやダブルブロードを得意とするので、山口選手の隣になるよう裏センターを担当します。球質は、やや当たり損ないが見られてキレがないときがあります。荒木選手とは異なり、セミやオープンは打てないようです。

・レシーブ
センターなのでサーブレシーブはしません。スパイクレシーブは、不慣れな印象で、触れないことが多いです。触れても、線が細いため吹き飛ばされることがあります。

・トス
以前は2段トスをよく上げていましたが、あまり上手いという印象はありません。セットする方向が定まらない感じでした。ただ上達も見られ、バックトスも徐々に安定してきたようです。

・ブロック
井上選手はブロック力を買われてメンバー入りしたと言えるでしょう。182cmとセンターにしては小柄ですが、腕の長さを活かしてリーチの広いブロックをします。相手のオープン攻撃のクロスをよく止めています。タイミングの読みが良いようです。また、筋肉で止める荒木選手とは異なり、骨格を固めてそこに当てて落とすようなブロックをします。また、ワンポイントブロッカーでの出場も多いです。

・サーブ
ややラインから下がった位置でジャンプフローターを打ちます。あともう少し揺れや重さが欲しいところ。しかし、安全サーブは必ず入れてくれるので、セット終盤でも安心感があります。

・JMが選ぶ思い出のシーン
井上選手はコンスタントにファインプレーや目を惹くプレーを見せるので、「この試合」という思い出のシーンは無いです。その代わり、強豪国のレフト攻撃を何度も真下に落としたブロック全てを、思い出のシーンとして挙げたいと思います。

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