趣味と健康日記

清野明子(民謡歌手)の応援、登山、スポーツなど趣味と日々の健康を記す日記です。

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高橋祐次郎氏逝く (コムラサキ)

2012-10-08 00:01:00 | 日本民謡

 日本民謡界の重鎮、津軽三味線高橋流家元の高橋祐次郎氏が9月22日、膵臓(すいぞう)がんのため死去、78歳でした。7月に行われた箱根馬子唄日本一全国大会では元気に審査をしておられました。あの素晴らしい演奏と楽しい話術が聴けないと思うと本当に残念です。
 先月新聞紙上で訃報を知りましたが投稿は遅れてしまいました。振り返れば白川軍八郎、木田林松栄亡き後の津軽三味線界をリードしてきた彼の功績は称賛に値するものだと思います。1980年代、弟子たちを連れて世界中を演奏して回り津軽三味線を世界に知らしめた事は偉業と言えるかもしれません。遅まきながらご冥福をお祈りいたします。

在りし日の高橋祐次郎さん

 三味線普及の為に世界を駆け回った高橋祐次郎さん、2011年2月20日清野明子さんも出演された中野サンプラザ「津軽三味線&日本一の仲間達」で三味線の曲弾きと話術で多くの観客を楽しませてくれた写真です。
 

<!-- 津軽ジョンガラ節中節 by 高橋祐次郎社中 -->

コムラサキ

 日本全国の山谷に分布し、花よりも寧ろ実の方が気になるクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木「コムラサキ」(濃紫)です。敢えて濃紫としましたが、小紫ではサツキの大紫と関係が不釣合です。ムラサキシキブとは葉のギザギザで区別します。写真の葉には幹側半分にギザギザが無いのでコムラサキです。
丈は1mほどで庭木として古くから人気のある日本原産の樹木です。尚、広辞苑によると濃紫は「濃い小豆色に近い紫色、令制では1位の官位相当の色。平安初期には3位以上の位色となった。ふかむらさき」とあり、高貴な色であった事が窺われます

※袱紗(ふくさ)などにも紫が多用されています。 


権現岳登山報告Phase-2 (ウラシマツツジ)

2012-10-05 14:59:21 | 登山&マラソン

お早うございます。今朝のニュースでは京都大学ips細胞研究所が人の網膜を培養する事に成功したと言う事で目が不自由な方には朗報と言えるかもしれません。是非世に出て欲しい技術です。そして日本オリジナルの技術として確立させて欲しいものです。

 今日は引き続き権現岳登山報告です。29日06:30 青年小屋を出発してから12:15 観音平に下山するまでの概要を綴りました。

権現岳登山ルート

八ヶ岳の月

 9月29日未明の月です。眠れない中、中秋の名月が近い事を思い出しそっと窓を開けて撮影しましたが、めいっぱいズームしてもご覧のとおりの大きさです。良く見ると月の下に青い光が見えますが月の青い光を吸収した惑星だと思います。
 
夜明け前の富士山

 29日05:15 
富士山の北北西75kmにある青年小屋から見た富士山の写真です。食事前に寝具を畳んだ後に撮影しています。手前の巨岩群は編笠山です。

朝食

29日の朝食(
05:30)です。シュウマイと卵焼きは覚えていますが真ん中の青い物は葉物だったと思いますが不明です。

乙女の水

標高2380mの青年小屋から西に5分下った沢に「乙女の水」と言われる冷たくて美味しい水場があります。ペットボトル2本に汲んで行動中の飲料水にさせて頂きました。
06:30 青年小屋出発しました。樹林帯を順調に高度を稼ぎます。 

西ギボシ

武田信玄が情報伝達にでも使用したのでしょうか。「ノロシ場」と言われる場所から見上げた西ギボシの岩稜です。この山の向こうに権現岳西峰が見えてきます。

西ギボシへの急登

西ギボシ直下の急登(鎖場)です。↑や○はルートサインですが丸印は「蛇目」(じゃもく)とも言います。ここは西ギボシの核心部です。

西ギボシ頂上

 西ギボシから望んだ南アルプス連峰です。左半分に大きなピークが3つ、左から北岳、甲斐駒ケ岳、千丈岳です。眼下の緑の山は編笠山です。

権現岳西峰

 西ギボシから見上げた権現岳西峰(東ギボシ)です。山容としては如何にも「岩稜の権現岳」と言った感じで赤岳を彷彿とさせてくれます。

西権現岳の岩場に突入

西権現岳岩場の入り口となる鎖のトラバース(Traverse:横切る)
、この後も連続して鎖場が現れます。

長いトラバース

暫く鎖場のトラバースが続きます。200mに迫るかもしれません。前方を右に曲っても未だ続きます。右側は谷底ですが、こう言う場所を歩くのも登山の楽しみです。

もう一息で山頂

権現岳山頂までの最後の岩場です。急ぎたくなりますがゆっくり登りましょう。鎖に全体重をかけず、添える程度の三点確保を基本に登ります。「三点確保」とは両手両足四点のうち三点を固定し、一つだけを移動して安全に登る方法です。

権現岳西峰山頂にて

07:30 小屋を出発して1時間、権現岳西峰(2700m)山頂に立ちました。セルフタイマーであわてて撮影しました。、元々画質が悪いのですが個人情報保護のため更にモザイクをかけています。

権現岳頂上から見た富士山

富士山の右の丘は富士山と冨士川に挟まれた毛無山(1964m)です。手前の黒い山は下山時に通る「三つ頭」です。その山麗左は清里高原と呼ばれています。

権現岳東峰(東ギボシ)

右が権現岳東峰(2715m)です。真ん中に小さな青い屋根の権現岳小屋が見えます。左の尾根は赤岳、横岳、硫黄岳への縦走路になります。尾根の最下部を(小)キレットと呼んでいます。北アルプス、北穂高岳と槍ヶ岳の間には大キレットと呼ばれる日本有数の難所が有ります。下山道は右の岩山を巻いて下ります。

権現岳山頂


07:50 権現岳東峰(2715m)下通過、岩場の権現岳山頂には剣が突き刺さっています。今回は下山を急いだため10mほどの岩場の山頂はパスしました。写真はネットから拝借しました。








八ヶ岳連峰

08:30
 三つ頭(2580m)方面から見た南八ヶ岳連峰です。赤岳の下にはキレットと呼ばれる難所が有ります。切れ戸と書きますが急峻な山と山の間のすぱっと切れ落ちた場所を言います。

三つ頭下山道

三つ頭からの下山道は単調で長い道のりでした。ここは熊笹の原っぱでヤブコギ状態です。(笑)八ヶ岳横断歩道(遊歩道で道幅が広い)に下りてから観音平までが、いくつもの谷を横切り意外と遠かった。ここまでの間に分岐もいくつかありましたが、投稿に疲れました。
09:45 木戸口公園
10:50 延命水、ここの水は飲めません。動物用になっています。

昼食

11:30 延々と続いた下山、登山道の真ん中に店を開いて食事です。餅を鍋で煮てアベカワにして食べました。サラミとリンゴ、最後にコーヒーを沸かしてあわただしく済ましました。
青い物が無いのでリンゴは皮ごと食べます。鍋の始末は帰宅後にしました。ゴミはすべて持ち帰ります。

観音平

12:15  長い下山が漸く終わり観音平の公園にたどり着きました。この辺りには山ブドウが沢山生えていましたが、採られた後でした。

延命の湯

12:45 小渕沢ICから10分ほどの高台にある温泉施設スパシオ小淵沢「延命の湯」です。うす茶色のいい温泉でした。入浴料金600円でした。

Pワースポット

延命の湯に張り出されていたプレートです。温泉と伊勢神宮の関係は初めて知りました。私にも運が向きますように!

上九ふれあい農産物直売所

強悪宗教団体で一躍有名になった「上九一色村」にある農産物直売所です。ここを超えて富士五湖有料道路、東名高速を使って帰宅します。

稲の乾燥

刈り取った稲を○○にかけて乾燥します。こうすると何故か美味しくなるそうです。○○は忘れました。
19:00 無事に帰宅できました。


ウラシマツツジ

 権現岳で撮影したツツジ科の多年草高山植物「ウラシマツツジ」です。葉には網目模様があり、夏の終わりには赤い実を付けますが徐々に黒くなります。花は白いベル型です。原産地は日本中部以北及び朝鮮北部になります。名前の一部「ウラシマ」の由来は葉の(ウラ)の網目模様を「」(シマ)に例えたからです。ウラアミよりウラシマの方がスッキリします。北岳などの砂礫地では5cmの真赤なジュウタンの様なウラシマツツジの群生を見ることが出来ます。ウラシマツツジに限らずこれらを草紅葉(クサモミジ)と言います。

 


権現岳登山報告Phase-1 (トリカブト)

2012-10-01 14:54:25 | 登山&マラソン

 こんにちは、先日東京マラソンの抽選結果の発表が有りました。残念ながら4年連続で落選です。気持ちを新たにし、来年に期待したいと思います。


 28日、29日の二日間で八ヶ岳連峰の権現岳(2715m)に登ってきました。タイミング的には台風18号と17号の間に挟まれた時機でしたが、予報は「晴れ」なので決行いたしました。5時出発と聞いたいたのですが4時半に迎えの車が来てしまい、飛び起きての出発となりました。御殿場、河口湖経由で中央高速小渕沢I/Cで下ります。15分ほどで観音平駐車場に到着です。マイカー登山にとっては大変アクセスの良い登山コースです。第一日目の登山ルートは観音平、雲海展望台、押出川、編笠山への標高差964mの登山です。そこから約150m下った巨岩地帯に「青年小屋」があり、ここで泊まります。出発前に登山用具の紹介です。

エイト環

 ロープ(ザイル)、クライミングベルト、エイト環、カラビナのセットです。装備が重くなるのですが、中高年者の登山が多く事故があった場合に役立つだろうと毎回背負って登ります。本格的な岩登りではクライミングベルトより安定するハーネスを使用します。

下降の実際

 岩壁上部の支点(岩、大木など)にロープを固定し、写真のようにエイト環にロープを通すことにより体重を支え、右手のロープを上にするとスルスルと下降を始めます。右手のロープを下(この場合体側)にすると摩擦力で下降がストップします。これを懸垂下降と言います。垂直の壁でも対応できます。下降後遭難者にベルトを装着し、他の方に引き揚げてもらいます。因みに実際のロッククライミングでは45mのロープを使用しますが、我々素人は半分の20mです。

権現岳登山ルート

観音平駐車場

中央高速小渕沢ICからわずか15分で観音平駐車場に到着です。トイレが2個並んでいます。ペーパーも有るようですが、自前のものを準備した方が無難です。周囲は公園になっています。

編笠山登山口

09:00 トイレの左側に編笠山登山口(1560m)が有ります。暫くは素晴らしい樹林帯が続きます。付近には山ブドウが茂っていましたが、実は採られた後でした。暫くすると「延命水」と言う水場がありますが、現在は獣用になっていて飲めません

雲海展望台

09:50 雲海展望台(1881m)に到着、ベンチも有ります。10分間休憩です。ファーストピッチです。1ピッチ30分からⅠ時間に区切って休みますが、初心者は30分位が良いと思います。

押出川出会

10:35 観音平から沢伝いに別ルートで登って来る道と合流する押出川出会(2100m)です。沢の合流地点を「出会い」と言います。編笠山に登らないで青年小屋に向かう登山者はここで右の巻き道を登ります。

ゴロゴロ石急登

押出川からはゴロゴロ石が多い道の急登が続きます。ほとんど直登できつい場所です。手も使って登ると楽です。

ヤマハハコ

樹林帯を抜けた日向には未だ「ヤマハハコ」が咲いていました。

編笠山唯一のハシゴ

山頂が近付くと編み笠山唯一の鉄梯子が有ります。この辺りにブリキで造った標識があり、「山頂まで本当にホントにあとチョット」と書いてありました。

編笠山頂上

12:00 編笠山山頂(2524m)到着、1時間の食事休憩です。右奥の標識に従って下ると青年小屋があります。

コンビニで買ったオニギリ

行動食(昼食)はコンビニで買ったオニギリ(2個)とパン、キューリの浅漬け、デザートは柿です。この日は出発時に急いだので「甲状腺ホルモン剤」を忘れてしまったので心なしか苦しかった。※甲状腺機能障害の症状は「疲れやすい」です。

ヒカリゴケ

 編笠山を下降し始めて15分ほど、右側の岩の間に「ヒカリゴケ」(若草色)が有りました。ブリキの標識も有ります。

巨岩地帯

突然現れた開けた巨岩地帯ですが東京ドーム4個分ぐらいの広さです。青い屋根が「青年小屋」、裏手にはキャンプ用地が見えています。広場中央を左に進むと「乙女の水」と言う水場が有ります。これは本当に美味しかったです。

青年小屋

13:30 「遠い飲み屋」と言う赤ちょうちんが有名な山小屋「青年小屋」(2380m)です。

フリークリミング

炬燵があって雑誌などが置いてある居間の壁にはBouldering用のホールドが取り付けられていました。この程度なら私でも自由に移動できます。ボルダーとは河原の大きな岩(高くても3m)の事で岩登りの練習をボルダリングと言います。

部屋

この山小屋の部屋は個室タイプで広々としています。1泊2食付きで7800円、素泊まり4800円、テント泊は800円です。

夕焼けの冨士山

 食事前の夕暮れの富士山です。この日は15:00ころに土砂降りの雨が30分ほど続きましたが。その後は晴天で中秋の名月前夜の月が明るい夜でした。残念ながら月の写真はアップ出来ないのが残念です。やはり月の写真は200mm位の望遠レンズの必要性を感します。

夕食

17:30 夕食、アジのフライ、鶏肉と大根のに漬け、ヒジキ、キャベツサラダ、牛蒡の和え物、葡萄と麦ごはんに味噌汁でした。
 明日の朝食は05:30、消灯は21:00です。いつもながら山小屋の枕が合わなくて正味3時間寝たかどうか微妙な状態でした。次回は目的地、「権現岳」に登ります。乞うご期待!

トリカブト

 夏から秋にかけて山中で見かける事が多いキンポウゲ科の多年草「トリカブト」です。大きいもので丈が1mになります。花の形が舞楽で使用する鳳凰の頭を模した兜に似ているので「鳥兜」になったようです。根を乾燥させたものには毒性があります。反面昔から薬草としても使用されます。春先の二輪草などに良く似ています。全体的に毒性があり、山菜と間違って食べて事故になる事も多いので注意が必要です。クジラなど猟をするときの毒矢にも使用されてきました。原産地は中国です。