第14 表及び第15表は、BCGのコッホ現象がどのように出現するかを観察したものである。
つまり結核菌に感染させられた実験動物と結核菌に感染させられていない実験動物の皮下に、BCGを1mg、0,1mg、0,01mg接種し、注射局所の経時的変化をみたものである。
2つの表から明らかなように結核の場合では健康な場合を比較して局所変化が現れ、まもなく潰瘍になるが、その潰瘍も2週間続かず治る。
ところが、健康な場合では、局所に変化を生じるものは少なく、その変化のうちの1部は潰瘍にまでなるが、結核の場合より局所反応は遥かに遅れて現れ、長く続く傾向にあった。
結核菌に感染させられた実験動物の接種局所反応はコッホ現象と解され、健康な実験動物の接種局所の変化はBCGの弱い毒性によると思われた。
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