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C型肝炎の解決を目指し、国の責任を追及するため闘っています。

ウルソは自己免疫性肝炎の特効薬

2014年11月05日 08時37分59秒 | 自己免疫性肝炎治療について(ウルソ)
R.M、36才、女性。平成24年8月、黄疸で発病しました。
近くの病院に3週間ほど入院。肝機能検査は正常化しないまま退院し、外来通院で経過をみていましたが、よくならず平成24年9月21日当院受診となりました。
外来の検査では抗核抗体(蛍光抗体法)×160で、自己免疫性肝炎の疑い9月28日肝生検を施行し、 典型的自己免疫性肝炎と診断しました。
 当院初診時からウルソを投与しましたが、効果がなく10月19日からプレドニンを併用しました。
プレドニンは当初30mgから開始し、平成25年5月31日で中止となっています。中止後はウルソのみで肝機能は正常値を保ち現在に至っています。

プレドニンを長期にわたって使用すると満月様顔貌、多毛(体毛がこくなる)、脱毛、発汗異常皮膚の脆弱化(ぜいじゃくか=薄くなる)などの副作用があります。

ウルソ、別名熊の胆(くまのい)が自己免疫性肝炎に効果のあることを発表したのは、世界で私が初めてでした。
これにはわけがあります。私が医者になったときから肝臓が悪いというとツムラの漢方薬(小柴胡湯)が使われていました。しかし小柴胡湯(しょうさいことう)では肝障害は効果なく、肝がんの予防にもなりませんでした。
そこで若い先生の提案で小柴胡湯を肝障害のあるすべての症例をウルソに換えることにしました。
院内薬局からはひどい反抗に逢う結果になり、病院管理者も挙って抵抗しました。何故なら小柴胡湯は差益(収支の差額による利益)が大きい薬だったからです。
それにもめげず、1986(昭和61)年夏からウルソに全面的に換える作業を行いました。
そんな中で自己免疫性肝炎にウルソが効果のあることを発見し、1993(平成5)年9月神戸で開催された日本消化器病学会シンポジウムで発表しました。
更に日本肝臓学会の推薦で肝臓学会の英文雑誌に自己免疫性肝炎の4症例を掲載しました。
以下は英文雑誌の抜粋です。





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