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楽園づくり ~わが家のチェンマイ移住日記~

日本とタイで別々に生活してきた私たち家族は、チェンマイに家を建てて一緒に暮らし始めました。日常の出来事を綴っていきます。

あわや乱闘かと、ヒヤヒヤの巻

2013-12-25 18:43:43 | タイのゴルフ

今朝はゴルフスクールの生徒4人に先生2人+1人(妻)でゴルフ場へ行きました。もちろん中学生の息子も含れています。レッスンのためにプレーするゴルフ場は大体決まっていて、市内から30分ほどのところにある9ホールのゴルフ場です。料金がハーフで200バーツ(CF込み)と安い割には、比較的よく整備されているゴルフ場です。

生徒4人の内訳は、私と息子、プロを目指している15歳の韓国人の少年、それにプロ?のタイ人女性です。私は12月は月謝を払っていないので、厳密にいうと生徒ではないのかもしれませんが、先生は相変わらず生徒として扱ってくれます。そして今回は、2人の先生のうち、若い先生は一緒にプレーしました。先生の2人は親子なのです。

初めて一緒にプレーした韓国人のS少年は、さすがにプロ志望だけあって、本格的なプレーぶりでした。若い方の先生よりも、今日は内容もスコアもよかったように思います。ボールが飛ぶのは当然として、小技もなかなかのもので、もうちょっとのところでパープレーを逃しました。

前置きはこのくらいで本題です。我々が9ホールのうち8ホールを終えたところで、ちょっとした事件が起きました。乱闘になったわけではありませんが、売り言葉に買い言葉の応酬には激しいものがあり、怒鳴り声がゴルフ場内に響き渡りました。私はその怒鳴り合いを耳にしながら、内心ドギマギして最終ホールのTショットを打つことになりました。

池の中の出島がグリーンになっている名物ホールの8番・パー3を終えて、最後の9番ホールに向かう途中、年老いてはいるけれども大柄な2人のファラン(西欧人・白人)がニコニコしながら並んで私たちを待っていました。そして、お父さんの方のプロに向かって言いました。タイ語で。

「随分時間がかかってるけど、一体どうなってるんだ。」

それに対して年配のプロは、やはりニコニコしながらタイ語で反応しました。

「いやいや申し訳ない。何しろ5人なので、少し時間がかっているかもしれません。ご容赦のほど。」

ここでファランが、例えば「後ろの組のことも考えて、できるだけサッサとお願いしますよ。」とでも言って鞘を収めていれば、別に何事も起きなかったのです。腰を低くしてタイ人のプロが謝っているのですから。ところが、2人のファランのうち、緑色のシャツを着た方がプロに食って掛かったのです。戦闘開始です。

「ここは練習する所じゃねえんだよ。分かってるのかお前。練習したいんだったら、練習場でやれよ!」

この一言に、いつもは温厚な61歳のプロが大声を出しました。何を言い合っていたのかは、私たちプレー中の生徒にははっきりとは分かりませんでした。というより、そのファランもタイ語が堪能で、タイ人のプロ2人は英語が堪能なので、口汚いタイ語や口汚い英語が飛び交って、はっきり言って私にはよく理解できませんでした。

後から妻に言い争いの内容を確かめました。それによると、こんな感じだったのです。

プロ「あなたは何を偉そうに言ってるんですか。ここで練習してはいけないなんて、一体だれが決めたんですか。」

ファラン「何だと。偉そうなのはお前の方だ。ゴルフ場はゴルフをするところだ。ゴルフの練習なんかするんじゃない。それに6人も一緒にプレーするなんてとんでもない。どれだけ時間がかかってるか知ってるのか!!!」

プロ「えっ何だって?プレーしてるのは5人だ。それに、今朝は霧が深かったからプレーを始めたのは9時前だ。今は11時前だから、2時間経ってないんだぞ。」

私の記憶に間違いなければ、私たちがスタートしたのは8時40分ごろ。8番ホールを終えたのが10時30分ごろでした。ハーフで2時間というのは、クレームをつけられるほど遅いわけではありません。しかも、3番くらいまでは濃い霧の中でのプレーでもありました。それよりも、私たち5人のうち女性の1人がTショットやアプローチをよく打ち直しするので、それがやたらと目に着いたのかもしれません。

ファランが年配のプロの顔を指さして罵り始めました。それを見た息子の方のプロが激怒して英語でファランに抗議しました。ひとを面と向かって指差すのはとんでもない非礼です。息子の方はイギリス留学経験もあって、英語が堪能です。相手の無礼な英語も分かります。とくに、生徒に関してファランが口にした一言が若い方のプロに火を付けたようでした。ファランの一人が、こうはっきり言ったのです。

「ゴルフ場は子供の来るところではない。さっさと帰らせろ。」

もうお分かりですね。このような非常識な言葉を聞いて、紳士的に対応しろと言うのが無理かもしれません。若い方のプロはファランに負けずに大柄なので、声も大音声です。「私の生徒の子供たちを侮辱するような発言は許せない!」と強烈なパンチを浴びせました。もちろん言葉のパンチですが。

私もTショットを打ち終わった後、言い争いの現場に駆けつけました。そうすると、お父さんの方のプロが「息子よ、もういいだろう(ポーレオ)」と息子の方をなだめていました。私も「〇〇、もういいでしょう。」と便乗しました。でも収まらないのは息子の方で、そのあとまだ言葉の応酬が続きました。でも、ファランの方が「メリークリスマス、ハッピーニューイヤー」とかなんとか言いながら引き下がったので、一応の収拾を見たかのようでした。

ところが、しつこいのはファランでした。9番ホールでプレーしている私たちに、8番ホールのグリーン付近から、口汚い言葉を投げかけてきたのです。9番のフェアウエーと8番グリーンは池を挟んで近いのです。今度はお父さんのプロは高等戦術に出て相手をやっつけてしまいました。

これも後で妻から聞いたのですが、ファランは、依然としてタイ人のプロを10メートルほど離れた、8番グリーンのある小島から罵り続けるので、プロはこう言いました。

「ここはタイだ。ここは私たちのゴルフ場だ。文句があるなら、お前の方が出て行け!」

そう言ってから、持っていたiPadを開いてファランの顔に向け、写真を撮り始めました。本当は写真を撮るフリをしただけなのだそうです。ところが、これが効果てきめんで、ファランは逃げてしまいました。顔写真を撮られては敵わん。写真をどこかに出されて、「こいつらをタイから叩きだしてくれ」とでも言われたら敵わん、とでも思ったのでしょうか(笑)。

実はファランの2人は、私たちのすぐ後ろを回っていた日本人4人の組の後でプレーしていたはずです。8番のところで、わざわざ前の組を追い越して来て私たちに抗議したのです。しかもとんでもない口汚い言葉で。日本人の組は、確かに後半「前の組は遅いなあ」とは思ったでしょう。でも日本人はさすがにタイ人に向かって抗議なんかしません。ここは日本ではなく、タイだということを、みんな認識しているからだと思います。それに、それほど極端に遅いわけではなく、人数相応でしたから。

ファランについていたキャディーの1人は、実は妻とはちょっとした知り合いです。私がラウンドするときに付いてくれたこともあります。そのキャーディーによると、件のファランは、大体いつも前の組に文句を言っているんだそうです。つまり常習のクレーマーだというのです。プロもこれまでも何度か遅いと抗議されたことがあるそうです。今日もいつものように低姿勢で謝っているのに、礼を失した汚いタイ語(「ヒア」ですね)をファランが浴びせてきたので、温厚なプロもついに堪忍袋の緒が切れたようです。

私もプレーは早い方ではありません。息子も初心者ですから普通の人よりは時間がかかります。でも「子供はゴルフ場に来るな」と親である私に言われたとしたら、もちろん「誰がそんなルールを決めたんだ、ふざけるな。」くらいは言ったかもしれません。12歳の息子は言い争いの情景を目にして「(ファランが)クラブを1本持って喋っていたので、それが怖い。もしプロに何かあったらどうしよう」と思ったそうです。

ファランに罵られたプロは、帰りがけにゴルフ場の支配人にばったり会ったので、立ち話で事の顛末を報告したようでした。タイ人から、しかも地元では名士の一人であるタイ人から「ここはタイだ。文句があるなら、お前のような外国人は出て行け!」と大声で言われたら、確かにビビるでしょうね。写真を撮るフリというのも、奇策ではありますが、確かに妙案でした。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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不愉快な思いをされましたね。 (JIMMY)
2013-12-26 01:27:08
ゴルフは紳士のスポーツだというくせに、それを守れないファランというのはタイ人を下に見ているのでしょう。
同じように子供のプレーヤーも普段から見下しているから、そういう言動になるのでしょう。
そのファランの技量が子供よりも格下であったとしても、そういう人は子供のプレーヤーを尊敬したりしません。
むしろ下手だからこそ、こういう言動に及ぶのでしょう。上手い人は絶対に他人のプレーを邪魔したりけなしたりしませんから。
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JIMMYさんへ (うさぎ)
2013-12-26 19:47:48
コメントありがとうございます。
私ももう何人ものファランと一緒にプレーしていますが、大体は礼儀正しくフレンドリーな人が多かったです。私の下手くそぶりにも寛容でした。でも、確かにアジア人を見下しているファランはいますね。

実は今日もほぼ同じメンバー+小学生の合計6人が2組に分かれてプレーしました。私が終わって、後の組を待っていると、昨日のファランのうち、うるさいのとすれ違いました。私を認識したようで、彼は「メリークリスマス、ハッピーニューイヤー」と2度も繰り返しましたが、私は無視しました。顔だけニコニコしながら相手を威嚇する人間は嫌いなのです。
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