生活費のお話は、これまでの最高のアクセスがありましたので、また続けることにしますが、その前に、けさ年金機構に電話し、年金のタイへの送金の仕組みについて問合せました。このブログで、この件について書いてきましたので、曖昧なままに終わらせないためです。
結論を言いますと、年金機構の親切な窓口の方が、3時間くらいの間に3回も、私の携帯にかけ直して、小刻みに回答してくださったのですが、私と同様、内部で海外送金の仕組みそのものを理解している方が少ないのか、最後のところで、「年金機構ではわかりません。」という点がひとつだけ残りました。窓口の方、担当の方をいじめるつもりはまったくありませんが、そのまま書きます。
<私の質問>
私はタイのバンコク銀行にバーツの普通預金口座を持っている。来年タイに移住予定であるが、報酬比例部分の年金受け取りについて、その口座に定期的に送金してもらうとした場合、
1.送金は、三菱東京UFJ銀行が行っていて、タイへはアメリカドルだという噂だが、実際はどの通貨で行われているか?
2.送金手数料、為替手数料がかかるが、受取人が負担しなければならないのかどうか?
すぐには答えられないようで、調べて電話してくれるというので、待っていると、10分くらいで、
<最初の回答>
1.年金の海外送金はアメリカドルやユーロといった主要通貨での送金が行われており、タイバーツのようなマイナー通貨の国へはアメリカドルで送金している。
2.手数料は受取人は負担しなくてよいが、ドルで送金するので、ドル建ての口座が必要。
→私が「えっ?ドルの口座がないと受け取れないのですか?それは初耳。本当ですか?それはないでしょう。例えば円建てでバンコク銀行に送金するのに、円建ての外貨預金口座がないと受け取れないなんて、あり得ないと思う。詳しい担当の方に確認をお願いします。」となりました。
そして、15分後、電車に乗ろうと駅のホームにいるときに、
<2回目の回答>
ドルの口座でなくても、バーツの口座でも受け取れる。ただしバーツで受け取る場合は、ドルからバーツへの為替手数料が受取人の負担になる。
→「受取人の負担というのは、どの段階の、どれくらいの手数料か、もう少し具体的に教えてほしい。」またしばらく待ってほしいということになりました。今度はなかなかお返事がありません。
私は、今日は11時から東京の新橋でお仕事がありまして、たまたまですが、その途中、バンコク銀行東京支店のまん前を通り過ぎようとして、「あ、ここで聞けばわかるかも」と、それこそ2年ぶりくらいに、お店に立ち寄りました。
窓口の方は親切で、紙に年金の送金の仕組みを書いてくれました。何でも、タイに移住予定の人、すでに移住した人、実に多くの人がいろんなことを尋ねにみえるんだそうです。ロングステイビザを取得するためのバーツ送金のことと並んで多い質問が、年金のことだそうです。ただし、窓口の方(日本人)は年金機構でなく、社会保険庁と言ってましたけど。
年金機構からの送金の仕組みは、私も大体学習していましたので、窓口の方といい勝負だったのですが、ひとつだけ私の知らないことがありました。それが、さきほどの年金機構の方が回答した「ドルからバーツへの交換の手数料」に該当する部分のようでした。海外送金に詳しい方にとっては、ごく基礎的なことです。私が無知だっただけのようです。
<実際の年金送金(タイのバンコク銀行へ送金の場合)>
年金機構(旧社会保険庁)
↓
日本銀行
↓ (送金業務を委託、送金手数料支払い)
三菱東京UFJ銀行
↓ (年金額をドルに換算ののちドル建て送金)
バンコク銀行・外為センター
↓ (バーツに換算、手数料差引)
バンコク銀行各店
↓
普通預金口座へ入金
こうなるのですが、私が知らなかったのは「外為センター」を通過することです。それと、この一連のプロセスに通常3~4日かかるらしいことです。つまり、年金支給日は偶数月の15日らしいですが、その日に三菱東京UFJが送金処理をすることは通常ありえず、タイに送金されてからも、すぐに口座に入ることはないのです。その間も、為替レートは変動しますから、どの段階でどのレートが適用されたのか、受取人にはさっぱりわからないんだそうです。
さて、この「外為センター」があるので、ドルで送金しても、バーツの普通預金口座にめでたく入金されるのですが、と同時に、ここで手数料が発生するのだそうです。その手数料率は、三菱東京UFJ銀行と、バンコク銀行(外為センター)の企業間の取り決め、契約事項なので、一切公開されていないんだそうです。
ですから、バンコク銀行東京支店の方も知ることができないんだそうです。タイに住んでいて、年金機構から年金をバンコク銀行に送金してもらっている日本人は一定数いらっしゃるようで、その方たちから、「円での年金支給額と、タイで受け取るバーツの金額が、為替レートとかけ離れている」という質問を、あるいは苦情めいた相談?を受けることがあるんだそうです。
つまり、どの段階で一体何が差っ引かれているのか、受取人から見ると、どうしても不明朗に見えてしまうのですね。タイ在住の日本人の方たちの間でも、よくこの問題が議論になるんだそうです。で結局、日本に帰った時に日本円を自分で持ち込むのが最良、という結論になることが多いんだそうです。
さて、最後に、年金機構からの回答です。
バンコク銀行東京支店を出てから携帯にかかってきました。
<3回目の回答>
年金の海外への送金は、お客さま(私)の言うように、日本銀行からの依頼で三菱東京UFJ銀行が行っているのは事実です。その三菱東京UFJ銀行からタイへ送金された後のことは、年金機構では把握しておりません。ですから、どのような手数料が、どこで、どれくらい発生するのか、分かりません。その辺のことは、むしろバンコク銀行へお尋ねになったらいかがでしょうか。
・・・・・・・・
年金機構の相談窓口の方、どうもご苦労様でした。バンコク銀行東京支店の窓口の方、どうもありがとうございました。
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遜色ないようですが、次回詳しく計算して見ます。が、個人情報そのままですから公表はちとちと。
情報ありがとうございます。
実際に年金を受け取っていらっしゃる方の声が真実です。そうですか、ほとんど翌日入金されてますか。それならば、大幅なレートの変動はあまり考えなくてもいいみたいですね。
日銀が送金手数料を肩代わりしてくれているわけですから、即日入金しろなどとは、贅沢は言えないですね。ごくたまに、入金まで「3~4日かかることもある」ということですね。
両替手数料が2回かかりますが、現金両替とは違うので、手数料が低く、日本から「円建て送金」したのと変わらない水準ですから、お得です。
バンコクバンクでUS$⇒タイバーツに換金される際には、BankNoteのBuying Ratesではなく、「T.T」レートが使われます。
http://www.bangkokbank.com/Bangkok%20Bank/Web%20Services/Rates/Pages/FX_Rates.aspx