二番目の娘がこのような自慢げな表情を見せることはめったにありません。その理由は、右手の人差し指で指している書類にあります。
先週日曜日の小学校に続いて、今日は中学高校の保護者会が開かれました。中3と高1の2人の娘が通っている学校です。1学期の成績表をもらう日だったのです。
中学時代にトップクラスだった上の娘は、男友達との付き合いやアルバイトに精を出しているので、成績は全くふるいませんでした。ほとんど勉強しないのですから仕方ありません。よい成績になるわけがないのです。
それと引き換えのように、今度は下の娘がトップクラスに入ってしまいました。バンコクの中学では2年間、クラスで30番目~35番目の成績でした。さすがに最下位はなかったですが、その寸前までいったことがあります。もう学校の成績のことを言うのはやめようと決めたのは、2番目の娘の成績の悪さがきっかけかもしれません。
ところが何を間違えたのか、チェンマイの公立中学校に来て初めての成績が、クラスで3番目だったのです。平均評価も3を超えています(4が最高です)。先生から成績表をもらってひと目見た瞬間に、娘の顔がほころびました。周りの生徒に見せて大喜びでした。
私は成績表を見た瞬間、実はわが目を疑いました。15科目のうち、最高評価の4が6つもあったからです。正直言って、別人のと間違えたのかと思いました。残念ながら1.5の評価の科目が1つと、2.0の科目が2つあったので、平均は今一つ伸びませんでしたが、全体が3.0を超えたのは、彼女にとってはもちろん生まれて初めてだったのです。
タイの公立の中学高校では、科目の成績だけでなく、生活態度の評価もあります。たとえば「王様を敬愛する」「愛国心がある」「公共心がある」「向上心がある」「他人と協調する」「倹約する」「健康に留意している」など12項目です。下の娘は全項目が最高評価でした。
良い成績になった娘は気分が最高のようで、家に帰ってからもニコニコしています。どちらかというと、ブスッとしていることの多い子なのですが、まるで別人です。やはり、子どもにとって学校の成績は最大の刺激なんですね。単なる点数にすぎないんですけど、娘なりの努力の結晶にちがいありません。
「次は1番をめざせ」とは絶対に言うつもりはありませんが、素直に褒めてあげようと思いました。妻に「成績が良かった時は、タイ語ではどう言って褒めるの?」と聞いたら、「何でもいいの。褒めてあげて」というので、「リアン ケン マークマーク ナ」と言ったら、嬉しそうにしました。そう言えば、下の娘に直接褒め言葉をかけたのは初めてのことかもしれません。
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相撲で言えば「地位が作る」みたいな感じかなぁ。
ほめて伸びる子、叱って伸びる子いろいろなタイプがありますが、一番は達成感が刺激になるのでは。
娘も今月1日に前期の通信簿をもらってきました。クラスで4番目でしたが、本人は3年生の時から一つ下がったと悔しがっていました。
苦手だった英語の評価が4でしたので、私はこれだけで十分でした。
順位をつけることには賛否両論ありますが、多くの子供にとっては励みになりますね。私としては40人足らずの中で順位を付けるのは、ある意味馬鹿らしいという考えですけど(笑)。