先週、二番目の娘の通う学校から親への呼び出しのお手紙をいただきました。タイ語の勉強を始めたおかげで、その手紙の内容は少し理解できました。要するに、学校内で生徒同士のトラブルがあり、女子生徒の一人が殴られそうになった。トラブルを起こしたグループの中に、お宅の娘も含まれている。ついては状況説明と今後のことについて話をするので、指定する日時に学校に来い、と言うような内容でした。
その手紙を見た時は、うちの娘も一緒になって喧嘩したのかと驚きました。とてもそのようなことをする娘とは思えないからです。妻に聞くと、娘は現場となった学校内のトイレに他の生徒と一緒に行って見ていただけだというのです。でも、生徒グループの一人だったことは事実のようです。
喧嘩の原因を聞いてみると、中学2年の女子生徒が高校1年の女子生徒の一人に口汚い言葉を浴びせたということらしいです。それに腹を立てた生徒が仲間を呼んで、その中学2年の生徒をトイレに追い詰めたらしいです。うちの娘を含む高校生3人と、中学2年のグループ数人が対峙し、今にも喧嘩が始まりそうになりました。中学生の一人がその場で親に電話しました。すぐに母親が現場に駆けつけて来て先生を呼んだので、事態が大きくなってしまったのです。実際には生徒が殴られたりしたわけではなかったようです。
今日は朝9時に、関係した生徒の親が学校に集められました。私は妻を学校に送って車の中で待っていようと思ったのですが、妻に一緒に部屋まで連れていかれました。集まったのは母親が5人か6人、それに父親の男性も3人来ていました。全部で何人の生徒が関係しているのかはっきりとは分かりませんでしたが、かなりの人数のようでした。
男の先生が事の経緯を簡単に説明し、生徒の「罪状」を書いたペーパーをそれぞれの親に見せてサインを求めました。要するに今回は注意だけだが、また同じようなことが起これば、今度はただでは済まないということのようです。私は、「時間がもったいないので、率直にお話しますが・・・」という冒頭部分以外は、先生の話をほとんど理解できませんでした。
学校側の裁きは至って明快でした。喧嘩の原因はともかく、高校生が中学生を追い詰めて怖い目に遭わせたのはいただけない。今後このようなことのないように親も注意してほしいというものでした。最初に汚い言葉を使ったのが中学生の方だったとしても、年上の高校生は喧嘩を売ってはならないということのようです。あまりいい例えではないかもしれませんが、車にバイクがぶつかってきても、車の方が大きいのだから、小さいバイクの方に責任はないというわけです(笑)。
しかし、よく考えてみると、うちの娘のどこが悪いのでしょうか?友達の一人がほかの生徒に口汚くののしられて腹をたて、怒って相手をトイレに追い詰めた。様子を見ようと娘もトイレまで一緒に付いて行って見ていたら、相手の親と先生が駆けつけて来て、その場に居た生徒全員が御用になったというわけです。娘は手を出したり、口を出したりは一切していないというのです。
娘は、ののしられて中学生をトイレまで追い詰めた生徒とまったく同じ「厳重注意処分」です。次に同じことをしたら退学もありうるというのです。親としては何だか腑に落ちないところもあります。でも妻は、黙って見ているのも悪いのだから、と言います。そうでしょうか?もし相手が殴られていて、それを黙って見ていたのならば問題ですが、物理的な暴力行為は何もなかったというのです。口喧嘩に立ち会っていただけで厳重注意というのはどうかなと思うのですが・・・
最初に相手をののしって逆に追い詰められた中学生の父親は、実は他の学校の先生をしています。今朝は自分の学校から抜け出して娘の学校にやってきました。もしその父親が、先生あるいは公務員でなければ、こんな大袈裟なことにはなっていなかったかもしれませんね。それとも、暴力行為という大事には至らなくても厳重注意処分をするタイの学校は、生徒指導に熱心で厳正な対応をするとしてプラスに評価すべきでしょうか。
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仲良しグループの一人として現場に居たというだけで、口喧嘩した当事者と同じ処分を受けるのは、どうも納得がいかないのです。
ただ、私も現場に居たわけではないので、娘が居たことで中学生にどれくらいの圧力を与えたのかわかりません。まったく関係ないとは言えません。難しいところです。「相手が目下の中学生なんだから・・・」という学校の言い分に正面から反論する材料に乏しいことも事実です。
ただ、「またやったら退学もありうる」というような厳重注意を受けるほどのことでしょうか。ちょっと違うような気がします。盗みを働いたり、暴力を振るったり、煙草を吸ったりする非行とは次元が全然違うのですから。学校側は、親が教師である当の中学生に対して過保護なんじゃないかなと言う気がします。
から当事者は相手を威圧できたのでしょう。
(一人じゃ無理。)
周りで見ていたのは、同罪でしょう。
「同罪」と言う理屈(論理)がよくわかりませんが、「口は災いの元」で追い詰められてしまった中学生の立場に立てば、ののしった相手の高校生とその仲間は、同じような存在に見えたでしょうね。誰に違法行為があったかを争う裁判ではないのですから、そういう見方もあるでしょう。
私自身はこの記事、うさぎさんサイドの主張も盛り含めた事柄を加味してても
高校生の一律同罪は正しいと思います。
但し、威嚇だけで殴りあってもいないのに退学勧告も意味する厳重注意は非常に重い処分だと思います。
1つ確認というかこの記事に抜けている点が1つ
中学生グループには何の処分も無かったのでしょうか!?
もしタイ的な感性ともいえる
ことの経緯はともかく目の前の弱いものに同情するという意味合いで中学生グループが無罪なら
その辺りを指摘されては如何ですか!?
またうさぎさんは私より目上の方ですし
こういう事をいうのに気がひけますが指摘させて頂きますね
>>とてもそのようなことをする娘とは思えないからです。
>>よく考えてみると、うちの娘のどこが悪いのでしょうか?
この辺りのコメントに違和感を感じます、私は
どんなに優れた子供であっても未熟な部分は必ずあると思いますよ
逆に子供なんだから未完全な部分があって当然と考えるべきではないでしょうか・・・
記事に書いた通りで、年上の高校生がよくないというのが学校側の裁きです。また高校生に対して「退学勧告」があったわけではありません。また同じようなことが繰り返されれば退学処分を含む対応もありうるので、十分注意してくださいということでした。
子供と言わず、人間は不完全ですから、口喧嘩くらいするでしょう。その口喧嘩すらしていない娘のどこが悪いのかと今でも思いますね。学校側は生徒に聖人君子のような振る舞いを求めているとすれば、ちょっとどうかなと言う気もします。
私は「中立」の中身を、対立するどちらにも与せず傍観していた者といずれの側にも与せずにそこでの対立・抗争を止めさせようとした者との二者に分けます。
どちらにも与せずに留まっていた、つまり傍観者は実はその抗争を黙認していたことになりませんか。実際の場合は、多く黙認していたことになるのです。
「・・・・・・対立抗争を止めさせようとしていた者」こそが中立という言葉に値するのです。
圧縮した表現で、意が十分伝わるかどうかは分かりませんが、傍観者は消極的に加害者に与することになるのです。
このような切り口で事案を分析し考察すると、具体的な解決策が生まれやすいのですが、中立を曖昧なままにしておくと、対応策に間違いが生まれます。
結論として、学校側が、中立のように見える生徒たちにも厳しい態度を取ったのは、評価できると思います。
私は、中立のように見える生徒たちに、君たちは加害者に与しているんだよと指摘するのが常でした。
多分お宅のお嬢さんは本当にただの野次馬のように行動されたのだとは思いますが、そのような生徒たちの
行動(言い分)を大人は通してはいけないのでした。
生徒同士の対立抗争が起きた時の傍観者(中立)の問題ですね。一般論としてはよく理解できるお話です。
大人の世界でも、人がいじめられているときに黙って見え居れば、それはいじめている側に加担していると見られても仕方がないと私も思います。
問題は、下級生が上級生に悪口を浴びせたような本件では、学校の裁きに従えば、下級生には非がなくて、しかも上級生がそれをたしなめることすら出来なくなる恐れがあります。喧嘩とはちがう案件なのです。
まあ、事の真相をここで明らかにはできませんし、私も理解しにくいことが多々あります。子供同士の言葉のやりとりなんて、「言った、言わない」の水掛け論になりますから。