自燈明・法燈明の考察

心のかたちについて-ウンモ星人➂

 さて、今回は「意識」という事について少し関係する内容になると思います。この意識ですが、日本語の元は仏教用語で、以前にこのブログで少しふれた九識論から来ている言葉です。


 では言葉は仏教から来ていると言っても、その言葉はどの様な意義を持っているのか、ググると以下の次の内容であるとありました。

「広義には,われわれの経験または心理的現象の総体をさし,狭義には,これらの経験中特に気づかれる内容を意味する。また,それら多様な経験内容を統一する作用を意味することもあり,きわめて多義的である。しかし意識はいずれにしても主観的で,個人的であって,内省によってのみ把握できる直接経験である。意識は単に観念の集りではなく,一つの流れであり (W.ジェームズ) ,その状態には明瞭な焦点と明瞭でない辺縁部とが区別される。」
(出典:ブリタニカ国際大百科事典 )



 この意識とは、簡単に言えば自分が自分たらしめる心の働きの事を言い、先の百科事典では「個人的であって、内省によってのみ把握できる直接経験」とありますが、仏教の九識論から言えば、眼・耳・鼻・舌・肌という五識により識別された情報を元に、自分のいまある状況を認識し、次の行動へ移る働きとも言えます。
 ただ現代科学においても明確に解明されている訳ではなく、医学者などは脳内の化学反応の結果として表出するものという説もあったりしますが、いまだ人類として意識を明確に解明できている訳では無いのです。

 この意識ですが、私達が日常で少し内省をして理解できるのは、この意識とはけして「単一なもの」ではないという事です。これはよく「自問自答」という言葉でも云われますが、現在の自分を認識したり、次の行動を起こす際には、「複数の自分」と心の中で「会話」する事は誰でもあるでしょう。

 「こうしなくてはいけない」「でもそれをしたら、こう言った結果に見舞われる」「果たしてそれで良いのか?」「お前はどうしたいのか」

 皆さんの中にも、こういった自問自答の経験はありますよね。

◆脳内の仕組み
 ユミットの住むウンモ星では、この意識について研究を進めて、既に結論が出されていると言います。前の記事でも書きましたが、彼らの主張によれば、この宇宙というのは「この世」と「あの世」の双子の宇宙で出来ていると言います。そして意識の主体も「あの世」にあるとしていて、それが何等かの仕組みによって「この世」とつながり、心の動きとして働いていると言います。

 そして「宇宙人ユミットからの手紙Ⅱ」には、この辺りの仕組みの事がより具体的に論じられていましたので、まずはその内容について次に紹介します。

 「実験台になったのは十五歳の少女である。彼女は自分の姉を感電死させた罪で、一切の権利を剥奪されていた。NOI3という研究者は、この娘を実験台に寝かせて局部麻酔をかけた。脳にゾンデ(長い針)を差し込んでも、反射神経や、運動能力や、意識はそのままにしておくためである。NOI3は、人間の脳の構造をニューロンからニューロンへ、原子から原子へと徹底的に解明するつもりであった。視床下部にまで分析が及ぶと、その第三脳室に希少ガスのクリプトン原子がたまたま発見された。もしかしたらこれらの原子の電子クラウンに、量子飛躍が生じているのではないか、そのために周囲の原子とのエネルギー交換が行われているのではないか。そう考えてこの研究者が計測を行ったところ、確かにこの飛躍が確認された。量子物理学の法則に従えば、それは完全にランダムに発生するはずのものであった。ところがこの場合にはそうでなかった。研究者派ただ驚くばかりであった。」

 ここでは彼らの世界では、人体実験を行い、「あの世」と「この世」を繋ぐ仕組みが彼らの脳構造の「視床下部」にあった事を発見したと言います。そしてそれは希少ガスの「クリプトン原子」によって出来ていると言い、情報のやり取りは「量子跳躍」で行われているというのです。ここでいう量子跳躍とは量子力学である「シュレティンガーの猫」という思考実験で出てくる話で、この量子力学では人が観測するという行為が、実験結果に影響を与えるという説を示すたとえ話です。

 簡単に言えば、箱の中にネコを入れ、そこに青酸ガス発生装置を置き、その装置はある時間になると作動する仕組みにして、人が箱を開けた時に、その観察行為によってその中にいるネコが生きているのか、死んでいるのかが決定されるという話です。そしてこの箱を開けて「観察する」という行為が為される前には、猫は生きている状態と死んでいる状態が重なりあって存在し、確定するのは「箱を開ける」という観察行為の時に決定されるという話です。

 この決定される際に「量子跳躍」という現象が起こり、これは一般的にはランダムに起きるとされていますが、ユミットの社会では、その動きは「あの世」との連動で決定されていたというのです。

◆松果体
 ここまでの話は、あくまでもウンモ星という地球外文明の話が前提となっていて、それが本当なのか、嘘なのか、そこを判断する事は出来ません。しかしとても興味深い事が書かれている事には間違いないでしょう。

 最近、よく話題になっているのは、人間の脳の視床下部に「松果体」という小さな内分泌器官がありますが、最近、この小さな内分泌器官が注目されています。まあ注目されているとは言っても、多くはスピリチュアル系で何やら「怪しげ」なページ等にありますので、それらページにある内容を、無条件に私は支持するつもりはありません。ただ意識の本体は、この現実世界と言われる宇宙ではなく、別次元の宇宙に存在し、そのインターフェースが視床下部にあるという、ユミットの主張を見ると、ふとこの松果体というものに、何かしらのヒントがあるような気がしてなりません。

 まあこの点については、今後の脳科学等の進歩を待たなければならないのかもしれませんね。

(続く)


 

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