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自燈明・法燈明の考察

東京オリンピックは史上初の実験か

 東京都議会議員選挙が終わりましたが、結果としては何もドラマらしいものもなく、ある意味で大方のよみ通りの結果だったと思いました。自民党は議席を減らしても致命的な程ではなく、公明党はそつなく議席を維持し、都民ファーストの会はそこそこ議席を伸ばしました。
 既成の野党も微増はしましたが、立憲民主党には何も風すら吹いていません。そもそも期日前投票が多かったと報道がりましたが、投票率自体は41%と過去2番目の低迷ぶり。
 年内には衆議院議員選挙があり、その前哨戦といわれた今回の都議選でこの状況という事は、総選挙についても今回の結果を踏襲した内容になる事が、今回の結果から予想されます。

 新型コロナの勢いが最近になり、またぶり返す兆候が見えていますが、今の日本政府や組織委員会は、東京オリンピックを開催することが「新型コロナへの勝利の証」というスタンスで進んでいます。国際的な開催まであと一月を切った状況で、世界から選手が続々と集まり始めていますが、果たして大丈夫なんでしょうか。



 これに対する民意の表れを今回の都議選に期待もしましたが、この投票率の低下から見えるのは、救いようの無い日本国内の政治への不信感、またその底辺には政治への白けもあるでしょう。やはり日本の民主主義は根腐れして救いようの無いの状況になってしまっている事を感じます。

◆東京オリンピックの実像
 このパンデミック下で行われる東京オリンピックについて少し考えてみました。果たして国民が意識を持って反対したら果たして開催を止められたのか。
 私の個人的な考えから言えば「イエス」でした。しかし重要な事は、ここまで政治に対する白けを作り出されてしまってしまったという事です。そしてこれは如何にも日本人が選択してきた結果の様に見えますが、実は違うのかもしれません。

 長きに亘り、うまく日本人社会は誘導されてきてしまい、結果としては政治に対する白けを「受け入れさせられた」という事は考えられないでしょうか。そしてこの裏には「グローバリズム」を標ぼうしている「グローバリスト」達の存在もあったりするのではないでしょうか。

 この仕組みに日本人社会が気付いていたのであれば、今回の東京オリンピックの開催も中止に出来たのかもしれませんが、今の日本社会の中には、そういった観点を求めるのは無理な様です。

 どうやら今回の東京オリンピックは、国際的な大実験場になってしまうのかもしれませんね。でも今の民主主義政体の日本では、こういう事も国民が受け入れを表明した結果であると理解するしかありません。民主主義では、民衆を守るのも、民衆を害するのも、ともに民衆一人ひとりの責任となります。今の日本は専制君主国家では無いのですから、致し方ありません。

 「投票したくなる候補者がいない」
 「どうせ投票しても変わるわけがない」

 選挙棄権者の意見として、このような言葉がありますが、民主主義ではそれで投票を棄権したという事は、今の政治の在り方に「YES」「同意」を表明したと同じ意味あいとなりますからね。

◆誘導される人達
 いまテレビを付ければ、熱海の土砂崩れ、ワクチン接種、新型コロナの感染状況の拡大の情報ばかりです。マスコミは国民に、今の日本として必要な情報を人々に与えます。しかしここで考えなければならないのは「今の日本」とはどういう人達が考えているのか、という事です。私はここの中にも「グローバリズム」と、そこで生きている「グローバリスト」の意志が、かなりの量で入っていると思います。

 東京オリンピックが無事に開催されてばよいのですが、問題はその「お祭り」の後に、日本社会にはどのような事が起きるのか。私はけして不安要素を煽るつもりはないのですが、この新型コロナ禍というパンデミックの中で開催される、初めての国際的なイベントに対して、今後も注視していきたいと思っています。

 これからは、自分自身の頭で考え、情報の取捨選択をしてどの様な生き方を進めていくのか、そこが問われる時代だと考えていますからね。



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