昨日、たまたまパラパラと雑誌をめくっていたら後藤田正晴(元副総理・法相・官房長官)のコメントが目を引いた。
「アメリカとの関係は絶対に友好関係を維持しなければいかんという基本姿勢があるんです。しかし「対米一辺倒はあかんよ」ということです。一辺倒をやっていると結局日本だけがまた昔のように「蚊帳の外」になる恐れがある。」
「アメリカ資本主義が約12億7千万人の中国市場、アジア全体の約30億人の市場を手放すわけはないではないか。現時点(1999年)では米中両国間には若干の冷たさは残っている。しかし温かい関係にいつでも変わる。日本がアメリカ一辺倒ばかりやっていると気がついてみたときには中国中心のアジアが米国と手を結んでいたということになりかねない。」
「アメリカ資本主義からみると米国はアジアと手を結ばざるを得ない。その時にふだんから日本はアジアに橋を架けておかないとだめになるよ。日本は外に放り出されるよ。(中略)ところがそんなことは全然心配ないという人が多い。」(『世界』1999年2月号)
昨今の日本政府並びに外務省の対アジア外交を見るにつけ、同氏の発言が炯眼として重みを持って感じられるのは私だけだろうか。
「アメリカとの関係は絶対に友好関係を維持しなければいかんという基本姿勢があるんです。しかし「対米一辺倒はあかんよ」ということです。一辺倒をやっていると結局日本だけがまた昔のように「蚊帳の外」になる恐れがある。」
「アメリカ資本主義が約12億7千万人の中国市場、アジア全体の約30億人の市場を手放すわけはないではないか。現時点(1999年)では米中両国間には若干の冷たさは残っている。しかし温かい関係にいつでも変わる。日本がアメリカ一辺倒ばかりやっていると気がついてみたときには中国中心のアジアが米国と手を結んでいたということになりかねない。」
「アメリカ資本主義からみると米国はアジアと手を結ばざるを得ない。その時にふだんから日本はアジアに橋を架けておかないとだめになるよ。日本は外に放り出されるよ。(中略)ところがそんなことは全然心配ないという人が多い。」(『世界』1999年2月号)
昨今の日本政府並びに外務省の対アジア外交を見るにつけ、同氏の発言が炯眼として重みを持って感じられるのは私だけだろうか。