北朝鮮が2回目の核実験をしようとしているが、米国の中間選挙ではこの事態は「危機」というよりむしろ「奇貨」として活用されているようだ。
一部事情は日経新聞でもすでに一部報道されているが、いまひとつ内容がハッキリしていなかった。11日IHT(電子版)に詳しい。
http://www.iht.com/articles/2006/10/11/news/politics.php
まず、アリゾナ州選出の共和党上院議員マケイン氏はクリントン元大統領の対北朝鮮宥和政策が北に核兵器開発能力をつけさせてしまったと発言している。しかもクリントン前大統領を現・上院議員のヒラリー氏の夫という形で呼ぶことで、ヒラリーの追い落としをもはかるという少々えげつないものとなっている。えげつないといえば、先週、共和党ではクリントン政権のオルブライト・元国務長官と金正日がワイングラスで乾杯している写真を配布した。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/09/17/20030917000068.html
このように、共和党は民主党政権下の90年代の対北朝鮮政策を検証することで11月7日と目前に迫った中間選挙を有利に戦いたいという思いがあるようだ。一方、民主党も負けてはいない。ミズーリ州の民主党のマッカスキル上院議員候補のように激しい選挙戦を戦っている人物は、ブッシュのイラク侵攻という間違った政策の副産物が今回の暴発であると主張している。
しかし、実は面白いのはその後だ。
マッカスキルの対立候補である共和党のタレント氏は激戦であることからすでにブッシュのイラク政策を批判して久しいのだ。
更に、共和党候補は、米議会を震撼させる共和党のマーク・フォーリー前下院議員(フロリダ州)のセックススキャンダルの影響を最低限にしたいとの思惑があるのだ。北朝鮮の核実験の問題がTVニュースで大きく扱われなければ、代わりに扱われるのはフォーリーのスキャンダルになるからだ。
このことをIHTでは「金正日は共和党の『人さらいの鬼』(子供を脅すというところからニセの脅威の意)のようだ」とまで言っている。
金正日がいなければ現在その地位にはいなかったであろう安倍首相や麻生外相に限らず、日本の国外にも金正日に密かに感謝している人物は結構多いようだ。
一部事情は日経新聞でもすでに一部報道されているが、いまひとつ内容がハッキリしていなかった。11日IHT(電子版)に詳しい。
http://www.iht.com/articles/2006/10/11/news/politics.php
まず、アリゾナ州選出の共和党上院議員マケイン氏はクリントン元大統領の対北朝鮮宥和政策が北に核兵器開発能力をつけさせてしまったと発言している。しかもクリントン前大統領を現・上院議員のヒラリー氏の夫という形で呼ぶことで、ヒラリーの追い落としをもはかるという少々えげつないものとなっている。えげつないといえば、先週、共和党ではクリントン政権のオルブライト・元国務長官と金正日がワイングラスで乾杯している写真を配布した。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/09/17/20030917000068.html
このように、共和党は民主党政権下の90年代の対北朝鮮政策を検証することで11月7日と目前に迫った中間選挙を有利に戦いたいという思いがあるようだ。一方、民主党も負けてはいない。ミズーリ州の民主党のマッカスキル上院議員候補のように激しい選挙戦を戦っている人物は、ブッシュのイラク侵攻という間違った政策の副産物が今回の暴発であると主張している。
しかし、実は面白いのはその後だ。
マッカスキルの対立候補である共和党のタレント氏は激戦であることからすでにブッシュのイラク政策を批判して久しいのだ。
更に、共和党候補は、米議会を震撼させる共和党のマーク・フォーリー前下院議員(フロリダ州)のセックススキャンダルの影響を最低限にしたいとの思惑があるのだ。北朝鮮の核実験の問題がTVニュースで大きく扱われなければ、代わりに扱われるのはフォーリーのスキャンダルになるからだ。
このことをIHTでは「金正日は共和党の『人さらいの鬼』(子供を脅すというところからニセの脅威の意)のようだ」とまで言っている。
金正日がいなければ現在その地位にはいなかったであろう安倍首相や麻生外相に限らず、日本の国外にも金正日に密かに感謝している人物は結構多いようだ。