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【主張】参院自民党 政権奪還あきらめたのか
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参院議長人事をめぐり、自民党内の足並みが乱れている。
党執行部は参院選で改選第一党になったことを受けて、議長ポストの獲得を目指す方針だが、一部の参院幹部が議長を民主党に譲り、副議長で妥協すべく、民主党側と接触したという。参院議員会長の若返りにも、ベテラン議員などに足を引っ張る動きがある。
背景には議員個々の損得勘定があるようだが、選挙直後から党内のゴタゴタが表面化したことは極めて残念である。これでは有権者の信頼をさらに失うだけだ。「政権奪還を図るつもりがないのか」と批判されても仕方あるまい。
有権者が参院選で自民党を勝利させたのは、民主党のこれ以上の迷走と失政に歯止めをかけたいとの思いが強かったからだ。国政を正常な状態に戻すためには、野党が共闘して参院の主導権を握ることが不可欠だ。自民党が議長や議院運営委員長ポストを獲得するのは、その第一歩である。
自民党には、衆参両院の「ねじれ」状態を生かし、政治の方向性を正していくことこそ、国民から期待されていることだと深く自覚してもらいたい。
参院議長は参院第1会派から出すのが慣例とされてきた。だが、先の通常国会で民主党出身の江田五月議長は首相問責決議案の採決を見送ったことで、状況はこれまでとは大きく変わった。
江田氏の議長としての資質が疑われるのは当然だが、再び民主党から議長を選べば、こうした強引な議会運営が繰り返されかねないとの疑念は残る。参院の信頼を回復するためにも、今回の議長人事は、与野党が事前調整で決めるようなやり方は許されまい。
自民党にとっては、参院議長の獲得は政権奪還へのステップでもある。参院選で自民党は、選挙区では民主党を圧倒したものの、比例代表は民主党に大きく水をあけられた。自民党が評価されたというよりも、民主党への失望が大きかった。国民は、野党第一党としての力量を注視していることも忘れてはならない。
参院議長人事をめぐる野党共闘を構築できるかどうかが、最初の試金石である。自民党にとって、与党とのなれ合いは「自殺行為」と言ってよい。民主党の暴走にストップをかけてほしいという民意に応えるためにも、一刻も早い党内の団結が求められる。
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