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月想記

戯言日記

吸血鬼幻想

2014-04-17 | 人形
スパンアートギャラリー にて清水真理×向川貴晃展「吸血鬼幻想」を観てきた。

向川さんの絵画は、グロテスクで幻想的な世界が写真と見紛うばかりの緻密で
リアルな筆致で描かれている。
その現実と虚構の境目の無さが心地良い。

清水さんのお人形は今回もすごく素敵で、特に黒髪の少年のヴァンパイアと
棺に横たわっていた大きな少女のヴァンパイアが印象的だった。
猫耳の小さな黒猫ちゃんがいて、これもほんとに可愛くて連れて帰りたかった!
可愛さの中にちらりと覗く口元の牙が、また何とも言えずに惹かれる。

会場で売られていたミニパンフを購入。
石神茉莉さんの小説が幻想的で美しく、清水さんの人形の世界とピッタリ。



ヴァンパイアという異形の存在になぜこうも魅了されるのだろう。
ぞっとする程蒼白い肌と赤い瞳。
その唇から覗く牙に背筋がゾクゾクとするが目が離せない。
今宵もまた魅入られし者、一人、二人・・・。

聖餐

2014-04-16 | 人形
2月にスパンアートギャラリーで観た、三浦悦子人形作品展「聖餐」
アップし忘れていたので今更ながら。。。。

彼女の人形はどこから観ても自分を見つめてくるような感覚に襲われる。
視線は合っていないのに、こっちを見てる、見てるよ・・・みたいな。

愛と哀しみを放つ人形達に観ていて胸が痛くなった。
それは悲哀という言葉がふさわしい。
でもただ悲しいだけではない。そこには凛とした力強さと優しさがある。

「母標」というタイトルの、大きな人形が特に印象的だった。
母親の死との葛藤や愛情が昇華した美しい作品。

ポップ・シュルレアリスム宣言

2014-01-29 | 人形
ヴァニラ画廊にて開催の清水真理人形展「ポップ・シュルレアリスム宣言」へ行ってきた。

胸の中に小宇宙のある大きい子達も本当に素敵なのだけれど、今回猫耳のついた小さな子達
が可愛くて萌えた。
壁一面に飾られた人形達は天から舞い降りた天使のよう。
清水さんの造る人形は少しグロテスクだったりシュールな顔も持っているけれど、不思議と
暖かく癒される美しさがある。

彼女の美意識溢れる煌めきの空間。
新しくなったヴァニラ画廊は広くなって綺麗で観やすい。
物販コーナーも充実。

清水真理個展

2013-09-16 | 人形
銀座人形館 Angel Dollsにて開催の清水真理さんの個展に行ってきた。

今回は毒気抑えめの正統派(?)な可愛い子達がずらり。
どの子も本当に可憐で美しい。
うさ耳ちゃんのラブリーな事!w



銀座人形館には初めて行ったのだけれど、市松人形から西洋のアンティークドールまでいろんな
お人形が一杯で、三桁を越える高価なお人形もゴロゴロ。
アンティークは素敵だけれど、全く以て手が出ない。。。
この人形はどんな女の子が持っていたのだろう・・なんて事を考えつつ、自身がお人形遊びを
していた子供の頃を思い出したりもして、ちょっとノスタルジーに浸りながら観賞した。



エコール・ド・シモン人形展

2013-05-19 | 人形
六本木ストライプスペースにて第32回エコール・ド・シモン人形展を観てきた。

四谷シモンさん主宰の人形教室の作品展。
去年初めて伺ったのだけれど、生徒さんによって人形の表情や表現の仕方が全然
違ってとても面白い。
自分が人形を作るとしたらどんな子になるかなぁ・・なんて考えてしまう。

会場のストライプスペースは今回初めて使う場所との事だけど、1Fは外の光が
差し込む明るいギャラリーで、スペースもゆったりしていて良い場所。

シモン先生の作品はやっぱりダントツに存在感があり、余りの美しさにもう後光が
射して光り輝いていた~!
(腰のリボンはパリの友人から貰ったアンティークのものだと、先生がツイッターで
呟いておられた。)