新古今和歌集の部屋

雑歌中 富士西行 冷泉為経筆

新古今和歌集 巻第十七雑歌中

 あづまの方へ修行し侍りけるに富士の山をよめる  西行法師

風に

 なびく

      行ゑも
富士の    しらぬ

 けぶりの

そらに    我思

 きえ      かな
   て



読み:かぜになびくふじのけむりのそらにきえてゆくえもしらぬわがおもいかな 隠

意味:風にたなびいている富士山の煙も空に消えてしまって行方も知らなくなるように、私の思いもどこへ行くのか行方が知れません。

備考:八代抄、歌枕名寄、定家十体、美濃の家づと、新古今注、九代抄、九代集抄、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)、新古今集聞書(牧野文庫本)

冷泉為経(承応3年(1654年) - 享保6年(1722年))。初名は頼広・為直、一字名は系。 葉室頼業の次男あるいは三男として生まれ、下冷泉家の冷泉為元の養子となる。正二位権大納言。

2015年4月28日四點貳

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