新古今和歌集の部屋

春歌下 夜桜 伊勢物語


新古今和歌集 巻第二春歌下
 題しらず      在原業平朝臣
花に
  あかぬ
    歎はいつもせしかども
 今日の
  今宵に
     似る時は無し


読み:はなにあかぬなげきはいつもせしかどもきょうのこよいににるときはなし
意味:花を見て、名残惜しいと思う歎きは何時もするのですが、今日の今宵ほど名残惜しいと思う時はありません。
備考:時代不同歌合 八代抄 俊成三十六人歌合


伊勢物語二十九段
 むかし、春宮の女御の御方の花の賀に、めしあづけられたりけるに
花に飽かぬなげきはいつもせしかども
    今日のこよひに似る時はなし

東山円山公園垂桜
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