小説
後鳥羽院
ー新島守よ、隠岐の海の
綱田紀美子
Kimiko Tsunada
著者:綱田紀美子
初版:2012年7月15日
発行:文芸社
承久の乱に敗れた後鳥羽院の隠岐十九年。特異な生い立ちも挿入しつつ波乱の後半生を物語るが、「悲劇の英帝」としてではなく、特殊な体験を生きた一人の人間として描く。寵童から北面の武士となった侍者藤原能茂との不可思議な関係。つきあげてくる望郷の思い。晩年の旺盛な和歌活動と、藤原定家への交錯する思いが「定家家隆両卿撰歌合」なる密々のメッセージを作り出す。
(Amazon概要より)