パルスリペアーバッテリーチャージャーの実験をしてみました。密林(仮称)で、パルスリペアーバッテリーチャージャーを検索すると、いろいろと出てきます。中華製で数千円程度と、お手軽価格のものが多く口コミもそれほど悪くはありません。ハイブリッド車のバッテリーは、比較的高価なので延命できればラッキーくらいの気持ちで購入しました。パルス充電をして、バッテリーのサルフェーションを除去するというものです。
車はトヨタのハイブリッド「シエンタ」です。最初のバッテリーは、3年目の車検時「取り換えた方がいい」と言われてディーラーで交換しました。(2021年12月新品交換)
バッテリーチェックのために、バッテリーテスターを使用しました。
【時系列】
①2021年12月 バッテリーを新品に交換
②2022年7月19日
チェックのみ IR:7.6mΩ、電圧:12.2V、CCA:384A
7ヶ月経過:元気なので大丈夫だろう。
②2023年6月27日
パルス充電前 IR:7.5mΩ、電圧:12.5V、CCA:330A
パルス充電後 IR:7.4mΩ、電圧:13.6V、CCA:435A
1年6ヶ月経過:若干の劣化化がみられるので、パルス充電を20時間程度行った結果、大きく改善がみられた。
③2023年11月2日
パルス充電前 IR:8.0mΩ、電圧:12.2V、CCA:304A
パルス充電後 IR:7.7mΩ、電圧:12.6V、CCA:327A
1年11ヶ月経過:20時間程度パルス充電を行った結果、少し改善がみられたが、バッテリーのCCAは新品時より15%程度劣化している。(まだ十分に使えるだろう)
【考察】
①最初のパルス充電では大きな改善がみられたが、次の充電では少しの改善がみられた。効果は認められる。
②簡易なマニュアルは添付されているが、簡易すぎてあまり役にたたない。充電が完了すると「FUL」と表示されるとあるが、20時間以上行っても表示は出ない。自分のマニュアルには充電時間が記載されていないが、ネット情報では18時間で満充電、自動停止すると記載されているものもある。しかし18時間でも自動停止しなかったので、そのまま充電したら30時間後くらいに停止したという情報もある。良く分からないが、安全を考慮して20時間で止めました。
③パルス充電中は、激しいRF(高周波)ノイズを発生する。中波帯からVHF(145MHz)帯で、約0.5秒毎にパルス性のノイズが発生する。AMラジオを聞いていると、ザッザッというノイズが確認できる。FM帯も放送波がない周波数ではノイズが確認できる。短波帯では特にひどい。テレビは放送は放送信号が強いということとデジタル放送のためか、画面が乱れるとか音声にノイズが乗るということはない。中華製の製品は、これに限らず高周波の不要輻射に関して無頓着な製品が多い。動作すればOKという感覚なのだろう。
④バッテリーテスターも中華製の低価格商品のため、値は目明日程度と思われますが、パルス充電の効果は「ある程度ある」と感じます。また半年後くらいに、バッテリーのチェックとバルス充電を試してみようと思います。