転載~【拡散希望】原発を停止したというウソ 2/2
ねずさんの ひとりごとより転載。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1718.html
少し詳しく言うと、いわゆる民主党の言う「原発停止」というのは「連鎖的な核分裂反応の停止」をいうだけであって、装置全体の停止ではありません。
停止しているのは発電機だけで、原発そのものは動いているのです。
原子力発電は、中性子を当てた原子核が核分裂する「核分裂反応」を利用して発電します。
そしてこの「反応」は、原子炉に中性子の反射材を入れれば促進(火力が強まる)されるし、中性子吸収材を入れれば抑制(火力が弱まる)されます。
よく原子炉に「制御棒」を入れるといいますが、「制御棒」というのはカドミウム・ホウ素などでできた中性子吸収材です。
これを核燃料の隙間に入れることで、核反応を抑制したり、たくさん入れて核分裂反応を停止させます。
ところが原発は、これだけでは完全に停止しないのです。
核分裂反応が停止しても、まだエネルギーが発生するのです。
どういうことかというと、原発は稼働中に核分裂をしています。
核分裂するとウランやプルトニウムが分裂して核分裂生成物ができます。
その核分裂生成物は、放射性同位元素といって、安定核に変わるまで強い放射線を出し続けるのです。
こうして生まれる放射線は、周囲の物質に吸収されて最終的には熱に変化するのだけれど、このとき「崩壊熱」といって、ものすごい高温を出すのです。
これは核分裂反応とは異なるけれど、原子力の範疇に含まれるエネルギー反応です。
この崩壊熱を利用したものが「原子力電池」です。
原発は、崩壊速度の早い大量の放射性同位元素が狭い空間に詰め込まれています。
こうした環境では、崩壊熱を冷却によって熱を取り続けないと、原子炉の温度は際限なく上昇してしまいます。
ほっておいたら炉心や圧力容器、格納容器などまで溶解し、まさにメルトダウンして放射性物質がバラまかれることになります。
つまり、原子炉が爆発したのと同じことが起こってしまうのです。
ですから、原子炉では、核分裂反応停止後も、崩壊熱を制御するために原子炉の冷却をし続けます。
炉心に水を注入して循環させ、熱を取るのです。
そしてこの冷却装置は、原発稼働中なら原発で生まれた電力を用いて動作させるのだけれど、原発停止後は、他で作った電力を用いなければ冷却装置を動かせません。
つまり、余分に電力を消耗してしまうのです。
こうなると、電力会社としては、民主党政権の求めに応じて、原発による電力の発生こそ停止させたけれど、冷却装置稼働のために余計に電力を消耗することになり、さらに原発で発電できない分を、電力の安定供給実現のために、火力発電等で補わなければならなくなるのです。
結果、火力発電のために大量の石油が必要となり、これが消費される。
ただでさえ民主党政権の外交政策の失敗によって中東から石油輸入が厳しくなっていて、円高であるにも関わらずガソリン代が値上になるというおかしな状態になっているところへ、さらに余分な石油を使わなければならなくなるのです。
そしてこのために消費された石油の輸入代金がすでに4兆円。
しかも代替エネルギー云々と口では言うけれど、その代替エネルギーの具体的将来像は、いまだに何も描かれていません。
先日、関西電力が一般家庭の電力料金値上げに踏み切るというニュースが流れたとき、テレビのある番組司会者は「原発再開を認めてくれそうな新政権ができることを前提に値上げに踏み切ったのではないか」と妄想ともとれる仮定の話を述べました。
そして出演者は、その仮定の話に、そうだそうだとうなづいていましたが、いまさらそんな小手先の詭弁で視聴者を騙せると思っているのなら、マスコミ自体が白痴化しているとしか言いようがありません。
電力の値上げは、民主党政権下で原発稼働が差し止められたままになっていることが原因です。
原発は稼働しない。けれど電力は安定供給しなければならない。だから火力発電に頼る。その分、燃料代が嵩む。電力会社が赤字になる。やむなく値上げに踏み切る。
しかも原発は停まっていない。
それどころか停止作業のために、延々と石油が浪費されている。
新政権云々はまったく関係ないのです。
「値上げ」という現実を前にした庶民が、そんな低レベルな評論にうなづくと思っているのか。
思っているとしたら、テレビ局の番組プロデューサーや経営陣は、馬鹿の白痴としか言いようがありません。
みなさん、原発は、いまも停止などしていません。
停止しているのは原発発電であって、原子炉も冷却装置も、いまだに元気よく動いているのです。
くれぐれも「原発停止」などというレッテルに踊らされないように!!
ねずさんの ひとりごとより転載。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1718.html
少し詳しく言うと、いわゆる民主党の言う「原発停止」というのは「連鎖的な核分裂反応の停止」をいうだけであって、装置全体の停止ではありません。
停止しているのは発電機だけで、原発そのものは動いているのです。
原子力発電は、中性子を当てた原子核が核分裂する「核分裂反応」を利用して発電します。
そしてこの「反応」は、原子炉に中性子の反射材を入れれば促進(火力が強まる)されるし、中性子吸収材を入れれば抑制(火力が弱まる)されます。
よく原子炉に「制御棒」を入れるといいますが、「制御棒」というのはカドミウム・ホウ素などでできた中性子吸収材です。
これを核燃料の隙間に入れることで、核反応を抑制したり、たくさん入れて核分裂反応を停止させます。
ところが原発は、これだけでは完全に停止しないのです。
核分裂反応が停止しても、まだエネルギーが発生するのです。
どういうことかというと、原発は稼働中に核分裂をしています。
核分裂するとウランやプルトニウムが分裂して核分裂生成物ができます。
その核分裂生成物は、放射性同位元素といって、安定核に変わるまで強い放射線を出し続けるのです。
こうして生まれる放射線は、周囲の物質に吸収されて最終的には熱に変化するのだけれど、このとき「崩壊熱」といって、ものすごい高温を出すのです。
これは核分裂反応とは異なるけれど、原子力の範疇に含まれるエネルギー反応です。
この崩壊熱を利用したものが「原子力電池」です。
原発は、崩壊速度の早い大量の放射性同位元素が狭い空間に詰め込まれています。
こうした環境では、崩壊熱を冷却によって熱を取り続けないと、原子炉の温度は際限なく上昇してしまいます。
ほっておいたら炉心や圧力容器、格納容器などまで溶解し、まさにメルトダウンして放射性物質がバラまかれることになります。
つまり、原子炉が爆発したのと同じことが起こってしまうのです。
ですから、原子炉では、核分裂反応停止後も、崩壊熱を制御するために原子炉の冷却をし続けます。
炉心に水を注入して循環させ、熱を取るのです。
そしてこの冷却装置は、原発稼働中なら原発で生まれた電力を用いて動作させるのだけれど、原発停止後は、他で作った電力を用いなければ冷却装置を動かせません。
つまり、余分に電力を消耗してしまうのです。
こうなると、電力会社としては、民主党政権の求めに応じて、原発による電力の発生こそ停止させたけれど、冷却装置稼働のために余計に電力を消耗することになり、さらに原発で発電できない分を、電力の安定供給実現のために、火力発電等で補わなければならなくなるのです。
結果、火力発電のために大量の石油が必要となり、これが消費される。
ただでさえ民主党政権の外交政策の失敗によって中東から石油輸入が厳しくなっていて、円高であるにも関わらずガソリン代が値上になるというおかしな状態になっているところへ、さらに余分な石油を使わなければならなくなるのです。
そしてこのために消費された石油の輸入代金がすでに4兆円。
しかも代替エネルギー云々と口では言うけれど、その代替エネルギーの具体的将来像は、いまだに何も描かれていません。
先日、関西電力が一般家庭の電力料金値上げに踏み切るというニュースが流れたとき、テレビのある番組司会者は「原発再開を認めてくれそうな新政権ができることを前提に値上げに踏み切ったのではないか」と妄想ともとれる仮定の話を述べました。
そして出演者は、その仮定の話に、そうだそうだとうなづいていましたが、いまさらそんな小手先の詭弁で視聴者を騙せると思っているのなら、マスコミ自体が白痴化しているとしか言いようがありません。
電力の値上げは、民主党政権下で原発稼働が差し止められたままになっていることが原因です。
原発は稼働しない。けれど電力は安定供給しなければならない。だから火力発電に頼る。その分、燃料代が嵩む。電力会社が赤字になる。やむなく値上げに踏み切る。
しかも原発は停まっていない。
それどころか停止作業のために、延々と石油が浪費されている。
新政権云々はまったく関係ないのです。
「値上げ」という現実を前にした庶民が、そんな低レベルな評論にうなづくと思っているのか。
思っているとしたら、テレビ局の番組プロデューサーや経営陣は、馬鹿の白痴としか言いようがありません。
みなさん、原発は、いまも停止などしていません。
停止しているのは原発発電であって、原子炉も冷却装置も、いまだに元気よく動いているのです。
くれぐれも「原発停止」などというレッテルに踊らされないように!!