ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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サシバエと個人の対策1

2020年07月26日 | ハエ対策

 とはいえ、敷料も床構造も、乗馬施設の問題で、施設側が根性出さない事には何も変わりません。個人で何かやると確実に嫌がられるし、、、特にクラブホースの場合は、「施設の持ち物」ですから、深入りしないほうがいいだろうな、と思います。最善は、「サシバエがうじゃうじゃいる季節は馬に乗らない」事。危険なだけですから。お客様が減る原因がそれなら、真剣に考えると思うんですよ。考えないでしょうか?乗馬施設って、なんか厄介なんですよね。お客様をお客様と考えてない場所が多そう・・・・

 自馬をお持ちの方なら、自分の馬のためにやれることをやった方が気分がいい。その方法について、考えたいと思います。

 今いるクラブはなぜか、サシバエが毎年比較的少ないんですが、その理由として、以下が考えられます。

1)堆肥場がない=毎日どこかの農場(?)に糞便&おが粉が運ばれていて、近くに残らない。ため込んでいない。

2)厩舎の床が土。

 以前、ウジがうじゃうじゃいた個所があるんですが、そこはコンクリ床の馬房の隅っこでした。思えば、あれがサシバエのウジだったんでしょう。

 ただ、特別な対策なしでも、サシバエは他の場所より全然少ない。発生場所として堆肥場をどうしても疑ってしまうのは、例えば牛では牛舎については対策しているのに、堆肥場は無策だから。そこで大発生してるんじゃないの?と思うわけです。「堆肥をしっかり切り返して発酵させれば発酵熱で細菌もウジも死ぬ」っていうけど、本当か?ウジなんか、サクサクっと逃げ出して、堆肥の隅っこでぬくぬくしているのでは?だって、隅々70℃ってわけじゃないと思うから。きちんとサーモグラフィーで確認してみないと・・・・。ウジ側としてはいいとこ全体の1/10でも生き残れば御の字ですし。

 堆肥場の対策は置いておいて、馬房ですが。臭いをとにかく減らさないと、馬が可哀そう。嗅覚がかなり鋭い動物だし。臭い所にずっと置かれたら頭がガンガンするんじゃないかな。また、臭いはハエ寄せ磁石みたいなもので、敷料の上がハエだらけになる。

 臭いをなくすには、臭いの元を何らかの方法で分解すればいいんですが。厩舎の床が土というだけで、臭いがしなくなるのはなぜかというと、土中の細菌が増殖して尿中の臭いの元を分解してくれるからです。ここに強力な消毒剤等を撒いてしまうと、途端に臭い出す。分解細菌が死滅してしまうからですね。
 だから、たとえば次亜塩素水を馬房に噴霧する、というのは問題がある。有用細菌も一緒くたに殺してしまいかねない。

 でも、コンクリ床だと、そうした細菌がコンクリのせいで床に上がってこれないので、臭い放題になってしまうんですね。となると、そういう細菌群を床面に導入する必要が出てきます。

 それを目的とした細菌資材が最近出回り始めています。かなり効果があるのがこちら

アクアサービス(株)という会社が出している製品ですが、かなり凄いです。猫砂一袋にこれを一匙まぶしておくだけで、くっさい猫の尿臭0になります。馬房に撒いておくと、本当に臭わなくなる。水分が入ると即活性化するように作ってあるらしい。牛舎や豚舎での使用実績もあります。

 こうした細菌資材は、一回撒くと、コンクリでも床面にちゃんと残って半年くらい分解能を発揮してくれます。水槽のろ材みたいになるわけですね。同様の細菌資材は全農も出しています。 が、撒く量が多いのが難点。

 臭いを消す方法としては、他に消臭剤を使う方法や酵素を使う方法もあるんですが、特に消臭剤は、根本を叩いているわけではないので、効果は一過性のもので、なんぼ撒いてもきりがない。酵素の場合は、働きやすい温度等が問題となります。細菌資材が一番理にかなっているように感じます。あと、自分の馬房に撒くだけだから。よそ様とは関係ないわけで、そこも割合気楽でいられる。



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