ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

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敷料と床とハエ

2020年07月17日 | ハエ対策

 乗馬は、近くにあった最大手の乗馬クラブ(ほぼ特定できちゃいますね)で始めたのだけど(大学の馬術部は、ここに入ったらまともな大学生活、どころか勉強自体が不可能だと思ったのと、今は知らないが、当時はOB連中がやたら幅をきかせていて、飲み会というと現役部員がOBに酌をして回るという、なんじゃそりゃという慣習を聞いて、ぞおっとしたので入らず。それでよかった。「馬ってこういうもんだ」という変な思い込みをつくらずに済んだから)、入ってすぐ、このハエの多さは何なんだ、と呆れましてね。夏ともなると、サシバエが馬の腹にわんさかたかって、そのせいで馬がイラついて人を振り落とす事故が多発する。こっちまで刺されそうになる。で、それに対してはっきり言って「無策」としか見えなかったから。じゃあ他のクラブはどうかというと、おそらく日本・いや、世界中の乗馬施設が「無策」で、春~秋はしゃあない、で済ませてるんじゃないかと思う。サシバエについては、「アニマルライツセンター」とかいう団体が動物園や牛舎等々に対して告発だあなんてやってますけど、まずはあちこちの乗馬クラブに対して言ってほしいですよ。そっちの方が余程だもの。

 サシバエ被害は特に牛や豚で深刻で、酪農業界ではなんとかならんか、と皆さん問題視しているし、あちこちの農業試験場等でも調査研究しているし、なのに、対策がちっともうまくいっていない。やってることは「掃除&殺虫剤&ハエ取り紙&IGR製剤(脱皮抑制剤)」がおおむねのパターン。最近はそれに追加して


 

のような殺虫剤を練り込んだ防虫ネットが効果あり、とされているようだ。基本は殺虫剤ですね。

 でね、これからは、もう、殺虫剤を特に幼虫対策としては使いにくくなるだろうと思うんです。幼虫というか、ウジは畜舎の敷料の中にいるから、そこにIGR剤を撒きなさいとなってるけど、それが堆肥になって、回り回って花に入り込んで、他の昆虫に悪影響を与えてしまう。特にミツバチに対する影響が不安視されているわけで。現時点で問題になっているのはフィプロニル等の ネオニコチノイド剤とされてますけども。

 じゃ、殺虫剤抜きで対策できるのか、と疑問ですけど、そもそも、殺虫剤をたんとばらまいて全然効果が出てないじゃありませんか、という現実。最近のサシバエときたら、コックローチ程度じゃ全然平気なんですよ。あと、最近の話だがサシバエに対する天敵ハチが見つかったというんだけど、殺虫剤はどちらも平等に殺してしまいますから。

 ということで、もっと総合的に考えた方がいいんじゃないかと思う。個人でできる対策と、施設側にやってほしい対策とに分けてみますが、床や敷料との関連もあるから。なかなかややこしいのですけども。



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