ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

テーマ別に連載形式になっています。テーマ別に最初の記事からお読みください。

床の塗料とか

2020年07月06日 | 厩舎管理等

 現在は、でも、ただのコンクリを打っているのが、圧倒的多数というか、厩舎全てじゃないかとは思います。ヒマとお金があれば、その上から透水性コンクリを打つのもいいかと思うんですが、むしろそれならいっそ防水塗料を塗っちゃった方がすっきりしそうですよね。NTCはそっちを採用してます。ついでに防滑もやってほしかったんですが・・・・。
 防滑の方法は、最初から防滑塗料を塗る方法と、防水塗料に防滑剤を混ぜ込む方法があるようです。

 防滑塗料で強度がかなりありそうなのはこちら。こういうの、馬運車の床面にも塗っていただきたい・・・・・。ゴムなんかより、はるかに安全になるはずなんだけどなあ。そうじゃなければ、防水塗料にこういうの


 

を混ぜて施工するとか。 

 防滑については、前回動画をご紹介した「COWHAPPY」さんによると、防滑剤を塗料に混ぜると、蹄がすり減っちゃってよろしくない、という話もあるようですが、蹄の強度が落ちるのは、むしろ白癬菌症のせいだから。何回も言いますが、蹄病の原因の大半は白癬菌感染・つまり爪水虫が蔓延しているせいで、それは削蹄道具を消毒しない事・削蹄前後に徹底して蹄を洗浄消毒していない事が悪い。環境の問題は、悪化要因にはなるけど、原因とは言えない。悪化要因といえば、床が真っ平なのもよくないと思う。接地面が特に牛の場合、畜舎暮らしだけだとずう~~~~~っと同じ床の上で暮らすわけで、踏む感じが100%同じというのはどうかと思うのね。

 透水にせよ、防水にせよ、床構造で厩舎の「臭い問題」が解決できるわけじゃないです。これには、別の方向から考えなくちゃならなくて、これが結構大変。というのも、床の管理=サシバエ問題=堆肥問題と絡んでくるから。敷料の選択も込々ですけども。

 床ってなにかというと、ゴムを敷いて、となりがちですけど、やめた方がいいと思います。その下でサシバエが大繁殖する可能性も十分あるし、ゴムの下は全然湿気が取れないから衛生上も問題があるし、ゴムごと滑ったらシャレにならない。学生の頃、畜舎に敷いたゴムの上で牛がしょっちゅう滑っていて、こんなのなんの役に立つんだと思ってたんですけどね。

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透水性コンクリート

2020年07月04日 | 厩舎管理等

については、かなり動きが出てきてます。まず、カインズホームで販売開始するらしいとの事。つまり、施工の楽さからして、ホムセで売っても大丈夫そう、という判断になっているのではないでしょうか。
 あと、生コンポータル というサイトで、DIY法や、施工業者さんについての情報が詳しく出ています。修繕用の資材もあるようで、今後の床打ちコンクリはこれが主流になりそうな気配・・・・。

 透水性コンクリートを床に打ったって、臭いが減るわけじゃないでしょ、むしろコンクリ内に尿が残ったら更に臭くなるのでは、という疑問もあると思います。それに対する対処を考えてなければ、オススメはしません。
 動物でも人間でも、床は「滑らない」ことが一番肝心です。犬の骨折原因のNo1は、交通事故じゃなくて、自宅で飛び上がって滑ってこけて、だから。人間でも、大腿骨骨折や頭を打って動けなくなる、というのは意外と自宅の床が滑って、が多い。事故だけじゃなく、いつも滑りやすいと人間も動物もイラつくものです。
 小動物や人間の室内事故は、フローリングの普及と連動しています。衛生的だってことで普及したのはいいけど、とにかく滑る。ついついピカピカにしてしまう日本人の習癖もあるんでしょうけども。
 大動物の畜舎の床も、コンクリを打った時に、コテ仕上げにしてしまってツルツルにしちゃう、見た目は綺麗かもしれないけど、結局そのせいで滑って大怪我して廃用という結果になることもかなりあるらしい。こういう仕上げ法も見つけたのだが、馬の厩舎でこういう床は見た事がない。まあ、この仕上げ法でやっても、やっぱり使っているうちに床が摩耗して滑りやすくなっちゃう。馬の場合は蹄鉄のせいでますます摩耗しやすい。溝を掘る方法も紹介されているが、
 
 
これは、馬では無理。というか、牛でも水をどうにかしないと、と獣医としては思う。滑る原因は水も大きいので。溝切法は、多分溝と蹄の関係がスタッドレスタイヤみたいになってグリップを作っているのではないかと思うのだが、馬だと蹄鉄が邪魔してそうはならないでしょう。蹄鉄ってのは、蹄本来の性能を完全にダメにしちゃうんですよ。
 透水性コンクリだと、そもそも水が溜まらないし。水はけが悪くなったら、高圧洗浄をかませばOK、のはず。でね、あえて床施工をテキトーにやる、というのがいいのではと思う。なんとなく凸凹がある床。野生の状態だったら、真っ平な床なんてそもそも存在しない。その凹凸が滑るのを防いでくれるでしょう。掃除のしやすさにはあまり関係がないのではないか。給餌するコーナーは通常のコンクリツルツル仕上げ+防水塗料を使って掃除しやすくする。清潔をいかにやりやすくするか、がポイント。
 
 では、厩舎に染み付く悪臭を解決・改善する方法は?次回。
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厩舎につかう材料とか

2020年07月01日 | 厩舎管理等

 また、厩舎火事が起きたみたいで。割と近い場所なんですが・・・・・。原因等々も含め、よく分かっていないことが多そうなので、それ自体についてはなにも言及できませんが。

 乗馬施設って段々物が増えてごちゃついてしまう、整理整頓ができなくなっちゃう、場所が多い気がする。職場の「5S」というのが全く順守されていないというか。5S って分かります?製造業の方ならKYTと同様分かってるはずだと思うんだけど。こういうの、乗馬施設では本当に軽視されてますよね。だから事故が減らないのだ。

 今回は、とりあえず、事故や火事のようなトラブルが起きにくい施設というのを、管理しやすい部材で考えてみようかと思います。

 まず、コンクリね。特に洗い場なんだけど、コンクリって馬が前搔きなんかするもんで、摩滅しやすい。すぐ窪んじゃって、そこに水が溜まって水捌けが悪くなる。更に、そこに苔が生えたりすると始末が超悪い。馬も人も苔で滑りやすくなるわけ。それから、馬房の床もコンクリにしがちなんだけど、半端な吸水&撥水で馬の糞尿の臭いが特に夏場に充満してしまう。床を土にできない場合、どうするか?

 最近、こんなコンクリが出てます。透水性コンクリート。水がコンクリを通過して、そのまま地下に透水するという優れものです。

ドライテック

他にもいくつかあるようだが、この透水性コンクリートは、厩舎や洗い場の床材として理想的なんじゃないかなと思っている。

 このコンクリなのだが、施工の特徴として「シビアに水平を出さなくても大丈夫」というのがある。水平をシビアに出すのは、結局水をどっちへどう流すか、という事なんだけども、コンクリ自体が透水するから、あまり真剣に考えなくていい、つまり、施工が楽。あと、滑りにくさ。いうなればお菓子の「雷おこし」みたいな構造体だから、表面がザラザラ系で滑りにくい。あと、施工が楽という事は、馬がコンクリをほじっちゃっても、すぐ補修を適当にやることができる。

 床に使うと、おが粉がコンクリに入り込んで詰まるんじゃないか、という不安が若干あるけど、元々このコンクリは外で使うための物で、その程度で即詰まるとは思えない。詰まったとて、さくっと高圧洗浄機で洗っちゃえばいい。たまにそうやって洗浄するのは普通は常識じゃないかしらね。

製造・施工者:(有)川端工業

 床のコンクリは、例えば御殿場のNTCでは防水塗料を塗って、防水構造にしている。それもありだとは思うが、そうすると、厩舎内が結局なにかの拍子に水浸しになる可能性もある。むしろ、透水にしてしまった方が便利がいいんじゃないかな。

 防水が求められるのは、堆肥を置く施設。こっちはただコンクリを打つだけではなく、防水塗料位塗って管理しやすくした方がいいのではと思う。

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厩舎構造をめぐる各種規制とか

2020年06月30日 | 厩舎管理等

 そもそも、この厩舎といいますか、動物を一定数以上住まわせて管理する場合、色々な法律が規制をかけてる。動物はカワイイ・癒しだとかなんとか言ってるくせに、いざ飼おうとすると、今度は汚い・臭い・煩いとくるわけで。本当に勝手なもんですよね、人間て。でも、それだけじゃなくて、実際犬猫の多頭飼育崩壊現場なんかはシャレにならない事態になっていることも多々ある。家畜を飼う時も、ちょっと失敗すれば多頭飼育崩壊と同じ状況に陥るし、そうなると、特に衛生面で、周囲への悪影響が甚大なものになりかねない。それを防止するためにも、色々法律で決めなくちゃならないことが増えるんです。

 厩舎については、最近建築基準法を厩舎については緩和しようという動きがあって、その資料もある(これは、現在進行形の話です。基本的には牛豚になるけれど、馬も大動物なので、無縁の話ではない)。馬については、飼養衛生管理基準が制定されている。最低限でもこの位はやってくださいってことなんでしょうけど、やってない乗馬クラブが大半ですけどね。ただ、この資料でも、大まかなポイントが示されているだけで、具体的な床材等々については言及されていない。一方、動物をめぐる法律に「化製場法」がある。本来は死んだ動物を色々加工したり処理する場所に関する規制をうたっているのだけど、この第9条では、なぜか「家畜の飼養管理」について言及されている。この法律に基づいて、各都道府県が独自に条例をつくって規制をかけられるようにしているようだ。例えば埼玉県のさいたま市では、一般家庭で飼うとしても、ポニーやミニブタは1匹であっても届けてください、としているし、飼う場所の床は防水にしてください、とか細かい規定も盛り込まれている。年々家畜を飼うのは大変になってきてるのね。届ければ済むことではあるけれど。

 で、乗馬施設の厩舎。大体の乗馬クラブは市街地には立地していないから、普通の畜舎構造として考えればいいと思うのだが。

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コンクリート問題

2020年06月28日 | 厩舎管理等

 馬の厩舎画像をググってみると、豪華なものから危なっかしいものまで色々ありますけども、基本的には1頭単位に仕切られた部屋があって、床にはおが粉か藁が敷いてある。広さは大体3.5m*3.5m位(これはかなり豪華な方かも)。飼い葉桶と水桶があって、厩舎によっては鼻で押すと水が勝手に出てくるウオーターカップが付いていることも。それに、馬の出入りに使う通路、という設計が大半。扉は、馬栓棒から頑丈な扉まで色々。壁は大概木製で、蹴っ飛ばしてもまあまあ大丈夫な厚みの板、という感じでしょうか。問題は床で、コンクリートのたたきか、土か。

 自馬が今いる厩舎は簡易厩舎みたいな造りで床は土のままなのだが、これが存外良い。土の質もあるだろうけど、雨が降っても厩舎内に水が周囲から入り込まないので(厩舎のある場所が、というか、クラブ立地が全体的にだがやや周囲より高いからだろう)ぐしょぐしょにならず、湿気が比較的少ないのだ。あと、臭いにくい。臭わないわけではないが、コンクリ床の臭さと比べたら段違いといっていい。

 でもね、どこも土床ならOKかというと多分ダメで、ちょっとでもいいから周囲より高くする、水が逃げる溝をつくる、等々の処置をしていなければ、どんどん水が入っちゃって、雨が降ると大変なことになってしまう。ということで、コンクリにしている所が大半なんでしょう。

 しかし、コンクリって本当に厄介な建材だ。日本で一番ダメになる欠陥住宅ってコンクリート打ちっ放しだそうなんですよ。ありますよね、シャレオツにみえる打ちっ放し住宅。この手の住宅のメリットデメリットはあちこちに書かれてますが、結局メリットは「おしゃれ」だけらしい。コンクリはそもそも水で練ってつくるから、その水がそれなりに抜けるのに3年はかかるそうな。その間ぐしょぐしょした家に住まなくちゃならない。熱伝導率が高いもんで、夏はやたら暑くなり、冬は激寒となる。これは床材としてもその通りで、コンクリ床って冬場はキンキンに冷えちゃってて、こんなところで寝かすのは嫌だ、といつも思ってしまう。防水性もパッとしない、わりに中途半端に水を吸うもんで、馬の糞便や尿が浸み込んじゃって臭いの原因になる。不衛生でもある。しょうがなく、ゴムマットを上に敷いている厩舎も増えているようだ。ただ、これで問題が解決するわけではない。ゴムマットとコンクリの間に尿が浸み込んだり敷料が挟まっちゃったりして、それを掃除するのが大事になるわけ。ゴムマットは非常に重いから。ので結局めんどくさくなってほったらかしになって、どんどん臭くなる~~~~。鼻が曲がっちゃう。おまけにゴムマットは滑りやすい。「滑りにくくしてます」たってそもそもの材質が滑るんだもの。無理だよなあ~、と。

 滑る原因の一つは水気だから、昔は「厩舎床は傾斜をつけろ」なんて言われてたこともあった。傾斜でもって、水を流そうという考えでしょうけど、無茶な話だと思います。こないだの大震災の後、ディズニーのある舞浜で液状化現象が起きたせいで床が斜めになってしまった家に住んでた方が、とにかく疲れる、気持ち悪くなる、と嘆いていました。動物だって同じでしょう。

 コンクリの床について、どっちの方向性が良いのだろうか?防水か?透水か?

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