ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

テーマ別に連載形式になっています。テーマ別に最初の記事からお読みください。

ハミなし頭絡で練習~外乗だぞ!!

2021年03月09日 | ハミなし頭絡

 前回にご紹介した通り、前肢の蹄状況は、あまり芳しくはないんですが、本人が「まあまあOK」と言い始めているようなので、障碍練習復活です。前肢の蹄の方が治りにくいのは、重心が頭の重みの分、前よりになるからです。体重を後肢3・前肢7程度で受けているそうなので。体重をより大きく受けている方がおかしくなるし、治りにくい。
 ちなみに、牛は後肢の蹄の方が状態が悪くなりがちなんだそうですが、この理由は簡単で、飼われているのがおおむね雌牛&乳房が後肢よりにあるから。特に搾乳中は頭の重さ<乳房の重さでしょう。従って、重い方を支える蹄が悪くなりがちってこと。

 自馬については、左前肢の蹄が一番悪かった。よくなってきたな~~というのは本当に最近の話です。今もこんな感じ。

裂蹄箇所はただひび割れているのではなく、必ず周囲の内側も割れています。いずれ、赤く塗った箇所も落っこちるでしょう。ただ、落ちた時=もういらなくなった時、と判断するべきで、落ちる前に無理に剥がすべきではない。なぜなら、くっついてる限りはボロでもそれなりに体重を支える働きをしているからです。削蹄師はすぐ、こういうのを剥がしたがりますが、見た目綺麗を追及する意味は全くありません。大体剥がす過程でまーた水虫を道具でうつしちゃうんだもの、意味なし。

 ということで、こんな蹄を抱えつつの練習。結構やれるもんです。

コメント

裂蹄の補修

2021年02月27日 | 裸蹄管理

 蹄疾患の厄介な点は、「一回壊れてしまった蹄組織は元に戻らない」点でしょう。なぜって、蹄=爪=もう死んでる組織だから。死んでいる組織は当然ながら自己修復できない、これは爪水虫が完治しにくい一因でもあります。こういう場合、体の免疫反応は「組織ごと切り捨て」」という乱暴な方法をとるしかないので、蹄脱落が起きるんですね。

 脱落しなくても、白癬菌でボロボロになった蹄組織は体重や運動に耐えられず剥がれたり、めくれたり、白癬菌が食い込んだ箇所が抜け落ちちゃう(これが蟻道の正体)。対抗するにはどうすべきか、白癬菌自体には、前も書いた通り、テルビナフィンをはじめとした抗真菌剤の内服以外にありません。じゃあ、ぼろくなった蹄を修復するにはどうしたらよいか?

 これも、もう、色々やりました。巷で販売してる「蹄用の外用塗り薬」みたいな奴は、総じてダメです。白癬菌に食い荒らされてスカスカになった蹄組織の強度を上げることはしてくれないから。

 この目的にかなうものが、百均にあるとはねえ

 一つ目はこれ 要するに、マニキュアです。人間の爪に塗るのだもの。百均では山ほどマニキュアを売ってますが、速乾性の透明なトップコートを選びましょう。トップコートは一番強度が強いから。速乾性だと、すぐ乾くから楽。でね、初めてこれを使った時、蓋にくっついている付属のチャチい筆で塗れるんかい?と不安だったんですが、結論から言うと、全然大丈夫でした。存外広範囲を塗れる。蹄壁が剥がれ落ちてしまった箇所をこれで塗って強化します。剥がれるか?蹄の微細な穴に入り込んだマニキュアは落ちません。当たり前っちゃ当たり前なんだけど。。。。それに、剥がれたらまた塗りゃいいじゃないか。

 もう一つ、百均で使えるのはグルーガン&グルー。

 ダイソーのグルーガンは¥300でしたけど、スティックは20本も入って¥100.安すぎ・・・・。ただ、百均のグルーガンは電源コードが必要です。安物だからなあ・・・・。ので、電源を取れない場合は、写真みたいな充電式がオススメ。馬が電線を踏んじゃったり、という面倒も回避できます。グルーはかなり熱くなるので、最初は心配したんですが、全然大丈夫だって。

 これで補修した蹄がこちら。

 グルーガンのいい点は、こうやって充填して、意外と落っこちない事(1週間~10日くらい全然大丈夫。騎乗や放牧しても落ちない)。それと、落ちる時にあとくされがない。ポロっと落ちて、蹄と中途半端にくっつき続けたりしない。ちなみに写真で蹄縁のテラテラ箇所はマニキュアを塗った場所です。蹄を美しく見せたければ、これでいじゃないですか。

 マニキュアを毎回塗っていると、かなり強度が上がるようです。

コメント

Dr.Cook's ハミなし頭絡で障碍練習からの外乗!

2021年02月13日 | ハミなし頭絡

前肢の蹄については、まだ問題が残っています(蹄自体は既に死んでいる組織なので、ダメになった部分が勝手に治ることはありません。補修法については、次回解説します)が、障碍飛越は少しずつ再開しています。

 ハミなし頭絡を使っていると、ちょっと危なくても、その後のリカバリーが割とやりやすいです。で、その後の外乗が楽しいんだよね~~~。

コメント

乗馬の技術について考える9-乗り手問題

2021年01月27日 | 馬とヒトのトレーニング

 駆歩という歩様のもう一つの特徴なんですけど、「3拍子」が挙げられます。で、3拍子って、日本人が一番苦手とするリズムじゃないかと思います。「三々七拍子」ってありますけど、これって4拍子ですよね、結局。「チャチャチャウン、チャチャチャウン、チャチャチャチャチャチャチャウン」って感じ。多分、社交ダンスでも、日本人はワルツで苦戦するんじゃないかと。管理人はサンデーヴァイオリン弾きでもあるんですが、3拍子の曲って苦手~~です。なんかテンポの掴み方がダサイ感じ・・・・・って悩む。弾きにくくて。

 ちなみに、音楽の速度記号ですけど、アレグロだのアンダンテだの。長らくありゃ何に基づいたテンポなんだろうと思ってました。アンダンテ=人の歩く速度とか言われたけど、ちゃうやん、と。馬に乗って理解したんですが、アンダンテ=馬の常歩の速度なんですよ。アレグロは、速歩。成程、西洋って馬車だの乗馬だので移動するのが普通でしたもん、そのテンポ感を使って作曲するのは当然か。モーツァルトなんか、ガンガン馬車で走り回ってたんだもの、そのテンポ感が身に沁みつくのは当然と思えます。メトロノームは、モーツァルトの後の人であるベートーヴェンの人生後半頃にやっと発明された道具で、それまでは、一定のビートを刻む一番身近なのは馬の蹄の音だったんじゃないかと。

 駆歩の3拍子のリズムは「パカッツ、パカッツ」という感じ。大体駆歩を「パカパカ」とか「パッカパッカ」みたいに理解してる人が多そう(管理人はそうでした)なので、リズムに乗れないのでは?とも思っちゃうんですよ。パカという前半が蹄で地面を叩いていて、後半の1拍は馬は宙に浮いております。その感覚をつかめないと、全く馬の動きについていけなくなる。

 乗り手にかかる力がかなり複雑なとこへもってきて、速度もそこそこ速い(と勘違いしやすい)ので、軽速歩まではできるじゃん、と思っていたのに、いきなりできなくなる、おまけに馬が暴れ出すし、この辺りで馬が怖くなる、または落馬する、最悪大怪我、となってしまう、のが、大方のパターンじゃないかと。駆歩の練習を始めた頃、管理人は全身筋肉痛になってましたね。

 いってしまえば、この頃から乗馬は本格的な「スポーツ」に変化するんだと思います。スポーツとなると、乗り手側がある程度体をつくることも必要ですし、馬に乗るのに必要な技術とは何なのか、を考え直さないといけなくなる、筈。それを「数乗らないと上達しません」とクラブさんは言いがちですけど、必要なものが何か理解した今となっては、数乗ってお馬さんを煩わす必要は特になかったんじゃないか、と思う訳。少なくとも、クラブホースさんと駆歩の練習する=危険をしょい込む、ことと同義語だから、そんな不安を抱えながらまでやるものではない、と。

 では、管理人が考える、「乗馬の技術」の本質とは?これは、「動く丸い物体の上で、宙に浮いた状態でバランスを取り続けること。しかも、腕~手でバランスをとってはいけないに尽きる。

 宙でバランスをとる、有名なのは綱渡りですけど、必ず手や長い棒等でバランスの補助をします。動物についてる「バランス補正用の器官」=しっぽなんですが(従って、管理人は犬の断尾は虐待と考えています)、しっぽがない人間は、その代わりに腕~手を使ってバランスをとる。しかし、乗馬時は、それを封印しなければなりません。だから、落馬が増えるんですよね。そもそも、空中でまっすぐの姿勢でいる、ことが至難の技。地上にいたって、「まっすぐに立つ」をできてる人なんかほぼいませんから。

コメント

乗馬の技術について思うこと8-駆歩の実態

2021年01月26日 | ハミなし頭絡

 前回「半減脚」の正体について書きました。反論がありますでしょうか?で、もう一つ、「駆歩」という歩様を馬にさせつつ乗る、という乗馬の技術ですが、馬が駆歩という歩様を全くやりたがらない、ばかりかこの辺の練習を引き受けさせられるようになると、どんどん「すぐ暴れるダメ馬」化する、という実態があります。これは結局、乗り手の生徒がそうさせちゃっているのだけど。

 しかし、生徒が「そうさせちゃってる」理由については、そりゃ下手だからでしょ、になっちゃうわけですが、何をもって「下手」なのか、について、ちょっと解説しようかと思います。だって、指導員が全く説明できないんですもの。なにを「指導」して下さってるんですかねえ?

 駆歩時の速度は時速に換算するとどの位かというと、生徒の駆歩練習で大体時速10~12㎞位。障碍クロスバーとかで15㎞、高い障碍で前に出して18㎞くらいかなあ。ワールドカップクラスの障碍で25㎞、総合のクロカンで30~40㎞位。スキーもそうですが、最初の頃えらく速く感じても実際はノロノロ運転で、自転車程度の速さでしかない。よく、サラブレッドは競馬でメチャ速く走っているから、ゆっくりの駆歩ができない、とか言いますけど、サラの皆さんが大喜びで競馬の速度で走ってるわけじゃなし、ゆっくりの速度の経験値が少なめなだけ、それも何年もクラブホースをやっていれば、別に苦手になるわけでもありません。では、生徒側はどうか。

 駆歩でよくある練習法は、輪乗りです。こんな感じ。

この場合、乗り手にかかる力は前方向だけじゃなくて、遠心力がかかる。外へ外へと駆歩の最中にずっともってかれます。

 この遠心力が結構ばかにならない。というのは、普段自転車でもなんでも、遠心力がかかるような運転って、峠のドリフト走行位なので、ピンとこないから、外側に振られているのに気づきにくいんです。気づかないけど、なんとなく外側の鐙を踏ん張ってしまって、体が浮く。そのうち重心がずれてくる。それを何とかしようとして、無意識に内側手綱を引っ張ってしまう。従って、馬は止まりますね。なのに、「止まれなんて言ってない」って拍車で蹴り飛ばされる。どっちなんだ?

 これは輪乗り駆歩中の落馬の動画ですが、馬のせいでは勿論なく、結局乗り手が遠心力に吹っ飛ばされて落馬しています。脱水中の洗濯物みたいな状況に対抗する筋力がないと、こうなります。

 もう一つ、駆歩の歩様の特徴として

という、上下の動きがあります。いや、上下運動なんか速歩でも常歩でも起きてるんだけど、駆歩は、連続ジャンプ的なところがあるもんで、動きとしては大きくなる。この動きについていけないと、上下運動に揺さぶられて、怖いもんだから手綱にしがみついてしまう。よく「ハミにもたれる」と馬の悪口をいう奴がいますけど、大半は乗り手がハミにもたれてるんですよ。反対だっつの。

つまり、乗り手が輪乗り駆歩の時に受けている力って前進+外側に振られる遠心力+駆歩歩様の上下運動ってことで、極めて複雑なんです。これを乗り手が体で処理できないから、上手くいかなくなるわけ。

コメント