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翡翠色 オパール色 風の声

おひとりさまの人生 感じて 考えて 味わって(?)
草花とメダカに癒され生きています

蒸さないけど、蒸し鶏

2009-09-01 | 1人の食卓たまに2人
          8月の終わりに、ようやく1輪だけ咲いたハイビスカス。
          外で冬越ししたものの、体力を消耗させてしまったのが、敗因のような・・・




この記事をUPしようと書きかけて、色々とあって、いつの間にか10日以上が過ぎ、
すっかり夏も去りかけておりますが。。。


今回のブログ、まぁ、暑い時のお話だと思って、「そりゃそうよね」と
PCに向かって相づちのひとつも打っていただければ、光栄の極みでございます。


                  

⇩ 8/20頃に書いたお話 ・・・・


何か残暑というより、やっと夏らしくなったと言う感じがしないでもないです。
こんなにエアコンを使わない夏はなかったという位、扇風機だけで過ごしています。

しかし、そんな穏やかな夏(?)だというのに、私は人生初の夏バテというものになり、
身体はぐったり、何かを食べなきゃと思っても、食べ物を見ただけで胸焼け。
それでも無理矢理食べると、さらに不調に。

原因は何かと考えましたが、思い当たる事はただ一つ・・・寄る年波・・でございます


でも、食べないと、もっと具合が悪くなるし、何か作らねばと、気持ちは高ぶるものの、
そんな状態で、蒸し暑いキッチンで、火の前に立つ余力もなく・・・
(夏じゃなくても、料理好き、とは言いがたいが・・・)

それでも「面倒くさい」より「うまいものが食べたい」が勝つと、
面倒な料理でも、作ってみるか、と相成る訳で、
更に、「面倒もなく、うまいもの」となれば、これは夢のような話であり、
この夢を実現してくれた料理が、本日ご紹介する「蒸し鶏」であります。

元彼の大好物であった、「蒸し鶏」。
度々、作る事を要求されたものでした・・・

最初はレンジでチンして作っていましたが、どうも身が締まってパサついてしまい、
やはり蒸さねばダメだと観念して、でっかい蒸し器を取り出して作るものの、
竹串を突き刺しても、火の通り加減を見極めるのがむずかしく、大抵は蒸し過ぎ。
こりゃ成功! と、思えた試しがありませんでした。

しかし、かつて彼とよく行っていた中華屋さんで食べた、柔らかな蒸し鶏が恋しくなり、
自ら作る事を決意して、ネットでレシピを検索していた所、
「簡単」で「柔らかい」蒸し鶏が出来る方法を発見。
あちこちのサイトのレシピの、都合いいところだけを取り入れ、
何度か作ったあげく、私なりの黄金比が確率しました。
本日は、みな様にご伝授申し上げたいと存知ます、はい。


えー、これは私の作る、いい加減な料理の中でも、
加減も何もあったもんじゃないって言う位、いい加減です。


まず、用意するものと下ごしらえ

・鶏肉  300g~400g  (もも肉1枚分が350g位です)
     心持ち、室温に戻しておいて下さい。
     今回は筋なしで売られていたササミ300gを使いました。
     高タンパク、低カロリー、まさにアラフィー向きの食材であります。


    ちなみに、熱い状態で食べるならもも肉、冷やして食べるなら、ムネ肉かササミが良いです。
     モモやムネの場合は、厚みが均一になるように、もったり厚いところは、包丁で開いておいて下さい。
     そして皮に、フォークか竹串で、ぶつぶつ穴を空けて下さい。ぶつ切りにははしないように。


・熱湯  500cc    沸かしてから計ると火傷しがちなので、蒸発分を少し足して沸かしましょう。(経験者談)


・塩   大さじ1  お湯と塩の対比は、重要だから、真面目に計ってね。


・酒   大さじ2  これより少なくても多くても良いし、ワインでも紹興酒でも「たぶん」OK。


・生姜  スライスなら4-5枚。すり下ろしても、無くても、大きな問題はなし。
     まぁ、あった方がいいとは思いますが。

     我が家では、生姜は買って来たら、洗って丸ごと冷凍して、
     必要な分をスライサーやすり金で下ろして使っています。
     生があればその方がいいのですが、使い切れた試しが無いので、
     これもまぁ、一人暮らしの知恵かと・・・


・ネギ  あれば青い葉っぱのところを5cm位入れる。無かったら、入れなくても、問題なし。


・ハーブ ネギの代わりに入れたきゃ入れて下さい。
     本日は、この為にネギを買うのも勿体ないので、ローズマリーを2枝、気休めに入れてみました。


そして、必要なものは、炊飯器!

我が家では、16-7年前に買った、何の芸もない、しょぼい3合炊きの炊飯器を、使い続けております。
アナログな分、壊れにくいようで。。。

もう、これですっかり出来た気になっていますが、まだでしたね。


えーっと、調理法は・・・

炊飯器に、鶏肉・塩・酒・生姜・ローズマリーを入れ、そこに熱湯500ccを入れる。
  炊飯器が大きい場合、鶏肉の量が多い場合は、塩と熱湯の黄金比を守って、お湯の量を増やし、
  必ず鶏肉が浸かるようにして下さいナ。




「保温」で70分置く。間違ってもスイッチオンで「炊飯」してはいけませぬ。


これで出来上がりなのですが、熱々を食べる場合は、すぐに引き上げて、
  熱さと格闘しながら切って、食べちゃって下さい。辛し醤油とか、美味でございます。

 バンバンジーやサラダなど、冷やして食べる場合は、炊飯器のお湯に浸けたまま冷ます事。
  ただ、ずーっと炊飯器に浸けたままだと、塩気で釜が痛みそうな気がするし、ご飯を炊けなくて困るので、
  適当に別の器に移し、あら熱が取れたら冷蔵庫に入れて下さい。
  あくまでも、浸したままですよ。ササミだって、パサつかず、しっとり柔らかです。
  完全に冷めた物を、裂いて冷凍すれば、そこそこ美味しく頂けそうな気がします。(冷凍した事ないけど)



 残ったおつゆは、いい出汁が出ているので、薄めてスープするとよろしいです。(アクを濾してね)
 冷凍しても良いけれど、結局使い切れないので、卵でも落として、とっとと使ってしまいましょう。


 んで、こんな風に、キュウリと盛り合わせて、棒棒鶏にしてみました。ソースは出来合えですが・・・




ありゃあ~! まいう~!! と、一人、雄叫びを挙げてしてまいました。


 で、美味しかったので、翌日のお弁当に持って行き・・・・




 更にまた翌日も、お弁当に持って行きました・・・・・・とさ。


 まったくメニューが変わらず3連チャンなんですけど・・・


さて、世の中、いつの間にか涼しくなってしまいましたが、
 暑い日に、いかにも「料理しました」風を装える、いい加減な蒸し鶏、いかがでしょうか?


この料理をあまりしないワタクシが、春からすでに3度も作ったという、
  驚異的な頻度を誇る、手抜き料理でございました。



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緑のカーテンに仕立てた朝顔。すでに収集つかない位伸びて、毎朝沢山の花を付けております。
ただ、花は、みんな外を向いちゃうんですよねー。
内側(日陰)を向く、朝顔を開発したら、きっと売れるだろうなー・・・


悩殺のスパゲティ

2009-06-14 | 1人の食卓たまに2人
私の作るいい加減な料理の中でも、かなりいい加減で、
でも、必ずと言っていい程、褒めて頂けるメニューがあります。

それはタラコ・スパゲティ

学生時代、初めて出来た彼氏に、これを作って絶賛されたのを皮切りに、
元夫に結婚の理由を聞いたら、こんなに美味いものが世の中にあったとは! と思ったとか、
元彼にも、度々つくるようにせがまれたり・・・私の想定を越える“ウケ”を博した訳です。


子供の頃、翠家では、スパゲティーといえば4種類のどれか。

  タラコのスパゲティ
  むき身のアサリの和風スパゲティ
  納豆のスパゲティ
  フランクフルトソーセージと椎茸と生トマトのスパゲティ、以上。

実は、ミートソースもケチャップであえたナポリタンも、食べたのは随分大きくなってからでした。

なぜ、こんなメニューだったかと言うと、今から40年位前、渋谷の現在の東急ハンズの前に、
カウンターに5人も座れば一杯になってしまう「壁の穴」という狭小スパゲティ屋さんがあり、
母に連れられ、よく通っており、そこのメニューがこれでした。

「壁の穴」には当時一般的だった、ケチャップであえたスパゲティはなく、具はアサリやタラコや納豆。
それが、私の物心ついた頃に食べていた「スパゲティ」という食べ物であり、
まぁ、とても美味しかったので、他の物を食べる気にならないというか、必要がなかったのです。

私が行くと、マスターは「よく来たねぇ」と、いつもヤクルトをごちそうしてくれて、
実は、スパゲティの味よりも、それが楽しみでなりませんでした。

で、母が、マスターに作り方を聞き(よく教えてくれたと思いますが)
我が家でも「壁の穴」レシピのスパゲティが定番となったのでした。


んな訳で、本日は、九州で買って来たお気に入りの稚加榮の明太子で、
タラコスパゲティならぬ悩殺の明太子スパゲティをご紹介させて頂きます!
(って、偉そうにいう程、料理って感じでもないんだけどね)


 悩殺の為の極秘の材料 (1人前)

明太子   女性の親指1本分くらいの量 (グラム数では表しきれず・・・) 
      ☆もちろんタラコでもOK!

スパゲティ 100g   茹で時間6分か9分位の太さが美味しいと思います

大 葉   2-3枚 千切りにして、水に軽くさらす

海 苔   1/2-1枚 たっぷり目の方が好みです

塩     スパゲティを茹でる用 スパゲティ100gにつき小さじ2杯位かな

バター   15-20g  レストランで出て来る銀紙に包まれたバター1個分強位

レモン汁  ぎゅっと一絞り位  ない場合はお酢で代用2-3滴 (くれぐれも入れすぎぬよう)

昆布茶   茶さじ1~1.5杯位(昆布茶に付いている小さなスプーン) 
      塩気は、明太子や昆布茶のメーカーによって差がありますので、少しづつ足して下さい
      本来のレシピは「昆布の粉」でしたが、まぁ手に入りやすいところで、昆布茶という事で


 悩殺の方法・・・超極秘事項!

 人数分のお皿を用意する(できれば温める)・・・これすごく重要! 
  お皿に、腹から出した明太子、レモン汁、バター、昆布茶を1人前づつ入れる




 バターが柔らかくなったら、フォークの背で潰し、明太子や昆布茶とまぜる・・・これもすごく重要!




 当たり前だけど、ぐらぐらしたお湯に塩を入れスパゲティを茹でて下さい
  ふきこぼさぬように注意 さし水は厳禁です・・・これは、まあまあ重要!


 スパゲティが茹で上がったら、熱々のをお皿に取り分け、素早く和える・・・これかなり重要!
  味見をして薄いようなら、昆布茶を足す




 炙った海苔を揉み、千切りにした大葉を載せ、とっとと食べる・・・これ最重要事項!!
 とっとと食べないヤツは、“しばいて”よし!





まぁ、説明する程もない料理なのですが、悩殺のポイントは3つ。

 バターを使う事。オリーブオイルやマーガリンでも、もちろんできますが、
  このスパゲティの美味しさは、バターの風味と、明太子と、昆布茶のバランスなので、
  まったく無しにしてしまうと、悩殺できません。

 必ず、1人前づつ、お皿であえる事。
  私が何度か失敗した原因は、3人前を一気にボウル等で、あえようとした事です。
  炒めたりしないので、鍋→ボウル→皿と渡っていく間に冷めてしまい、愛も冷めてしまいます。

 やたらに材料を足さない事。
  しいて言えば、加えて良いのは、イカの刺身でしょうか (ご存知、イカ明太子スパゲティというわけです)。
  胡椒とか、醤油とか、加えたくなるでしょうけれど、悩殺するには、ぐっと堪えて下さい。


「壁の穴」自体はフランチャイズ化されたのか、店によってかなり味が“まちまち”になってしまいましたが、
我が家の味は、子供の頃から変わらぬ初代マスターの味に近いと思います。

父はとてもスパゲティが好きで、かつては仕事の合間に、わざわざ渋谷や原宿の「壁の穴」へ
お昼ご飯を食べに行っていたようです。
まぁ、悩殺された1人ですね。

我が家の日曜の昼食に登場する事が多かったスパゲティですが、いつもコカ・コーラが供されました。
私も兄も、コーラにこだわってはいなかったのですが、父はコーラがないと烈火の如く起こり、
あわてて近所の酒屋さんに買いに行った事を思い出します。
確か昔は、500mlの瓶入りでしたっけ・・・


密かに思いを寄せている男性がいる方、
夫にミートソースしか食べさせた事がない方、
妻に「自分も美味い物が作れるんだ」と、鼻をあかしてやりたいと思っている殿方、
是非試してみて下さいネ!
  ・・・もちろん、その後の展開には、一切責任を負いませぬが!




えー、私のつたないブログも、おかげさまで開始一周年を迎えました。
段々と文章が長くなって来て、自分という人間の“物言いのくどさ”みたいな物も発見しました。
(気をつけねば・・・)
短く回数を多くとも考えましたが、何にせよ、自分の楽しみでやっている事なので、
スタイルを決めずに、思うままに、のったりまったり、やって行きたいと思っています。
なんとか続けてこられたのは、ご覧頂いた皆様、コメントを下さった皆様の存在はとても大きな物です。
心から多大な「ありがとうございます! 」を申し上げます。
これからも、調子づいたり、へこんだり、吠えたり、色々とある私ですが、お付き合い頂ければ嬉しいです。

                       梅雨の晴れ間の薄日の朝に 翠 拝



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多国籍ピッツァ

2009-01-20 | 1人の食卓たまに2人
土曜の夜、Tちゃんはアザラシのような顔で言いました。

    最近、ピッツァ、作ってくれないよね・・・と。


    バレたか・・・


炭水化物の生地に、たっぷりのチーズ、そこから滴るオイルを想像すると、
頭の斜め上から、ブタさんの鳴き声が聞こえるような幻覚にとらわれ、
作るのを密かに控えていた私でした。

                             


しかし、昨夏もらったアンチョビは、冷蔵庫で所在無さげにしているし、
とろけるチーズも、封が開いているので、いつ、よからぬ姿に変わるかも知れず、
久々に意を決して作る事にしました。


ではみなさま、「痛む前になんでも食べましょう!」のお時間、始まりでございます!


日曜の朝、目覚めたら、まず生地の仕込み。
これは、毎度おなじみのホームベーカリーにおまかせ。



ここで、コネまくられているのは、強力粉・胚芽・塩・砂糖・スキムミルク・オイル・水・ドライイースト。
本当はバターを使うのですが、コレステロールを恐れて、怪しいグレープシードオイルを適当に入れてみました。
まぁ、フォカッチャは、オリーブオイルをたっぷり使うから、似たようなものかな、と。


で、コネたり発酵させたりして、生地が出来あがったとピーピー鳴って、取り出そうとひっくり返したら・・

  出ません!!

妙にベタつく生地。
こりゃ、マズいと思い、台に打ち粉をして、むりくりスパチュラを使って落とし、
またむりくり3個に切り分けました。



んで、裏側がきれいになるように、ひっぱって丸めて、ひっくり返して2次発酵へ。



20分経過。そうは見えないかも知れませんが、ちょっとぷっくりと膨らみます。

これを綿棒で伸ばすのですが、最初の“ぷにゅ”っとする感じが、なんとも言えなく快感です。
嘘だと思ったら、自分のお腹でその感覚を試してみて下さい。

あー、間違っても、ピザ屋さんのように、宙に投げて伸ばそうなんて事はしないように!
頭の型をビザ生地でとりたいなら別ですが。



伸ばす時に気をつけるのは、自分のうちのオーブンの天板のサイズを考える事。
調子こいて、引き伸ばしていると、泣きをみる羽目になります。(経験者は語る) 



多少いびつなのはご愛嬌。形よりも均一の厚さになる事に神経を使いましょう。
ブツブツと、フォークで空気抜きの穴を開けます。


                             



段取は前後しますが、発酵中に具材を用意しておきましょう。
冷蔵庫をのぞいてみると・・・・



   お正月のお雑煮用の椎茸の含め煮の冷凍、シャウエッセンの冷凍、
   賞味期限を過ぎても惜しくて捨てられずにいたコッパ(イタリア産の生ハム)、
   ちくわ、アンチョビ、蒸したかぼちゃ、人参、茹でたさやえんどう。
   まぁ、買い置きの海老や帆立なんかもありましたが、もったいないので出しませんでした。

予々、思っていたのですが、ピッツァの具には、少し塩気のあるものの方が美味しいと思うのです。
たぶん、冷蔵庫にひじきの煮付けがあったら、ためらいなくピッツァの具にしている事でしょう。

で、Tちゃんが、この怪しげな具に気づいて騒がないうちに(彼は人参やかぼちゃが得意でない)
細かく切りました。 (量が結構あるのでちくわは退場)



実は、ピッツァ・ソースもなかったのですが、買っても使い切れないし、
ソースを作るのに、ホールトマトの缶を開けるのも、もったいないし、
これまた冷蔵庫で、よからぬ事になりそうな、ちょっと似た雰囲気のシロモノを発見したので、
黙って生地に塗り付けました。



メキシコ人ではないけれど、タコス好きの私には欠かせない、サルサソースです。
トマトもタマネギもピーマンも入っているし、結構“イケ”そうな気がしません!?
ちょっと量が足りないような気がしたけれど、まぁ、いっか。

で、具をまき散らして、ガーリックを振り、チーズを載せて、いざ、オーブンへ!



実は、チーズをちょっとケチりました。だって、油がすごそうなんだもーん!
ピザーラのチラシのように、でろり~んという感じに作るのは、この2倍位のチーズが必用です。

あっ、バジルを忘れていたわ! と、焼き始めてから気づき、あわてて振りかけました。


                          


 

焼いている間に、アボカドとリンゴのサラダ(マヨネーズ&カレー粉和え)を作り、
Tちゃんは昼だというのに秘蔵のワインを開けると言い、コルク抜きが見あたらなくて大騒ぎ!

オーブンを気にする間もなく、そうこうしているうちに、焼き上がりのチャイムが鳴りました。



              翠作 「なんでもありの多国籍ピッツァ」

    いっただっきまぁ~す!!


そして・・・・


T:これ、明らかに焼き過ぎだよね、こんなに色が濃かった事ないよね・・・

翠:ちょっと焦げた位がおいしいじゃん !チェダーとモッツァレラのミックスだから色が濃いのよ!

T:この塩っぱいの何?

翠: 塩気のある具がおいしいかと思って、椎茸の煮たのを入れたのよ、おいしいでしょ! ねっ! ねっ! ねっ!?

T: これ、ピッツァと、ちょっと違う感じだよね、チーズが伸びないし・・・

翠:イタめし屋のピッツァだって、チーズがそんなにかかって無いじゃん!

T:端の方、いつもはパンみたいに、ふかふかなのに、これ、随分固くない?

翠: ・・・・・  
    (グリッシーニのような食感。明らかにバターをオイルにした油分不足のせいでしょう。
     生地がいつもよりベタついたのも、たぶん同じ理由。これは反省でした・・・)


みなさまに、冷蔵庫の怪しげな物でもピッツァが出来ますと、お勧めするつもりでいたのですが、
これをピツツァと呼ぶ事に、抵抗を示すアザラシが一頭・・・

しかし、具はさして問題ありません! おおかたはピッツァであります!!

とろけるチーズは、全てを“チャラ”にしてくれます!

   おせち料理、クリスマスのチキン、バレンタインデーのチョコ、御歳暮のフルーツ、
   カレー、肉じゃが、おでん、ピラフ、おもち、佃煮、塩から・・・何でも“あり”です!

     何を入れるかは、あなた次第です!

食べきれない物がある時は、是非ともピッツァにしてみましょう!
そして、製作過程は、くれぐれもご家族に見せないようにね! ⇦これ重要!



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ものぐさの林檎パイ

2008-12-06 | 1人の食卓たまに2人
子供の頃、うちに見えるお客様から頂く物で、一番嬉しかったのは、
近所の「ポニー」というケーキ屋さんの、ワンホールまるごとのアップルパイでした。


しかし、いつの間にか、世の中のケーキ屋さんから、アップルパイは影をひそめ、
あったとしても、パン屋さんの今ひとつパイ生地がパリっとしないものだったり・・・


そんな事もあり、今年、生まれて初めて「冷凍のパイシート」というものを買ってみました。
パイシートって、なんだか扱いが難しそうに思えて、手を出さなかったのですが、
「アップルパイ食べたさ」の方が勝ったというわけです。


さて、なぜか果物をいただくことが多い我が家ですが、先日、紅玉リンゴとオレンジを買い込んだ直後に、
富有柿を1箱いただき、半分位食べた所で、今度はふじリンゴとラ・フランスの詰め合わせを1箱いただきました。


    さて、どうするべぇ・・・


    そうだ!!            
     

キッシュを食べたくて買った、パイシートが冷凍庫でひんやり眠っている事を思いだしました。


   よし! アップルパイをつくるわ! 


                 


えー、以前、アップルパイを作ったときは、中身のリンゴを煮て、
パイシートの説明書にあるように作ったのですが、
かなり入れたと思ったフィリングは、焼いたらボリュームが減った感じになり、
パイ皮ばかりを食べているような、アップルパイになってしまったのです。
パイ皮にはバターがたっぷり・・・これはマズいです・・・



春に焼いた、人生第1号のアップルパイ


ふと、ある事を思い出しました・・・

  友人Mちゃんの言葉 「パイにする、りんごは煮なくてもいいんだよ」


そう、載っけて、焼けばいいのです!


                 


で、ネットでレシピを研究。

さてっと・・・




 超ものぐさアップルパイの材料 

冷凍パイシート 1枚 だいたい20×12cmくらいのサイズです。

りんご 1/2個 この時は紅玉です

砂糖   大さじ1/2~1位 好みでよいです。
     この時はなかなか減らないメイプルシュガーがあったので、それを使用。

パン粉 これがびっくりなのですが、ふにゃけたリンゴのジュースを含んで
     真価を発揮します。


シナモン 好みでないなら、入れなくてもいいけど、やっぱり欲しいなぁ。

レモン汁  1/8~1/4個分 これも、入れなくてもいいですが、
       酸味の少ないリンゴであれば、入れた方が間違いなくおいしいです。

ブランデー どぼっと。これは単純に、私の好みです。



 作り方 

 リンゴを5mm位の厚さに切ります。
   あまり薄すぎない方がおいしいので、もうちよっと厚くてもいいかも。
   リンゴに砂糖・シナモン・レモン汁・ブランデーをまんべんなくかけます。裏もね。
  





 パイシートを少しだけ解凍し、フォークでぶつぶつと穴をあけ、ストレス解消いたしましょう。
  縮み防止に、周囲に切り目を入れ、後にのっけるパン粉が飛び散らぬよう、ちょっとだけ周りを立ち上げます。
  




 パイシートにパン粉をざらりと撒きます。
  欲張って、多くしすぎると、パン粉味が強くなるので、ほどほどに。
  もし、パイ生地がふにゃりと柔らかくなってしまったら、一旦冷蔵庫に避難させましょう。





 ここあたりで、オープンに予熱を。210℃に設定。
  (これ、トースターでも、アルミフォイルをかぶせて出来ると、パイシートの袋に書いてありました。
   その場合は、トースターの出力に合わせて、時間を設定して下さい。)



 生地に、リンゴを並べます。 下にブランデーとレモン汁がしたたっていたら、
  もったいないので、それも上にかけます。
  私はシナモンが好きなので、更に、ふりかけました。





 210℃に余熱したオーブンに投入! 約10分。
  それから170℃にして、15~20分。(電気オーブンの場合、ガスは10℃低め)
  
  (トースターの場合、パイの表面に焦げ目がついたら、アルミホイルをかぶせて、600Wで20分)




                


 そうは見えないかも知れませんが、焼き上がりでございます!
  上にもパイ生地があれば、卵を塗るのでツヤが出て、おいしそうにみえるのですが・・・





 気休めに、いちじくシロップをちょっと塗って(と言うか、たららして)、
  食べ過ぎ防止に、3等分して、完成~!!


翠作「ものぐさでもできる林檎パイ」


    まいう~!! 


なんでこれまでの人生、冷凍のパイシートを使わずに生きて来たのか、悔やむ事しきり。
こんなに簡単に、おいしいアップルパイができるなんて~!
要は、パイシートにパン粉を振って、リンゴを並べて、砂糖とシナモンをかけて焼けば、いいだけなんですよね。
これ、ちょっと癖になりそうです。

・・・そして3等分した甲斐もなく、あまりまおいしさに、その日のうちにみんな食べてしまいましたとさ。



 ものぐさのおまけ 

上の写真のコーヒーみたいに見えるカップの中身は、オルゾという飲み物です。


ここのところ、ノンカフェインの飲み物に凝っておりまして、
(紅茶のように、利尿作用がないので、夜中に目が覚めづらいと聞いたもので・・・)
いつも紅茶を買っているルピシアさんに、この夏登場したのですが、
どこも売り切れで、先日やっとGETしました。

イタリアの大麦らしい

煮ださなくても、ティーポットに熱湯を注げばOKです。
ミルクで煮だしても美味しいと、お店の方はおっしゃっていました。

味は、子供の頃に飲んだ甘い麦茶にちょっと似ています。
渋みがまったくないので、ケーキに合わせるのには、今ひとつですが、
やさしく懐かしい味は、すっかり気に入りました。


 
       売らぬなら、作ってみせよう、ホトトギス!?  にほんブログ村 その他日記ブログ 40代 日々のできごとへ

天然酵母のパンを焼く

2008-11-09 | 1人の食卓たまに2人
買ったまま、読み損ねていた「食堂かたつむり」を、やっと読んだら、
主人公が、ブタのエルメスちゃんの為に焼く、天然酵母のパンが、なんだかおいしそうで、
私も食べたくなって、久々に腕を振るう(?)ことにしました。

以前から、天然酵母のパンは、よく焼いているのですが、
夏場は温度が高くなり過ぎて、失敗しそうな気がして、お休みしていたのです。


天然酵母は、ホームベーカリーを買った時にオマケについてきた「ホシノ天然酵母」が
使いやすく、間違いがなさそうなので、その後も愛用しています。



売っているのは、顆粒状のもの。冷蔵庫で保管しています。
これはまだ、眠った状態。


酵母にぬるま湯を加え、30度で24時間あたためると・・・

 ⇒  ⇒ 

ぷくぷくと発酵して、生タネとなります。
ビールみたいな匂いがします。


ちなみに、温度管理は・・・



ホームベーカリーの「生タネ起こし」という機能にお願いしています。


さて、ホームベーカリーの本をみてみると・・・




    ふむふむ・・・




前回から使い始めた、国産小麦。
ふくらみがイマイチかも知れませんが、国産というと、なんだか安心です。


元々、低インシュリン・ダイエットで、全粒粉の配合が高いパンを焼く為に買ったホームベーカリー。
いつもは強力粉に2割位の全粒粉を混ぜるのですが、こんなものがあったので、入れてみようと思いました。



夏に買って、食べきれずにいた、歯ごたえのあるシリアルです。
レシピにも、強力粉の一部をオートミールに代えられると書いてあったので、
まぁ、似たようなものだと思った訳です。
ここで使わなければ、こやつは、たぶん来年の夏迄、キッチンのカウンターで横たわっている事でしょう。


それから、お砂糖の代わりには・・・



イチジクの何やらを作った時にできたシロップです。
深い意味はありません。 冷蔵庫を開けたら、そこにあったのです。
でも甘さが強くて、食べるのに ためらうジャムは、よくこうして使っているので、まぁ、いいかと。

    で、材料を釜に投入~!




生タネ入れて、シリアルと強力粉を入れて、塩ときび砂糖をちょびっとと、イチジクのシロップ。
しっとりさせる為に、オリーブオイルを入れようと思ったら、無かったので、グレープシードオイルをひと垂れ。


   よし!


と、蓋を閉めて、スイッチを入れて、振り向いたら、そこに計量カップに入った水が残っていました・・・


   どひゃあ~!!


お水に、バター代わりのヨーグルトを混ぜたのを、あわてて入れました。


それから、大好きなクルミとゴマを、別の投入ポケットにセット!
実は、ナッツやレーズンなど、自動投入されるのが欲しくて、このホームベーカリーにしたのです。



家庭で作るのですから、身体によさそうなもの、自分の好きなものは、
何でも入れたくなるのが人の“さが”というものでしょう。

実は、ホームベーカリーでパンを焼き始めた頃に、気に入ってよく見ていた
「健康的なパンを焼いてみよう」というブログがありまして、
この方、とにかくあるもの何でも入れてみて、大抵はすごい事になる・・・という、
私など足下にも及ばないチャレンジャーであり、この方の影響を強く受けているのは間違いないと思われます。

すごかったのは、黒酢とか、イカナゴのくぎ煮とか、そりゃないでしょ!?と思う物も躊躇なく入れ、
どんな出来であれ、旦那様とお子様に黙って出して、その反応をみるというもの。

残念ながら、このブログはなくなってしまったようですが、
私に一般人の方のブログの楽しさを教えてくれた、ありがたーいお方でありました。


       



さて、朝、部屋にはパンが焼ける匂い ~ ~ ~ 


             
           

やがてピッピッと、運命の出来上がりアラーム!   





     おぉ できとる


ドライ・イーストで作ると釜の高さより、もう少し上がるのですが、まぁ、“よし”としましょう。


で、釜をひっくり返して、出してみると・・・



何度焼いても、この出来上がりの姿を見るのが、パン焼き職人冥利(?)っていうものです。


さて、この後が緊張する作業です。
それはパンを切る事です。

とりあえず、焼きたては柔らかすぎるので、あら熱がとれるまで、しばし放置。


実は、こんな秘密兵器(?)を使って、パンを切っております。

 

判りづらいかも知れませんが、ナイフの刃を入れる場所の右側に可動式の壁(?)があって、
5・6・8枚切りの厚みが均等にできるのです。   (るちるさん、これだよ~!)





    えっ! 6枚切りにセットしたのに、5枚しか無い!?

    えっと、えっと、えっと・・・・ ・・・・・・・・・


こうして、私のこの1週間の朝食用のパンが完成したのでした~!

 残りは冷凍

クランチ・シリアルのツブツブ感は適度に残り、クルミの味もアクセントに加わり、
ほのかに香しい、なかなかイケているパンが出来上がりました。


アバウトにやったわけではありません!!

すべては計算のなせる「技」です!!


しかし問題は・・・・2度と同じ物は作れない、ってコトですかね!?



                    ・・・・どこが計算だ!?


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ございましたら、ぜひご一報下さいませ。


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追記・・・「食堂かたつむり」とてもいい小説でした。自分の2年前と重なって、最後はボロ泣きでした。



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