「自閉っ子」こんな風に生きてます

元気溌剌!「自閉症おねえさん」の生活記録

お金を取られた②

2012-08-11 10:58:55 | 日記

 だけど、自販機が故障していたのならお店に行って・・・という話を母としていたら、美佳「急いでいたから・・」に、母「えっ?」。
 そこから更に質問攻めして分ったことは、美佳がお釣りを取り忘れたという事実。「それを早く言えよ!まったく!」と父はブツブツ。
 美佳はお弁当屋さんまで行って気がついたが、時間がないので作業所へ向かい、仕事が終ってから件の自販機まで大急ぎで駆けつけたという。しかし、お釣りは残っていなかった。

 誰が持っていったか分らない。だから、美佳の発想では「自販機に・・取られた」となるが、それでは自販機がかわいそう。で、母が400円を補填することで一件落着。
 ところが、それから10分後、風呂が沸いたので美佳の部屋へ呼びに行ってみると、そこはもぬけの殻。美佳が帰ってきたのは1時間後。
 イライラのタネが解消して、頭痛ははるか彼方に消し飛んでいた。当然「作業所を休む」発言もなかったことに・・。


お金を取られた①

2012-08-09 10:37:51 | 日記

 美佳が珍しく早く帰ってきた。「お帰り」と声をかけたが、険しい顔で入ってくるなり、「頭が痛い。明日、作業所はお休みします」。
 見ると、頭にはネッククーラーを二本つないで鉢巻のように締め、本当に頭が痛そうな雰囲気。熱帯夜が続いたこともあり、体調を崩したのかと思い、「お風呂に入って早く寝たら・・」と助言。

 すると、しばらくモゴモゴ言っていたが、突然「お母さん、自販機に400円取られた!」と言い出した。「取られた」って、どういうこっちゃ?
 で、父「どこの自販機?」->美佳「山崎デイリーストア」->父「ああ、バス停の傍の・・」。で、場所は分った。
 父「美佳は何を買おうとしたの?」->美佳「お茶と水」->父「幾らだったの?」->美佳「200円」->父「美佳は幾ら入れたの?」->美佳「600円」、に父「どうして600円も入れたの?」->美佳「100円がなかった」。
 あれこれ訊いて分かったことは、最初に100円でお茶を買い、次に水を買おうとして500円玉を入れた。水は出てきたが、お釣りがもらえなかったということ。


夏のボーナス

2012-08-07 09:29:14 | 日記

 猛暑が続いた週末のこと、父がシャワーを浴びて出てくると、美佳が母に教わりながら封筒に何やら書いていた。父「どうしたの?」と覘いてみると、「賞与受領書在中」。
 父「お~!ボーナスが出たのか。幾らもらったの?」->美佳「1x,xxx円」。美佳が書いていたのは、署名捺印済みの受領書を入れた封筒の表書き。
 作業所に提出する書類やお金を美佳の持たせるとき、母はいつも封筒の表に「○○作業所 xx在中」と書く。それを美佳が自分で書くことにしたらしい。
 封筒には「・・・在中」と並べて、「○○作業所へ」と書いて完成。一仕事終えた美佳は、これから毎週続く夏祭りの軍資金も増えてご機嫌。

 ところが、翌日の土曜日は作業所が開く日だったが、美佳に「ボーナスをもらって直ぐ休むのは・・・」という思考回路はない。当然のように、SD会と○○会夏祭りへ。
 作業所へ欠席の電話を入れながら、母「こんなことなら、今日支給すればよかったのに・・」と言うけど、まさかネ・・・。


美佳との会話③

2012-08-05 11:14:07 | 日記

 美佳はいつも1時間を超える長風呂だが、観たいテレビ番組があるときだけは別。金曜日の夜7時はドラえもん。「出ました~ぁ。次の方、どうぞ~ぅ」と言いながら、階段を登る美佳の足音。時計を見ると、番組開始まで15秒。相変らず正確さは超人的?

 相変らずの長風呂に痺れを切らせた母がドアの前まで行って、「そろそろ出るの~?」と訊くと、中から美佳「もう少々お待ち下さい」。その余りにバカ丁寧な物言いに、母は苦笑いするのみ。

 「これ、お知らせ」と言って美佳が持ってきたのは、作業所からのお知らせ。そういえば、そろそろ盆踊りの予定が知らされる頃。で、父「今年の盆踊り大会はいつ?」->美佳「8月18日と19日」->父「今年も出るの?」と訊くと嬉しそうに、美佳「出るよ~ぅ!」とハイテンション。気分が高揚しているときには、言葉と感情がマッチする場面が増えてきた。


美佳との会話②

2012-08-03 10:35:36 | 日記

 俳句に凝っている母が、美佳に「ねえ、美佳。”雲の上 ドラえもんが 顔をだし” と “入道雲 ドラえもんが 顔をだし” のどっちがいいと思う?」と訊くと、美佳「入道雲 ドラえもんが 顔をだし」と即答。が、母「どうして?」には「・・・」。
 今の季節、「入道雲・・・」を選んだ美佳のセンスはそう悪くないと思うけど、所詮は五十歩百歩のヘボ句。選んだ理由を訊かれても、返事の仕様がないか?

 姉が「昨日の夜、階段のところでゴキブリ見た」と言うので、家中の”ゴキブリホイホイ”を新しいものに交換。その翌朝のこと、捕集器を覗きながら、母「入っていないねえ。どこへ行っちゃったんだろう」。
 そして、横にいた美佳に「ゴキブリ見つけたらどうする?」と訊くと、美佳は手を振り上げて叩き潰す仕草をしながら「こうやって、バーンと・・」。「本番でもその勢いで頼んまっせ!」と父は苦笑い。


美佳との会話①

2012-08-01 16:47:31 | 日記

 「最後にシャワーを使った人はガスの元栓を切ること」と、母があれほど口を酸っぱくして言っているのに、今朝もガスは点けっ放し。で、母が「最後に入ったのは誰?」と文句を言うと、食卓にいた美佳が急いで「私じゃない。私はチャンと消しました」と容疑を否認。
 ということは、消去法で犯人は姉になるのだが、「こういうときの反応が素早くなったな」と、父は苦笑い。

 帰ってきた美佳が、大きなビニル袋を差し出して「これ、プラム」。父「どうしたの?」と訊くと、美佳「もらいました」。父「どこで?」->美佳「作業所でもらった」。それで事情は解ったが、舌足らずの会話に父はイラッ!
 美佳が母のところへ持っていくと、母「あらっ、私もプラムを買ってきたの」。で、母が買った分はデザートに。美佳がもらって来た40余りのプラムは、姉の提案でジャムにすることになった。
 が、美佳の興味はここまで。父「ジャムを作ったよ」と見せても、美佳「はい」と素っ気ない返事だけ。「"美味しそうねえ"くらいのお世辞を言えよ!」、というのは無理か?