美佳はいつも1時間を超える長風呂だが、観たいテレビ番組があるときだけは別。金曜日の夜7時はドラえもん。「出ました~ぁ。次の方、どうぞ~ぅ」と言いながら、階段を登る美佳の足音。時計を見ると、番組開始まで15秒。相変らず正確さは超人的?
相変らずの長風呂に痺れを切らせた母がドアの前まで行って、「そろそろ出るの~?」と訊くと、中から美佳「もう少々お待ち下さい」。その余りにバカ丁寧な物言いに、母は苦笑いするのみ。
「これ、お知らせ」と言って美佳が持ってきたのは、作業所からのお知らせ。そういえば、そろそろ盆踊りの予定が知らされる頃。で、父「今年の盆踊り大会はいつ?」->美佳「8月18日と19日」->父「今年も出るの?」と訊くと嬉しそうに、美佳「出るよ~ぅ!」とハイテンション。気分が高揚しているときには、言葉と感情がマッチする場面が増えてきた。