お彼岸には大好きだった祖母の墓参りに行く、と決めていた美佳。だが、親戚の皆さんそれぞれに忙しく、なかなか日程が決まらない。
母「誰も行かなきゃ、お母さんと二人で行こう」と提案するが、美佳は納得しない。連日母に向って「お祖母ちゃんのお墓参り、誰が行きますか？」と催促。結局、秋分の日はお天気が崩れそうなので、”お墓参りは敬老の日にしよう”と決めて母があちこち連絡。やっと、横浜の伯母が来てくれることになって一安心。
今までは葬儀・納骨・初盆と親戚が揃ったが、いつも全員揃うのは難しい。が、美佳にとっては親戚の叔母さんたちに会うのが何よりの楽しみ。こうした美佳の拘りに引きずられて、母の姉妹が集まってくれるのなら、美佳もそれなりに役立っているということ？
当日は、朝早く起きて部屋の掃除。８時前には黒地に赤い飾りのシャツ、黒いズボン、赤系のシックなネックレス、黒い帽子と墓参りらしい格好で降りてきた。
前日、美佳「明日の洋服どうしますか？」->母「黒っぽければいいんじゃない」という会話の後、自分で考えたという。父「う～ん、なかなかいいじゃない」と褒めたが、少しずつ服装もサマになってきた。９時半過ぎ、母と美佳を駅まで送る。