時の観察者 no つぶやき

世の中嘘ばかり。何が真実なのか?

心臓マッサージだけで効果あり

2007-09-27 17:28:52 | 
突然意識を失って倒れた人を蘇生させるための応急手当は、
心臓マッサージだけで効果があり!!

従来勧められてきた人工呼吸は必要ない!!!!! ということが、
日本救急医学会関東地方会の研究班の調査で分かったようだ。

研究班は2002~2003年、関東各地の58病院と救急隊の協力を得て、
そばに人がいる状態で突然心臓が止まって倒れ、救急車で病院に運ばれた18歳以上の患者4068人を調べたようだ。

そばにいた人から
人工呼吸と心臓マッサージを受けた患者------712人
心臓マッサージだけを受けた患者------------439人
救急隊到着まで蘇生措置を受けなかった患者---2917人

倒れてから30日後の時点で、
介護なしで日常生活が送れる状態に回復した割合は、
両方受けた患者---------------4%、
心臓マッサージだけの患者-----6%
蘇生措置なしの患者-----------2%


患者の約9割にあたる
救急隊到着時に完全に呼吸が停止していた人の回復率
両方受けた患者--------------3%
心臓マッサージだけの患者----6%

蘇生措置の6割以上は一般の人が、残りは通りがかった医師ら医療関係者が実施したが、効果に差はなかったようだ。

医学を学んだ人でなくとも・・・・
一般人でも、何とかなる!!!!
人を助けたいという心が大切!!!・・・ということのようだ。

人工呼吸は不要!?・・・
長尾班長は
「呼吸が止まっても12分程度は血液中の酸素濃度がそれほど下がらないことや、心臓マッサージの際の胸の動きで、空気が肺に送り込まれることなどが考えられる」との見解のようだ。

このように統計をとってみると、今までの常識が覆る。
今まで、躊躇していたマウスtoマウスの人工呼吸しなくていい?ということや、
最近、規制が緩和されて医師でなくともAEDが使用できるようになったことで、
倒れた人の蘇生に、明るい情報のようだ。

-----心臓マッサージ-----

患者の意識がないことや呼吸が止まっていること、あえぐなど普通ではないことを確かめた後、
両方の手のひらの付け根を患者の胸の中央に重ねて押す。
体重をかけ深さ4~5cmまで胸をへこませた後、力をゆるめて元に戻す。
これを1分間に100回のペースで繰り返す。
救急隊が来るか、AED(自動体外式除細動器)が届くか、患者の体が動くまで続ける。
1人では消耗するため、2分程度をめどに交代で行うとよいということのようだ。
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