ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

テスカトリポカ / 佐藤究

2022-02-14 | 本 男性作家
テスカトリポカ 

佐藤 究 著 角川書店(2021.2)



メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。





いやー、これが直木賞でいいのでしょうか?
青少年達がこれを読んで、この世界を知って、この世界に興味を持ってしまったらと思うとゾッとしました。

臓器売買は中国や東南アジア、難民キャンプ等で当たり前のように行われていて、日本でも小説に描かれているようなことが行われていないとは断言できないですよね。
もちろん、薬物もです。
医者も保育士も、誰も信用してはいけないなとリアルに思ってしまいました。

無国籍の子供や、ハーフの子供達、親から虐待を受けている子供達、これは日本政府がシッカリと向き合って対策してもらわないとダメです。

なんか、人間が嫌になりました。
ここまで悪がはびこっていて、特に、他人の子供を殺してでも自分の子供に臓器移植をする大人が嫌でした。
もう人間嫌ですね。
とっとと滅びるべきです。
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