ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

極楽征夷大将軍 / 垣根涼介

2023-08-17 | 本 男性作家
極楽征夷大将軍 / 垣根涼介

文藝春秋(2023.5)


動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。
混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。





本を開いて、二段組、ほぼ余白無しにワクワクしたのに、長い、とにかく長かった。
読んでも読んでも終わらない、最後の3ページになっても終わる気がしなかったです。
読まないと終わらないし、終わらないと次の本が読めないから、次の本が読みたい一心で頑張りました。

ほぼ説明。
へー、そうなんだー、そうだったんだーの繰り返し。
不思議なことに、盛り上がりを感じません。
ずっと平坦、山も谷もあって創設された室町幕府なのに、読んでいてもそれを全く感じませんでした。
映像狙いか?尊氏のキャラクターを面白くしているだけだったような気がしないでもなく…。
参考文献の多さに、あー、たくさん読んでまとめてくれたんだなーという感じでした。
でも、いつも本や映画に星は付けませんが、敢えて、付けるとしたら、星4つなんです。
面白くないワケじゃないんです。
とにかく読み終えてホッとしています。
この記事についてブログを書く
« ガンズ・アンド・キラーズ | トップ | 八月の御所グラウンド/万城目学 »

本 男性作家」カテゴリの最新記事