ロスト・シンボル
ダン・ブラウン 著 角川書店 / 2010.3
キリストの聖杯を巡る事件から数年後。
大学での静かな生活を送っていたラングドンに、旧友から連絡が入る。
フリーメイソン最高幹部のピーター・ソロモンからで、急遽講演を頼みたいという。
会場の連邦議会議事堂に駆けつけるが、そこでラングドンを待ち受けていたのは、
切断された右手首......薬指には見覚えのある金の指輪。
フリーメイソンの紋章をあしらったそれは、ピーターのものに間違いない。
彼を人質に取ったというマラークと名乗る謎の男は、
ラングドンに "古の神秘"に至る門を解き放てと命じる。
そして、切断された手のひらには第一の暗号が記されていた......。
ようやく読み終わりましたぁ~。
『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』に続く、ラングドンシリーズ3作目となる『ロスト・シンボル』、とても楽しみにしていました。
で、いざ読み始めると、今回披露されているウンチクがなかなか飲み込むことができなくて、ページをめくるのが遅い遅い・・・(笑)。
それでも、謎解きが始まると徐々にスピードアップしてきました、が!!
犯人がね、う~ん、ネタバレになってしまうのであまり書けませんが、真実が判明するまでは、犯人の人柄や動機が、これ程までの事件に繋がるとは思えないんです。
なので、この犯人ってちょっとどうなの?と何度も思いました。
最後には犯人の正体が明らかになり納得なのですが、納得できるワリに、そこまでして・・・と言いますか、ちょっと微妙。
でもって、事件解決の後に、待ってました!の謎解きがされるのですが、ピーターやキャサリンが普通にしていられるのがこれまた??で、せっかくの謎解きもあまり感動できませんでした。
ただ、聖書ってスゴイな~と。。
聖書に書かれている文字が隠語だとして、聖書そのものを書いた(創った)ことがスゴイのに、更に、隠語だった?となると驚きですよ!
全ての一つ一つに意味があるのは当然ですが、更に更に意味を持たせていただなんて、いやぁ~、ただただ感心するばかりです。
古のその景色を見ることはできませんし、かなり複雑そうにも思えるけど、でも、実はとってもシンプルなのかもしれないし、ピーターやキャサリンが言うように、人間の潜在能力って本当にスゴくて、それは古の人でも現在の人でも同じだったりするかな~?なんて。。
とにかく、早く映像で見たい!
楽しみですね~、映画化。
サトウは誰が演るんだろう?とか・・(笑)。