
モダンタイムス
伊坂 幸太郎 著 講談社 / 2008.10
岡本猛はいきなり現われ脅す。「勇気はあるか?」
五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」
渡辺拓海は言う。「勇気は実家に忘れてきました」
大石倉之助は訝る。「ちょっと異常な気がします」
井坂好太郎は嘯く。「人生は要約できねえんだよ」
渡辺佳代子は怒る。「善悪なんて、見る角度次第」
永嶋丈は語る。「本当の英雄になってみたかった」
読み応えありましたね~~、絶対!!
ちょ~っとシニカル過ぎかなぁ~と思いながら読んでいたこともあり、ラスト近くの国家の在り方みたいなものは、正直、頭の中に入ってきませんでした。
それに、国家ぐるみで事件を隠蔽し、その秘密に迫ろうとしている人間を、その人が1番ダメージを受けるであろう方法で口封じをするっていうのはどうなんでしょう?しかも、殺人まで・・・。
な~んてリアルに受け止めてしまうとちょっとつまらないかもしれません。
なので、渡辺の超能力が“腹話術”っていうのがサイコー!!
更に更に、占いメールのからくりもいいですね~。
屁理屈みたいな(?)ウンチくには「なるほどなぁ~」と思わされ、髭の男とか、渡辺の妻とか、登場するキャラクターに大満足でした(田中も出てきた!)。
キャラクターといえば、安藤潤也くんですね~。
その後、元気にしていたんですね♪
詩織ちゃんは歳は取ってもしゃべり方がそのままでした~。
やっぱり面白いです、伊坂さん♪