ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

PK / 伊坂幸太郎 著

2014-11-17 | 本 伊坂幸太郎


  PK

  伊坂 幸太郎 著     講談社文庫 / 2014.11



  彼は信じている。時を超えて、勇気は伝染する、と、人は時折、勇気を試される。
  落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。
  その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。
  勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。
  三つの物語を繋ぐものは何か。
  読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。

  
  PK
  超人
  密使





久しぶりの伊坂さんでした。
面白かったーーーーーっ!!
中編3編なんだな~とちょっとガッカリしていたら(私は長編が好きなので)、連作だったので読み応え十分でした。


それぞれを読み終えた時の感想です。

『PK』、面白かったです、壮大で。
結局、小説家(大臣のお父上)の原稿はどうなったのか?そもそも編集者の目的は何だったのか?それとも、小説家の心配し過ぎだったのか…。
で、大臣を脅かしていたものはなんだったのか?と解明されない事柄が多い中、大臣の秘書が次郎くん?という結末に、全て流されました。
勇気は伝染する…、しかも、長い年月を経て…という壮大なお話は素晴らしいと思いました。
ところで、大臣にSPは付いていない?

『超人』、これは連作なんですね。
伊坂さんお得意のリンクかな?とも思いましたが、時間軸の異なる連作でした。
いいですね、やはり壮大なお話で、『密使』で全てクリアになるのかな?とワクワク感でいっぱいです。
で、毬夫を助けた『俺』って誰?大臣にSPは?(笑)

『密使』、あらまぁ~!
これはSFでした!
ゴキブリのタイムトラベルによる過去の選択(?)といった感じでしょうか?
どうりで、小説家の浮気発覚の現場(自宅にかかってくる電話)が『PK』と『超人』で違っていて、小説家は2回も浮気したのかな?なんて思っていたのですが、なるほど~でした。
他の謎も、まぁ~、あやふやというかおぼろげというか、既にどうでもいいこと…と思わせるのも凄いですね。

かなり面白かったです。
やっぱり伊坂さんは面白いな~というのが感想でした。


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