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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

♬ AGO(顎) ♬

尊敬する大文豪、井伏鱒二さんの一編の詩に感動し、思わず歌詞に拝借して作った曲が、その名も「AGO」です。(^。^)

井伏先生には、蛙が畦道で口から胃袋を出して洗濯してる、みたいな奇想天外な詩もありますが、この「顎」も、ユーモラスを通り越した鬼気迫る描写が凄すぎるのと、笑いを堪えていた直後に、突然、穏やかに、橋の下の菖蒲を考える、、、もう空前絶後の奇怪な詩です!!(≧∇≦)

自作のメロディーとしては、淡々と流れつつ、ほろをん、ほろをん、のところの切なさが気に入っています。(^_^)

「顎」 (AGO)

 原詩:井伏鱒二(厄除け詩集)

けふ 顎のはづれた人を見た
電車に乗伝いると 
途端にその人の顎が はづれた
その人は 狼狽へたが 
もう間にあはなかつた
ぱつくり口があいたきりで 
舌を出し涙を ながした
気の毒やら 可笑しいやら 
私は笑ひ出しさうになつた

ほろをん ほろをん
橋の下の菖蒲は 
誰が植ゑた菖蒲ぞ

ほろをん ほろをん
私は電車を 降りてからも
込みあげてくる
笑ひを殺さうとした  

ほろをん ほろをん・・・

by  祖谷馬関

◼︎YouTubeはこちら  ↓

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