ほがらか”いわて”散歩道

時間や季節の流れをじっくり味わってみたい、ふと、思いはじめた私の日めくり。

石川啄木の歌碑

2009年11月08日 |  いわて”あちこち”

石川啄木記念館から500m位の場所に渋民公園があり、啄木の歌碑が立っています。

やはらかに柳あをめる
北上の岸辺目に見ゆ
なけとごとくに

この公園の横を流れる北上川の流れ、この日は、木々の紅葉も相俟って、とても美しいものでした。

また、啄木が育ったこの渋民の地は、両側に岩手山と姫神山が聳え、その間を北上川が流れる素晴らしい場所です。

あいにく、岩手山は霞がかかていましたが、それでも、その存在には圧倒されるものを感じます。

岩手の山を歌ったものも多いようで、石川啄木記念館の企画展のコーナーにも、そうした歌が展示されていました。

神無月
岩手の山の
初雪の眉にせまりし朝を思ひぬ

岩手山
秋はふもとの三方の
野に満つる虫何と聴くらむ


石川啄木記念館

2009年11月08日 |  いわて”あちこち”

石川啄木記念館にふらりと立ち寄ると、ちょうど、「啄木の四季」の企画展講座の時間でした。

記念館の山本先生のわかりやすい説明をじっくりと聴くことができて、とても貴重な時間を過ごすことができました。

記念館の敷地内には、啄木が1年間だけ教壇に立った渋民尋常高等小学校の建物が、当時のまま移築されています。

教室も明治時代のままで、机、椅子、黒板など、何とも趣き深いものでした。

また、学校の隣には、啄木が住んでいた斉藤家の茅葺の家も保存されています。

啄木が生きた時代は、今から概ね100年前。

100年という月日は、昔といってしまえばそれまでですが、それにしても、あっという間に時代が変わったものだということを改めて感じました。