お久です。
試合・取材・ガイドと・・・・・
さすがハイシーズンと思わせるドタバタな日々も一段落。
やっと、ゆっくりブログが書ける・・・・笑。
とにかく!一番書きたかったネタ!!
そう!いよいよ発売となった!!
遂に、キマシタ!!
「DynamisTHP」
僕が琵琶湖で求める全てを詰め込んだロッド!!
それが、デュナミスTHPでございます!!
琵琶湖に移りすんで8年、、、
プロ&ガイドという立場から様々なロッドを使い、フィールドに出てバスを釣ってきたが
やはり、琵琶湖という湖は他のフィールドとは違う大きな特殊性を感じさせる湖なのだ。
まず言えるのは個体がデカイ!
そして、ルアーもデカイ!
なおかつ、本場アメリカのスタイルに近いキャスト数で稼ぐパターン!
精度も大事だが、、、、なにより飛距離!
あげればきりがない程の琵琶湖スペックという言葉。
実際、琵琶湖では
「パンチング」「フロッグ」「ヘビースイムジグ」「アラバマ」など、、、
特化したパターンが多い。
ただ、その特化したパターンって1年を通して何回やんのよ?
って話。
実際、週一琵琶湖に通うアングラーであれば様々な琵琶湖のパターンを体験すべく為、タックルを揃えるかもしれないが、月に一回もしくは二か月に一回のアングラーが特化したパターンに出会う確率はかなり低い確率だと思う。
しかし、その特化したパターンこそ琵琶湖の醍醐味であり最高に楽しめる部分であると思う。
だからこそ正直一年間に数回しか使われない、特化したパターンの為にタックルを揃えてほしい!!
ただただ、その釣りが楽しいから!!
一度やってみてほしい!!
そんな気持ちを込めて、作られたのがデュナミスTHPなのだ。
「ロッド1本の価格帯をギリギリまで抑える事」
「ただの中堅価格帯のロッドではなく、プロがテストを繰り返し1本1本使うルアー・テクニックに合わせて、ロッドスペックを作成していく事」
「琵琶湖に特化した、技術・パーツを惜しみなく使う」
3万円~3万3千円という価格帯は決して安い価格ではないが、琵琶湖という日本一のフィールドで様々なパターンを楽しみ、ずっと使い続けられるロッドクオリティーに払う対価としては、高いものではないと思う。
だからこそ、タックルを揃え様々な琵琶湖のパターンを楽しんでほしい!!
それがこのデュナミスTHPに詰められた一番の思いなのです!!
さてさて、では琵琶湖で求められるロッドってどんなの?何が違うの?
良く聞かれる質問です。
簡単に答えると「硬い」ロッドではなく「曲がる」ロッド。
これが良く言われる答えですが・・・・ぶっちゃけ分からないですよね。
ロッドは1本1本パワースペックがあります。
MパワーとかHパワーとか
そのパワー設定は各メーカー微妙に違うモノですが、大きな差はありません。
ある程度決まったウエイトを持ち上げたり、負荷を掛けたりしてパワー設定をするのですが、琵琶湖で使われるロッドも基本ベースは同じなのです。
ただ、大きな違いというのは、同じパワーのロッドでも求められる用途がなんなのか?という話。
例えば、霞ヶ浦などでジグをリーズに撃っていく釣りをしようとしたら、同じMHパワーでも霞ヶ浦で求められるのは、精度良くキャストを決めるためのロッドの軽さやプレッシャー化でもバスを掛ける事の出来る繊細さや感度だと思います。
なので、同じMHパワーのロッドでもより高弾性のカーボンを使用して、軽さと感度を生み、張りのあるファーストテーパーロッドを作る事が多いのです。
ここで、「硬さ」と「曲がり」の違いなのですが、前途した高弾性のロッドは張りが強くなる分、同じMHパワーでも曲がりが弱くなり、全体的にパワーを分散出来なくなります。
よって、同じ負荷が掛かった時に狭い範囲でしか負荷を分散出来なくなる為、同じレングス同じパワースペックでも、1か所に掛かる負荷が多くなる為、ロッドを破損してしまったり、ウィードから引っ張り出す為の、無理が効かなくなったりしてしまうのです。
コレが、「硬さ」と「曲がり」の違い。
ただ硬いだけでは、負荷を分散する事が出来なくなってしまうので、自分のロッドを握る腕に残りの負荷がくるため、耐えきれなくなりロッドごと、のされたりしてしまうんですね。
だから、ロッドを広く大きく曲げて、負荷を分散させる事で腕にかかってくる負荷を軽減させ、無理の効くロッドになるんです!!
まっコレが俗に言う、トルクフルなブランクスというやつです!!
なので、デュナミスTHPでは24t~27tの中弾性ブランクスをベースに使用用途に合わせ高弾性をミックスした琵琶湖に適したブランクスを使用し、更なるパワーアップの為に新技術である「FLEXIBLE CROSS POWERED DESING」を採用し「曲げてバスを止める」という、琵琶湖で最も必要とされる要素を詰め込んであるのです。
当然、中弾性ブランクスをベースにするとロッド自重は重くなります。
ただ、琵琶湖のバスフィッシングにおいて最上級の軽さは必要ない!!それよりも折れずにパワーがあって、琵琶湖のモンスターバスに負けない(のされない)モノであってほしい!!
なので、ロッド自重は多少重く感じると思いますが、そこが琵琶湖で必要な大事な部分であり、琵琶湖スペックロッドと言われる由縁なのです。
まぁ、これだけ聞くと・・・・そんなに重いの?っと思ってしまわれそうなので、是非!店頭で一度触ってみてください!!
ブランクス自重は通常トリックスターやデュナミススーパーコンペディションで使われているブランクスよりは重いのですが、オリジナルのガイドセッティングやロッドバランスをとる為に設計した、オリジナルグリップでロッド自重に対してかなり持ちやすくバランスの良い設計になっています!!
ただ重いだけのロッドは正直終わってますが・・・・・
「ガイドセッティング」
「グリップデザイン」
でバランスをとる事で、繊細なアクションも可能とするトルクフルなロッドになるんですね!!
琵琶湖のバスフィッシングはデカイのがバンバン出ていて簡単そうに見えがちですが、実際はデカイバスほど賢く、やはり繊細なアクションを必要とするものなのです!!
軽さを捨てても、繊細なアクションを可能にするテーパーデザインを設計し、無理なテーパーデザインも強靭なブランクスが強度を確保するという、トーナメンターが考えた琵琶湖で必要とされるデカバス対応のロッドなんです!!
ガイドはFUJIステンレスSICを使用
ロッドスペック・用途に合わせ、FUJI製LNガイドとKTガイドをQ-onオリジナルマイクロセッティング!!
またダブルフットはもちろんのこと、シングルフットにもスレッドをダブルラップで巻きあげ、最強の強度を確保!!
コレを行うと、自重が上がりバランスを取りづらくなってしまうのですが、テストを繰り返しバランスをとる事が可能になり、ブランクス自体の強度アップにもつながるわけです!!
そしてグリップにはFUJI製ECSを使用
今、支流のACSではなく
あえてのECS!!
様々なリールシートを試したんですが、ロッドを握る部分に一番力が加わる事から握りやすくロッドバランスを取りやすい、ECSに決定。
明らかに、コレが一番グリップが効く!!
また、ブランクスに対してグリップサイズも16と17を使い分け、16のグリップサイズでは力が入りずらいMH以上のブランクスには基本17を使用し、各グリップにラバーコーティングを施す事で、更なるグリップ力と雨天時での使いやすさを向上!!
また、グリップデザインも持った時のロッドバランスを最も意識したセッティングになっており
リアグリップには高密度コルクを使用し、更に潰れやすいエンド部分には耐久力の高い圧縮コルクを使用!!
圧縮コルクは自重は増すが、エンドのみの使用ではロッドバランサー的役割をするので、強度とロッドバランスを取るという2つのいいトコ取りな役割を果たしているのだ。
また、フロントグリップは一見EVAに見えがちだが、実際は軽量なアルミパーツで作成されたオリジナルフードであり、人差し指が当たる部分にはノンスリップラバーを使用!!コレがEVAに見える部分なのだが、ノンスリップラバーの方が圧倒的に軽量なのだ。
なので、グリップのバランスはリアに自重の高いモノを持っていき強度を確保し、フロントは必要最低限のサイズと軽量化を図り、ロッドバランスを高める設定になっているのだ。
また、グラスロッドのみリアグリップをストレートに設定し、巻物使用時の安定感とキャスト時のグリップ力をアップしているのです!!
細部にこだわり・・・
一切の妥協無くテストを繰り返し・・・・
納得いく最高のロッド・・・
それが、今回発売となったデュナミスTHPなのです!!
そして、今回発売となったのは全10機種中6機種!!
CROSS ROUNDER DTHP-68M
SPEC/★Length:6ft8in ★Power: Medium ★Lure weight:5/8oz Max ★Line:16lbMax ★Action:Regular Fast ★Self Weight 139g
CROSS ROUNDERはMパワー設定の軽量級オールマイティーロッドである。
実際、琵琶湖では10cmオーバーのジャークベイトやバイブレーション・1/4~1/2オンススピナーベイト・クランクベイトにチャターベイトなどなど・・・その万能性はデュナミスTHPNo.1!!また、若干ファーストテーパー寄りに設計したレギュラーファーストテーパーは前途したハードベイトのみに限らず、テキサスリグやヘビダン・ビックワームノーシンカーなどワーミングにも適した設計になっています!!
まぁ、琵琶湖以外でも一番使う事が多いのがこのCROSS ROUNDERですね!!
BEAST STING DTHP-610MH
SPEC/★Length:6ft10in ★Power: M-Heavy ★Lure weight:3/4oz Max ★Line:18lbMax ★Action: Fast ★Self Weight 164g
お次は「ビーストスティング」
琵琶湖で最も使用頻度の高いロッドはMH・H・XHパワーのこの3つ!!
これガイド時に良く言うんですが、やっぱMHの使用頻度は高い。
基本ベースのルアーウェイトが重い琵琶湖ではMHが中量級のルアーをカバーするロッドと言えます。
主に、7g~10g程度のテキサスリグ&同ウェイトのマキマキや7g・9g・11gのエッグボールなど、操作系の中量級に向いていますが、一見エクストラファーストテーパーで操作性の良いと感じるテーパーデザインは、重さがのるときっちり曲がるファーストテーパー!!
なので、操作系以外にも3/8前後のスイムジグやチャターベイトなどの巻きながらもウィードを切っていく事が必要な琵琶湖で多用される操作系の巻く釣りにもベストマッチな1本なのです!!
僕自身、多い時はガイドにこのBEAST STINGを3本積んでる事もあるぐらい、使用頻度の高いロッドです!!
MIGHTY FUNCTION DTHP-71H
SPEC/★Length:7ft1in ★Power: Heavy ★Lure weight:1-1/2oz Max ★Line:25lbMax ★Action:Regular Fast ★Self Weight 170g
こちらも使用頻度の高いHパワーの「マイティーファンクション」
Hパワーのロッドって満遍なく使えるように、高弾性ミックスで張りをもたしてレギュラーやスローなテーパーで設計する事が多いんですよね・・・・実際は。
デュナミスTHPのHパワーはそんなんを捨てさせていただきましたっ!!
このMIGHTY FUNCTIONは近距離でのピッチングや細かな操作を必要とするようなワーミングには正直向いてません。
ただ、琵琶湖で多用されるヘビーウェイトのスイムジグやスピナーベイトなど、ラインにテンションの掛かり続ける横の釣りにおいて最大級のパフォーマンスを発揮する設計になっているのです!!
一見、だるいと感じるティップアクションはHパワーのロッドでは存在しなかった、吸い込みの良さを発揮するので、ヘビーウェイトルアーの横の釣りでもバスに違和感無く食い込ませ、Hパワーからくるバットパワーがフッキングを決め、一瞬たりともバスに主導権を渡さない設計になっているんですね。
また、テーパーはレギュラーよりなレギュラーファーストに設計しているので、ルアーの乗りもよくヘビーウェイトのルアーをしっかりキャストできるテーパーになってるんです!!
そして何より、最高に使ってみてほしいのが、琵琶湖のフロッグゲーム!!
キャストの決めやすいテーパーが軽量なフロッグもバシバシ飛ばし、前途しただるいと感じるティップアクションがフロッグに簡単にアクションをかけてくれるのです!!
また、オリジナルのセッティングで組んだFUJILNガイドマイクロセッティングがPEラインの糸絡みも軽減。
ガイドをやってると、タックルや技術によってフロッグにアクションをかけれるお客様が100%とは言えません。
やはりHパワーのロッドでアクションをかけるというのは簡単な事ではないんです。
だからこそ、誰が使っても簡単にアクションをかけてマットからバスを引っ張り出してこれるロッドが欲しかったんです。
このMIGHTY FUNCTIONは、琵琶湖の特化したパターンにオールマイティーに対応した琵琶湖特化型ロッド!!
是非一度お試しを!!
INTRUDER DTHP-70XH
SPEC/★Length:7ft ★Power: X-Heavy ★Lure weight:2oz Max ★Line:30lbMax ★Action:extra Fast ★Self Weight 167g
マイティーファンクションとは相反するヘビー級操作系ロッド
「イントゥルーダー」
マイティーファンクションが横の釣りなら、イントゥルーダーは縦の釣りに特化したモデルと言えます!!
琵琶湖のガイドで7割近くの使用頻度を占める、ウィードカバージグを始めヘビテキやハネラバなどの縦形琵琶湖特化型なのだ。
ただただ、ウィードの切りやすさを求め追及されたエクストラファーストのテーパーデザインは若干の投げづらさを生むものの、ウィードの切りやすさは抜群なのです。
僕自身、センチ単位でジグを動かしウィードを外していける・・・・そんなロッドが欲しいという、ある意味僕のワガママロッドであります(笑)!!
STEELE SHOOTER DTHP-70MG
SPEC/★Length:7ft ★Power: Medium ★Lure weight:1oz Max ★Line:20lbMax ★Action:Regular Fast ★Self Weight 160g
今回の発売の中で唯一の巻物専用グラスマテリアル使用
「スティール シューター」
デュナミスTHPシリーズはとにかくパワー&トルクを優先したパワーロッドであり、軽さというものはそこまで意識してません・・・・笑。
まぁ、ある程度は意識してるんですが・・・・
ただ、グラスマテリアルはそもそもトルクがあってパワーのある素材。
なので、元々の素材自体が重いがパワーがあって良く曲がり反発力が少ないから巻物に向いてるんですね。
だからこそ、グラスマテリアル使用のロッドのみ軽さにこだわりました!!
通常のグラスは重さからくるだるさが良いのですが、そのだるさを残したまま軽くする事が出来たら言う事なし!!
そんな、他にないロッドを作りたかったんです。
100%グラスマテリアルを使用するのではなく、反発力の生まれないギリギリまで低弾性カーボンミックスし、グラスマテリアルとカーボンマテリアルのコンポジット素材にする事でパワーと乗りやすさを残したまま、軽さを生む事が出来たのです。
琵琶湖では、バイブレーションやビッククランクなどをメインにバズベイトや表層系ジョイントミノーなど、グラスマテリアルとは思えない万能性の高さを発揮するロッド・・・・
それがSTEELE SHOOTERなのです!!
DIRTY FLICKER DTHP-75XXH
SPEC/★Length:7ft5in ★Power: XX-Heavy ★Lure weight:3oz Max ★Line:35lbMax ★Action:Regular Fast ★Self Weight 181g
デュナミスTHP最強スペックロッド
「ダーティーフリッカー」
もう言うまでもなく最強スペックのロッド!!
1oz以上のシンカーを使用したヘビテキ&パンチングに使用用途を設定し、近距離でのフルフッキングに対応すべくテーパーデザインをレギュラーファーストにし、ロッドパワー最大限に生かせる設計となっており、ラインの伸びのないPEラインを使用した時にスムーズに手元にパワーを伝えてくるため、ロッドをキッチリ胸元までよせる事が可能。
これがパンチングロッドで最も大事なとこ!!
なんなら、一番「曲がり」=「トルク」という言葉を体験できるロッドなんです。
負荷をロッド全体に分散し、マットの奥で暴れるモンスターバスも容赦なくひっこ抜ける!!
これがDIRTY FLICKERに求めたモノなんです!!
近距離戦でのパワーフィッシングに一番大事な曲がる要素を最大限に詰め込んだデュナミスTHP最強ロッド・・・・DIRTY FLICKERを是非、試してみて下さい!!
以上が今回発売になった6機種!!
今後、グラスシリーズやベイトフィネスシリーズなども追加予定ですが・・・・
正直、琵琶湖のベースはこの6機種があれば完璧!!
なんで、これからの追加機種はより特化したモデルになるかな・・・・・まぁまだ内緒ですが(笑)
まずはこの6機種を使って、琵琶湖を最大限に楽しんで頂けたらと思います!!
やっぱ琵琶湖は琵琶湖的な釣りを楽しめたら、今より更に楽しい世界が待ってますからね!!
ヘビテキ・パンチング・フロッグにスイムジグ・・・・そして僕が大好きなフルサイズジグなど、楽しむ範囲は無限大なので・・・・
デュナミスTHPを手にとって・・・是非!楽しんで下さい!!
長々・・・・最後まで読んでくださった方・・・・・ありがとうございます!!
たまにゃー・・・・書くんです(笑)