一原堂便り

こちらは、一原堂・朝倉同窓会です♪

お宝(?)発見!

2013-12-06 | 一原堂

な・な・な・なんと 昭和2年12月5日に発行の「一原会報」を発見しました。

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今から86年前・・・・

当時の校長の 園田益太郎先生の「開校20周年記念式辞」から始まるこの冊子、この一原堂で確認できた冊子で一番古いものです。

生徒の文芸作品・論文・詩・俳句・修学旅行日記(満州旅行)や、学校行事の記録、部活動の記事などが掲載されています。

当時の部活動をご紹介・・・

園芸・談話・編集・図書・剣道・庭球・水泳・相撲・弓道・競技(陸上)・卓球

卓球部については、昭和元年に新設されたばかり、「在校諸君この生れ出たばかりの卓球部を益々発展させるとともに、光栄ある歴史を以て飾られんことを」熱い思いが記されています。

また剣道部ですが、「剛健を以て覇を九州に稱へてゐる我が剣道部の功績は、実に我が朝中の生命史に燃え輝く白熱の一線を劃したものであつた。~~大日本武徳青年演舞大会の団体試合に参加すべく遠征することになり・・・」京都で開催された大会に出場しています。

水泳部もご活躍のご様子で、県主催県下中等学校水上競技大会で総合優勝しています。

昔から、文武両道だったことがうかがえます。

そんな中、掲載されている 生徒さん方の文芸作品の中から、見慣れたお名前を発見

『野田宇太郎』

朝倉高校の校歌の作詞家で、詩人・ 文芸評論家・元『文藝』編集長である

野田宇太郎氏(朝中16回)です。 

Photo


5年3組だったそうです・・・先出の 卓球部 創設部員の中心だったそうです。

4篇の詩が掲載されています。

Photo_7

その中から 一つの作品を ご紹介いたします。

    唄はぬ小鳥

                 五の三 野田宇太郎

  憂ひに嘆く 此の小鳥

  春は来たれど 飛びませぬ

      親を亡くした 小鳥です

      唄を捨てたる 小鳥です。

  塒の床のつめたさは

  涙の露の 濡れ枕

      其に楽しい歌唄ふ

      昨年の春の夢をみる。

  飛ぶに翼は あるけれど

  唄ふくちばし 折れました

      親があの世に 消えたとき

      涙と共に 折れました。

  外の小鳥は 楽し気に

  大空高く歌ひます。

      力も聲も悲しみに

  共になくした 小鳥です。

ちなみに、野田宇太郎氏は、朝倉高校以外にも、多くの学校の校歌を作詞されています。

三井高校

小郡高校

朝倉市立 秋月小学校

小郡市立 立石小学校 

  同    立石中学校

  同    大原小学校  

大刀洗町立 菊池小学校

  同     大刀洗中学校 

久留米市立 長門石小学校

  同     城南中学校

八女市立  福島小学校   など・・・

朝倉高校だけでなく、こんなに多くの学校の校歌の作詞を手がけられているなんて、びっくり

改めて、すごい偉大な先輩ですね

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