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残業 ~労働意識~

2010年09月06日 | 銀細工職人の店 造屋


残業を終え帰路に着き今ブログを書く・・・最近何気に残業多いな。。。

店を閉め、シンとした作業場で一人仕事に向かい合うとこれが結構集中できる。
ひとり寂しさも若干あるが、ハス向かいのパン屋さん(クラウン)が数日前から改装工事をしているようで、どうやらそっちも残業らしい。
夜10時頃までハンマー音やサンダーの切削音が聞こえる。

石留めに集中しながらその音を聞いていると孤独感が消えうせ、かすかな嬉しさと共に昔の記憶が甦ってきた。
16からTVの背景屋で働いていた時やペンキ屋として働いていたときに残業した思い出である。不思議なもので残業独特のテンションというものがあり、幾つになっても残業をすると”残業つながり”の思い出が芋づる式に甦ってくるのである。

ことにペンキ屋の時期はコレデモカッ!というほど働いた。おそらく人生のなかで”一番働いた”と自負出来るであろう。当時「8時5時」という職人の世界を完全に無視した若いイケイケ社長なので無理もないが、まず残業の無い日のほうが少なく、極タマに普通に帰れる(それでも7時~8時過ぎ)日が罪悪感を覚える程であった。時には工事現場にそのまま2日間寝泊りし3日目にようやく帰るという事もあった。

しかしこういった境遇のなかで自分の限界を知ったり、人や社会の本性を見たりと苦労よりも得るものが沢山あった気がする。なによりもこういった経験は強みにこそなれ、弱みには絶対ならない。
こういう経験が人の労働意識というものを作り上げるのだと思う。

これは実際に感ずることだが今の若い人たちは余りにもこういった経験値が少なく労働意識が低いと思わせられる子が多い。
歳を経て「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉がこれほど理解できるとは思わなかった。

だけどまあ、若い時分は、自由。つまり金が欲しい。という欲望一点だけだったんだけどね~



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