チャマというのは私が可愛がっていたネコの名前です。毛色がチャマダラだったから「チャマ」、 雑な命名!
私は入居をしている建物の裏口門を利用しているのですが、入居早々素敵な猫が現れて足に絡まってきました。
ネコ好きとしては感激です!主人にも同じ動作をしたとか・・・・・・。
猫を飼ってはいけない施設なのでネコ嫌いの人に見られては大変!
「ここではなくテラスの方に回って」・・・・3日繰り返したら分かったらしくてテラスから家の中を覗いていました。
「お家何処?何故ここに居るの?」 チャマはなんとそれから3日3晩テラスにがんばっていました。その間規則を守って餌はあげていなかったし、トイレの用意もしませんでした。
私達が寝ている間もテラスにいたわけではないでしょうが、もう根負け・・・・ついにキャットフードを買ってきてしまいました。
それからはもうほぼ飼い猫状態、獣医さんに連れて行って避妊手術をしてもらおうとしたら既に手術済みとの事。・・・という事は生後2年くらいになっていたのでしょう。
用心深くて家の中には入ろうとしませんでした。入れてもすぐ表に出たがります。何とか中に入って私のベッドで寝るようになるのに4,5年かかりました。 ネコ砂を用意してもトイレの利用が出来ず、そのたびに表に出して欲しいと大騒ぎです。
私たちの住いの立地条件は比較的独立性があるので、なんとか6,7年は平和に過ごせたのですがついにお隣にばれました。
すさまじい叱責、何を言われようと非は私たちにあるのですから当然ですが、即刻始末を・・・といわれても!
つまり遠いところに捨てに行くか、保健所送りを意味します。チャマと心中をしたいほど・・・・・。
その時たまたま施設で働いていたネコ好きな方(イヌネコ10匹飼育)が職を止めるに当たって家に挨拶に見えました。
事情を話したら引き取って下さると・・・・・。もしも挨拶に来てくださらなかったら、またその時チャマがトイレに行っていて居なかったら・・・・・。 私もチャマも悲惨な状態になりました!
家のそばにサザンカの植え込みがあります。そこで写真を撮っているとチャマは私につきまとってレンズの前に座り込みます。
前に私は「運命論者」だと書きましたが猫にも運命があるようです。自分の運を選択する賢さも「運」の内なのでしょうか?
チャマを引き取って下さったE さんの話では、チャマはガラス戸を開けておいても外には出ず、トイレも連れて行ったその日から真っ先に利用するのだとか!それに先住の犬猫とも仲良くしていると!
家ではテラスをノラチャンが横切っても家の中から威嚇をしていたのに・・・・・・・。
E さんの家を終の棲家と受け入れて、自分の生きる道と彼女(メスです)なりに考えての行動だと思います。
チャマは昨年苦しまずに死んだそうです。多分12歳くらいだったのかも。
まず私たちを大勢の中から選択をしたこと、Eさんの家が終の棲家になり、そこで仲間と平和に暮らすことがプラスだと理解をしたこと・・・・・。チャマには「運」を切り開く知性(?)があったのでしょうね!