おもしろ医療解説

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食中毒にご注意ください

2012-06-18 00:58:04 | 病気の仕組み
ジメジメして暖かい季節は、バイキンたちにとってはすごく居心地の良い時期です。

そんなバイキンたちの中には食中毒の原因になるものがウヨウヨいます。

皆さん、食中毒にならないように気をつけましょう。

■腐った食べ物

腐った食べ物はニオイや見た目でわかるし、誰も食べないでしょう。

食べ物が腐るのは腐敗菌というバイキンが食べ物を腐らせていくからです。

でも食中毒は、必ずしも腐った食べ物が原因とは限りません。

食べ物を腐らせるほど数が増えなくても、たとえ1個でも感染するものもあります。

■感染型と毒素型

食中毒には感染型と毒素型というものがあります。

感染型はバイキンが100万個くらい、とにかくたくさん体に入ることで起こります。代表的なものには黄色ブドウ球菌などがあります。

毒素型は細菌の個数は関係なく、細菌が作り出す毒素(=バイキンのウ○コやオ○ッコなど)が原因で起こります。

こちらはバイキンを殺しても毒素が残ったり、神経毒のような危険なものなどもあるため、対応が非常に難しいです。代表的なものにはボツリヌス菌があります。

■加熱調理

多くの食中毒のバイキンは熱に弱く加熱することで防ぐことができます。

しかし中には熱に強いものや、バイキンは死んでも毒素が残るものなどもあります。

これは、調理中に調味料で十分に味つけすることで、バイキンの成長に必要な水分を奪うことができます。(浸透圧による)

■手のケガ

先ほど挙げた黄色ブドウ球菌は、実は常在菌として健康な人の手についています。この菌は傷口が大好きで、傷口付近でよく増殖します。

ケガをした手で食材に触らないようにしましょう。











最後に……

細菌性食中毒を防ぐための三原則

つけない

ふやさない

殺菌する