おもしろ医療解説

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骨粗鬆症とイタイイタイ病

2012-05-06 08:31:20 | 病気の仕組み
骨粗鬆症とイタイイタイ病には共通点があります。

骨粗鬆症は、カルシウムやビタミンDなど、骨を作るのに必要な材料が足りない病気。

イタイイタイ病は4大公害のひとつで、カドミウムによる食べ物の汚染が原因です。

では、この2つの病気の共通点は……

骨のカルシウムの量が足らないということです。

骨粗鬆症は単純に材料が足らないのでわかりやすいでしょう。

イタイイタイ病はカドミウムという物質が副甲状腺というところに、ちょっかいを出して、そこからホルモン(骨からカルシウムを分離させる働き)を大量に出してしまいます。

骨から血液にカルシウムが流れていき、骨の強度が弱くなり、簡単に骨折するようになります。

きなり起きて、しかもなかなか歯止めが効かないということで、骨粗鬆症よりたちの悪い病気です。

イタイイタイ病の人は寝返りをしただけでも骨折し、「痛い痛い」と言いながら死んでいったので、それがそのまま病名となりました。