H23年 6月9日(木) 時々
梅雨の合間、今日一日だけお天気が良いらしいので、鈴鹿の山へ行ってきました。
本日のコースは、滋賀県甲津畑の奥 岩ヶ谷林道から入り、タイジョウを経てイブネを目指します。
藤切川(渋川)に架かる鳴野橋手前まで車で入っていき、橋を渡らずにここでUターンします。
橋の手前が広くなっているので、ここに車を駐めます。滋賀ナンバーの先客さんが一台駐まっています。
駐車地から来た方に少し戻ると、岩ヶ谷林道登山口があります。普段はチェーンがしてあって 一般車両通行禁止になっています。
( 駐車地から登山者が付けた(?)ショートカットもあります。 )
林道を進むと軽トラが止まっていました。林道関係者の車のようです。
一般の車は、ここまで来れません。
千種街道散策行程の案内板が軽トラが止まっていた後ろに設置されていました。
案内板には「千草」と記されていますが、「千種」という字も使われています。
林道を20分くらい歩くと、「杉谷善住坊のかくれ岩」の案内板がありました。
藤切谷に下りた所に、かくれ岩があり、傍には説明板も設置されていました。
杉谷善住坊がこの岩に隠れ千種越えの織田信長を狙撃したという場所です。
藤切谷に沿った林道を歩いていきます。
かくれ岩から25分歩いた所に、「桜地蔵尊」がありました。以前、地蔵の横に桜の木があったことから「桜地蔵尊」と名付けられたそうです。いつ、誰が、祀ったのか定かではないとか。
藤切谷の渋川の流れがきれいで、気持ちよく歩けます。
渋川に架かる橋を渡ります。
右手前方に避難小屋が見えてきた林道脇に壊れたプレートがありました。
割れて散らばっていたプレートをつなげると、「タイジョウはここから」と書かれていました。
まっすぐ進むと杉峠に行きます。
ここで、タイジョウに行くため、←の方向左に道をとります。
切り払われた枯れた杉の枝葉が堆積していて歩きにくいです。
200mPost:200m毎に、ポイント標示が設置されています。
ここがタイジョウへのルートであると確認できましたが、杉林には踏み後がなく、ルートが分かりにくいです。
200mPOSTを探しながら歩くと、2/8ポイント、その向こうの斜面に3/8ポイントがありました。
しかしもっと詰めると沢に突き当たり、沢の辺りには、それらしき道は見つからず・・・
沢を離れ、登りやすそうな所を選んで尾根に向かって進みました。
尾根伝いにタイジョウへ行けそうなので道無き道を尾根に向かってどんどん登ります。
今日はストックを持ってきたので、この急登で役にたちました。
3/8ポイントから30分くらい尾根を登ると、P835に到着しました。
サラサドウダンが可愛い花を咲かしていました。別名フウリンツツジと言います。
枝から垂れ下がっている花がフウリンみたいです。
ヤマツツジも新緑に映えていました。
見晴らしが良くなると雨乞岳が見えました。
もうひと登りでタイジョウというあたりで、大きな池がありました。
展望がない緩やかな登りです。
池から10分くらいでタイジョウに到着しました。標高1060m。
タイジョウの周辺にはイワカガミがまだ咲いていました。
シャクナゲの木もたくさんありました。まだ花が残っている木もありました。
タイジョウから杉峠方面へ、頂上から少し南へ降りた所で左(東)にルートをとります。
レスキューポイント タイジョウ5のポイントから入っていきます。
痩せ尾根もありますが杉峠への道はしっかりした踏み跡がありました。
タイジョウまでの尾根道とは大違いです。安心して歩けます。
2ヶ所ほど危険と書かれた黄テープがあります。
左側は佐目子谷になっていて痩せ尾根は所々切り崩れている所があるので注意して歩きます。
P1084に到着です。この辺りはシャクナゲの木が多く自生していました。
イブネへの分岐あたりはアゲンギョと呼ばれています。雰囲気の良いところです。
分岐に来ました。左に曲がり佐目峠の方へ歩きます。
視界が広がり、イブネが見えてきました。
ここからの道は展望がよいです。石がひとつイブネへの入り口の印であるかのように登山道に鎮座していました。
分岐から15分ほどで佐目峠を通過します。
イブネが徐々に近づいてきます。
わぁ!シロヤシオがまだ咲いていました。今年は5月中旬に山に行けなかったので、もうシロヤシオが見れないと思っていたので、ここでシロヤシオが見れて嬉しいです。
イブネの台地に着きました。
イブネ山頂です。標高1160m。
ガスが上がってきて、鎌ヶ岳、御在所は見えません。
記念撮影、イブネのプレートを撮ります。
山頂にはガスが近づき、13:30分を過ぎていたので下山します。
分岐まで戻り杉峠へ向かいます。
途中の通過点である杉峠の頭の前を通ります。
木が少なくなってきました。
木が無くなって広場のような所に出ると、雨乞岳が目の前に現れます。杉峠まではもう少しです。
杉峠への下りです。
200mPost 10/10。ここまでポイントを確認しながら来るので迷う心配はないです。
杉峠に到着しました。標高1042m。この看板から右(南)の急登を登ると雨乞岳です。
古い杉があります。
杉峠から林道へ下りていくと、すぐ避難小屋がありました。
白いヤマアジサイが咲いていました。
沢沿いの涼しげな道です。
目の前にミズナラの大木が空に向かって枝を広げています。
この大木は、一反ぼうそうと呼ばれています。
沢を渡ります。
また沢を渡ります。
何度か沢を渡ります。
この辺りはシデの並木です。
向山鉱山跡があります。
ミズナラやクマシデなど、350mにわたって見事な古木並木が続いています。
渋川に架かる木の橋が下方に見えてきました。
見事な渓谷美です。荒々しいけどきれいな谷です。
変わった名前の避難小屋がありました。
少し先に、またまた、りっぱなシデの古木です。
シデの近くに石碑がありました。
説明書きが設置してあります。
井戸に石碑も近くにありました。
しっかりした木橋を渡ります。
苔むした岩が所々にあります。
ここにも説明板があります。
ここはツルベ谷出会いです。大峠へ行けます。
また木橋を渡ります。
左前方に避難小屋が見えてきました。朝、タイジョウへ行った分岐はこの避難小屋の向かいの道から入っていきました。
「タイジョウはここから」の案内板を確認しました。
朝通った林道を下るだけです。
ゴール。登山口に到着しました。
朝、前に駐まっていた車はもうありませんでしたが、もう一台増えていました。
今日は誰とも会いませんでした。
9時前に出発し、下りてきたのは午後4時30分でした。
まあまあの距離を歩くことが出来て、久しぶりに満足しました。
2009年4月 銚子ヶ口を経てイブネ、クラシへ
今日のルート
駐車地の地図
タイジョウへのコースは、標識だけを頼りにしては行けないですね。
私達もGPSで確認しながら登りました。
本来のコースから外れましたが、尾根筋を行った方が分かりやすいと思い、そのまま登りました。
熊ノ戸平は杠葉尾から登った時に行きました。
自然が作り出した日本庭園みたいな雰囲気の良い所ですね。
このコース、昨年歩きました。
タイジョウへのコースは標識を当てにしていると途中で分からなくなることがあるらしいです。私はGPSを持っていたのでことなきを得ました。
イブネの奥に熊ノ戸平というところがあり私はそこを気に入っています。