【 太陽と地球には密接な関係がある 】
「昼はあなたのもの。夜もあなたのもの。あなたは光と太陽を造った」。
(詩編 74:16)
人間は原子力発電所 ― 原子炉 ― を造っていますが,その出力は,他のどんな手段も及ばないほど大きなものです。
しかし,壊滅的な爆発を起こさないよう,それを絶えず監視していなければなりません。そうしていても,すでに何件もの事故が起きています。
ところで,人間の造った原子炉は,太陽に比べれば全く取るに足りません。もし太陽の強力な爆発作用が制御されないなら,地球はまたたく間に燃え尽きてしまうでしょう。
ところが太陽は,一見して全く,あるいはほとんど変化せずに幾十億年もの間ずっと光と熱を放出してきました。太陽の質量のわずか1%をエネルギーに変換するだけで,少なくとも10億年の間今と同じ強さの光が放出されるのです。
では,人間の造った原子炉が知的な設計を要したのに,それよりはるかに大規模で,ずっと信頼できる原子炉である太陽が単なる偶然によって存在するようになったと結論するのはどれほど理にかなっているでしょうか。
むしろ,ばく大なエネルギーのうち,ちょうど適量を1億5,000万㌔ほど離れた地球まで安全に伝える太陽“原子炉”を設計したことに対して親切で優れた建築家に誉れを帰すべきではないでしょうか。
地球が太陽エネルギーを利用して生命を維持できるようにしている幾つかの要素をさらに詳しく考えましょう。太陽と地球の間にはちょうど良い距離が保たれています。
太陽が今より少しでも近いと,地球は生命が存在するには熱すぎるでしょう。また,もっと遠かったなら地球は冷たすぎてしまいます。
「神は,家畜のために草を,人のために草木を生えさせ,土地が食物を生み出すようにする」。
(詩編 104:14)
「神は月を造って時を定めた。太陽は沈む時をよく知っている。あなたは闇を生じさせ,夜が訪れる。すると,森林を野生動物が歩き回る。若いライオンは獲物を探してほえ,神からの食物を求める。
日が昇ると,皆戻っていってそれぞれの巣で横になる」。
(詩編 104:19~22)
『神は言った。「昼と夜が分かれるよう,天に光体が現れよ。それらは,季節,日,年を示すしるしとなる」』。
(創世記 1:14)
「今後,地球から,種まきと収穫,寒さと暑さ,夏と冬,昼と夜がなくなることは決してない」。
(創世記 8:22)
地球は,どの地点においても植物が生長するのにほどよい長さで昼と夜が交互に訪れる速度で自転しています。植物は太陽エネルギーを利用して水と炭酸ガスを糖類に変えます。
この過程は光合成として知られていますが,動物と人間の食物の生産に不可欠です。
『神は言った。「私は,地上にある,種を付ける全ての草木と,種のある果実を付ける全ての木を,あなたたちに食物として与える。また,地上のあらゆる野生動物と,空を飛ぶあらゆる生き物と,地上を動くあらゆる生き物に,緑の草木全てを食物として与える」。そしてそのようになった』。
(創世記 1:29,30)
地軸は垂直の位置から一定の方向に約23.5度傾いているので,季節というものがあります。また,地球は各季節がほどよい長さになるような速さで太陽の周りを回っています。
一日の長さや季節の長さは土地によって幾分異なりますが,それでも,種々様々な草木は生長に必要なエネルギーを得ています。
わたしたちを取り巻く大気 ― 生きるのに理想的な環境 へ続く>>>