今朝、テレビのニュース で多摩川に外来種のミドリガメが大繁殖していると放送されていました
ペットショップや縁日なんかでも見かける事の多いミドリガメ 日本の生物では無いんですよね
恐らく、簡単に飼育できるし値段も安い。ペット不可の住居でも問題なく飼育出来るから購入される事も多いんでしょうね でも、小さかったミドリガメも月日と共に成長していきます。当初は広々していた水槽も狭くなり始める・・・。
亀だし、自然の中で暮らせた方が幸せなんじゃないかと近くの川や池に放してしまう・・・。
結果、本来生きる場所では無い所で繁殖を繰り返し、本来その場にいるべき在来種をも脅かす存在となるんですね
犬の世界でも、ペットとして飼われていた犬を放棄してしまうケースが後を絶ちません
実はもう時効かな?と思うので、私自身が救えなかった命について書いてみたいと思います。
その子はトリミングご利用のお客様として来店されていました。
初めてのご利用時にお聞きしたのですが、飼育放棄されたその子をお店に連れて来てくれた飼い主さんが引き取ったそうです。(もしかすると、お子さんが飼われていたのかもしれません)
トリミングのご利用は月に1回とマメにご来店頂いておりましたが、皮膚炎があり投薬も毎日で、体からは皮膚炎の悪臭がしていました。
獣医さんにもマメに通われ、出される薬を飲ませているにも関わらず、皮膚炎は一向に良くなるどころか悪くなる一方・・・。
その子自体が今の飼い主さんに「嫌な事」をされると噛みつくという事がありましたが、お店ではとっても良い子でした。
ある時、飼い主さんからの電話でその子が人間の不注意で顎の骨の骨折と、脊椎の損傷で下半身不随となってしまったと連絡がありました。
皮膚炎と飼い主への噛みつきに加え、トイレの問題が生じるようになりました。
飼い主さんからは飼育放棄したいと申し入れがありましたが、飼い主さんがどんな事情であれその子の生涯を引き受けるつもりで家族として迎え入れしたのですから、ご自身で里親を探すなどの努力をしてほしいとお伝えしました。私自身が出来るお手伝いとして皮膚炎とトイレの悪臭を少しでも軽く出来るように、3日に1度のシャンプーをして差し上げる!というお手伝いをしていたんです。
しかし、1か月が過ぎたころもうシャンプーは大丈夫と飼い主さんからお申し出がありました。
それからその子の顔を見る事が出来なかったのですが、暫くしてから飼い主さんからの連絡で安楽死をしたとのこと・・・。
それを聞いた時には正直ショックで、あの子を救ってあげられなかった・・・。ととっても残念な気持ちになったのでした。
きっとその子を迎え入れる時には飼い主さんも「可哀そう、助けてあげたい・・・」と思われて、里親 になられたんだと思います。でも、実際に生活をしてみたら思うような生活では無かったんでしょうね。元の飼い主さんが作ってしまった問題もあったのではないかと思います。(噛みつくという行動面)
犬と人間の相性もあるはずです。後は犬に分かりやすい話し方が出来るかどうか?も大きな問題だったかもしれません。
冒頭のミドリガメのお話もそうですが、人間社会で動物と暮らす時、決めるのはいつも人間側なのです。
動物と一緒に暮らそうと考えた時、その一生を責任もって最期まで見る事が出来るかを考えて下さい。
決めたのは飼い主であるあなたなのです。
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