犬のとこやさん過去日記

犬のとこやさんの旧ブログです

しつけのお話 [2013年01月24日]

2013-01-24 16:32:16 | しつけ

先日、未来のお散歩中に見た光景です。

①道の反対方向からトイプードルの子が歩いてくるのを確認しました
②未来もその時、他の犬に吠えつくという事が多かったので、こちらが止まるか迷っていると相手のトイプーちゃんが止まってくれました
③未来の事を気にかけながらも様子を見ていると・・・
トイプーちゃんのリードは酷く緊張(飼い主さんが引っ張りあげている、ちょっと首が吊られている状態)していました。でも、トイプーちゃんは至って大人しくしています。
④私たちが近づくと・・・、
「ほら、ダメよ ダメよ 」と言いながら首のリードに何回もショックを与えている状態でした。
トイプーちゃんはまだ何もしていません
⑤本当に近くまで私たちが接近した時に
トイプーちゃん、「ワンワン、ワン」とその時遅れて飼い主さん
「こら ダメっていってるじゃない 」って・・・。

この時のトイプーちゃんの気持ちってどんななんでしょう

多分、他の犬に吠えつくという事は何度か飼い主さんの経験済みなんでしょう。
そして、恐らく飼い主さんとしては困った行動なんだと思います。
でも、私がその時見た限りではトイプーちゃんは未来に威嚇行動を仕掛けるほど興奮していませんでした。むしろ、飼い主さんの必要以上のリードの引っ張りに「ほら、吠えろ吠えろ」と指示を与えているように見えたのです。
最後の叱りも、タイミングが遅く、トイプーちゃんも興奮している最中なので全く叱りになっておらず、むしろ興奮しているトイプーちゃんに油を注ぐように首にショックをかけているように見えました

先日の青葉の森のしつけ教室の際も、下に落ちている枯葉を食べるのを止めさせたいという年配の飼い主さんの相談がありました。
枯葉をくわえた瞬間に「いけない 」と叱り、口から放したら「良い子ね~ 」と誉める。
この時に大切なのは、犬がくわえようとした「瞬間」に叱り、くわえなかった事を誉めること。
要は、タイミングの問題なんですが、
きっと何回も飼い主さんなりに犬に「いけない」と叱っているつもりなのでしょう。
言っても分からないから「鼻ピン」をするのだとか・・・。
飼い主さんにやってもらうと、犬がまだやっていないのに、「やる」と決めつけて「鼻ピン」をする。

犬には全く何がなんだか分からない???

私も、未来が他の犬に吠えつく時に
「ダメよ」といいながら止まることをしていなかったんです
これでは「ダメ」と言いながら対象物に近づいてしまっていて、未来には分かりづらいだろうと気が付きました。
それ以来、止まって相手をやり過ごし、「良く出来たね~ 」と誉めるというやり方に変えました。
格段に未来の理解度が上がったことは言うまでもありません

このように、人間側は教えているつもりでも、犬に理解されていないケースは沢山あるんじゃないかな
教えているのに上手くいかない時には、今までのやり方を客観的に見直してみるのも良い事かもしれませんね