犬のとこやさん過去日記

犬のとこやさんの旧ブログです

しつけのお話 [2012年09月13日]

2012-09-13 11:54:28 | しつけ

この仕事をしていると、よくご相談を受けます

おトイレが上手く出来ません・・・、他の子に吠えてしまいます・・・、チャイムの音に反応して、うるさくて・・・、ブラッシングをすると噛みつくんです・・・、などなど

うちの子特別頭が悪いのかしら と悩まれる飼い主さんもいるかもしれませんね
または、しつけの本通りやったのに、全然上手くいかない・・・ という場合もありますね

なんで上手くいかないのか

まずは、犬を理解する所から始めて下さい

いろんな説の本が出ていて先生によって教え方がマチマチだけれども、その先生のやり方を忠実に守ってやる事が出来ればどの本のやり方でも犬に教える事は可能なんだと思います ただ、読み手の解釈の違いで理解の仕方が異なる事で上手くいかない事が多いのだと思うのです

いろんな考えがあるなかで統一されているのが、

・犬は「今」を生きている
・経験と慣れ
・判断基準は「良い」か「悪い」か

箇条書きでは分かりづらいですね
皆さんも一度は耳にしたことがあるかと思いますが、「即座に」とか、「なるべく早く」という言葉

青葉のしつけ教室(9月は暑さの為、中止になりました )のボランティアで飼い主さんに教えていますが、誉めるタイミングが圧倒的に遅いんです 犬は「今、現在」「良いか悪いか」なんです。後は良い経験の積み重ねと、苦手なものに対する慣れです。

私も自分の仕事の時の事を思い返してみると、犬には「即座よりも早く」現在進行形で声掛けをしています
よく使う言葉が「そうそう」「我慢」「違う」です。
何で現在進行形なのか というと、犬は人間が教えようと思っている時だけ学習しているわけではなくて、生活している中で自分にとって大事な事を「常に学習している」んです。
人間側は、自分が教えている「時」に犬はしつけを学んでいると思いがちです
そこに大きな間違いがあって、結果「いくら教えても上手くいかない」になってしまいます。

トリミング中に、良い事(私にとって)をしている時に「そうそう」
一生懸命我慢しているけど、ちょっと無理かも・・・(犬が)って時に「我慢」
無理を通り越して、嫌だ~(犬が)って時は「違う」と言って私が望む体制に直して「そうそう」です

文章だとわかりづらいかな

とにかく、今現在の犬の行動が「そうそう」なのか、「違う」なのかを、行動をおこしている最中に犬に伝える事が大事なんです タイミングがずれた「そうそう」は「そうそう」と、声をかけている時の事を「それでいいんだよ」と褒めていることになります。良い例は、お座りは何とか出来るのに、すぐにお尻が持ち上がってしまい、動いてしまうケース
これは、誉め方にも問題があると思いますが 「いい子だね」と褒めている間に犬のお尻が持ち上がり、その状態を誉めている為に犬はお座りがそういうものだと思っている ということです。
皆さんも心当たりがあるのではないかと思います

より詳しく理解したい、自分の犬に教える時にどうしたらいいのか と思われる飼い主さんがいらっしゃいましたら、カウンセリングのご予約を頂ければお知らせできます

犬に何かを教える時には、考え方の3つを忘れないで下さい 犬を理解する事で、ものの伝わり方が違ってきます ほんのわずかな事ですが、とっても大事な事なんです 教え方のポイントをしっかりと押さえて愛犬との楽しく幸せな生活が出来ると嬉しく思います