両手剣とVITの関係

両手剣を使うと言えば、一般的なのはAGI型です。
しかしながら、「VIT両手」というタイプの騎士も少数派ながら存在しています。
VIT村正と呼ばれる騎士の原点、VIT両手騎士についてあれこれ綴ってみましょうか。

筆者はRO初めてせいぜい二年の身分なので、歴史的な経緯については伝聞的な内容も一部含んでますが…一応、参考までにお読みください。


VIT両手なんて言うと、奇妙な響きを感じる人は多いと思いますが…。

このVIT両手、まだ両手騎士が槍騎士に対して優勢だった頃には有力な一派として存在していたようです。
システム面でも現在との相違も多い、大昔のラグナロクオンライン。後の槍騎士の主流になるSTR-VIT型ですら、両手剣を選択して戦っている人が多かったそうです。
これが、VIT両手型と呼ばれる騎士の源流に当たると思われます。

ところが亀島パッチにおけるSP回復式変更に伴い、スキル戦闘主体の槍騎士が強化され、研究の進歩と装備カード群の実装もあって両手騎士の存在を脅かすまでになりました。

これによって、S-V型ステータスの騎士のほぼ大半が主武装を槍に乗り換えていくことになりました。
スキル攻撃による強力な瞬間火力により、速攻撃破を心がけることで被害を抑えられる槍に対して、盾を持てず殲滅時間でも不利な両手剣では、長時間に渡ってかなりの攻撃を被弾してしまいます。こうしたデメリットばかりが目立つようになり、S-V型両手騎士は絶滅種になってしまいました。

（例外として、バーサーク特化で両手剣を使うS-V型もあり得ますが、それでも両手剣をメインとして使う者はほとんどいないと思われます）


VIT両手の思想はその後、「両手剣で戦う以上は、最低限のFLEEと火力向上のためのAGIは必要である」という教訓を活かして、俗にいうバランス型によって受け継がれていきます。

バランス型というのは、AGIとVITを両立することで、『そこそこの回避、そこそこの耐久力』を併せ持ちます。
AGI型とVIT型の特性を足して2で割ったようなバランス型は、完成すれば高次元でまとまった性能を得ることが出来ますが、終盤まで強くなれないという所謂『晩成型』になってしまいます。
このバランス型は、大まかに分けると『STRバランス』、『AGIバランス』、『VITバランス』のいずれかということになります。
バランス型は基本的に特化ステータスを一つまでしか持てない（後述）ため、STR、AGI、VITの三つの有力な候補からメインステを選ぶことになります。
バランス型と呼ばれる騎士は、プレイヤー毎の個性を出しやすいのも面白い点です。つまり、他人と同じようなキャラになりにくいのです。


そしてこの中でも、VITバランスと呼ばれる類のタイプこそが、前代のVIT両手騎士の設計思想を継承した現代的なVIT両手騎士の姿と言えるのではないでしょうか。



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