田舎都会からの便り

北海道新幹線・新函館北斗駅のある北斗市から発信してます

昭和新山2015・4・18フォト

2017年12月20日 04時01分32秒 | 山登り・散策の話

 

昭和新山2015・4・18フォト

 

 

  昭和新山・総集編2011・5 

北海道壮瞥町字昭和新山186番地

生年月日 昭和20年9月2日 満62歳

寄生火山 第9子

初代所有者  三松正夫さん

現在所有者  三松三朗さん 泰子さん 

伊達市が主催する年1回の勉強登山 

防災意識向上が目的で 今年で9回目

門扉を開け案内してくれたのは

三松正夫記念館長の所有者・三松正夫さん 

案内人が立っている場所は 第4火口跡

伊達市・阿部自治防災課長さんが地熱を測定  88度

 

珊瑚岩 第4火口から最後に推上した小塔

昭和40年代までは高熱地帯だったという

最初は900度 平成元年度頃 600度 今は100度

年々冷えてきているという

地温の下がった場所は植物が生え 

高い場所は植生の回復が遅れている  

 

左回り北東のガレバは平坦地になっている

洞爺湖も木々の間から眺望できる

ガレバからの山頂方向 蒸気が視界を遮っている 

  

案内人・三松三朗さんが東日本大震災の感想を語った

日本は金持ち気分になり 世界一の防潮堤を造った

そのため変な安心感を与え 犠牲者を増やした

 

昭和新山は熱を帯びた山 

入山に慎重な姿勢もうなづける 

このあたりの地熱は約100度

ようやく植生回復のきざしが伺える

洞爺湖と中島の眺望が素晴らしい

晴れていると 島に後ろに羊蹄山が現れる 

山の緑が増えると 素人の私は火山爆発に安心感を持つ

しかし 案内人の説明は裏腹

「火山が緑を増せば増すほど爆発の危険性が近づいている」

と解釈すべきです

 

昭和新山が戸籍届けをしている壮瞥町市街 

この町は元横綱・北の湖の出身地です

コブ山の山頂部にある「亀岩」

ここから山頂を目指すことになるが 

ほとんどが土壌なため足元は滑りやすくキケン 

蒸気が出ているが 臭いは気にならない

案内人の三松館長さんの説明はわかりやすい

麦畑に突然出来た昭和新山

この記録を追い続けた故三松正夫さんが見た地球のドラマを

後世に伝える役割を果たしている 

案内人・三松三朗さんが案内する道は 

滑り落ちると怖い場所もある

写真では簡単に歩けそうに見えるが ・・・ スリル満点

高度を上げると 洞爺湖の眺望が広がる

昭和新山は 風光明媚な景色を堪能しながら歴史を刻んでいる

土質は溶岩とは違うそう

地中の粘土層が焼かれてできたものだという

  

トルコのカッパドキアで見られる奇岩に似ている 

 山頂 398m 雲に覆われているのが有珠山

山頂と伊達市街 噴火湾も眺望できる

明日は山頂からの眺望を紹介します 

眼下に見える駐車場とお土産屋さん

土曜日(14日)というのに 駐車場はガラガラ

東日本大震災の影響も受けているのでしょう  

山頂から眺めた 有珠山

ときどき爆発し 洞爺湖温泉街を被災地にする危険な山

登山道は整備されているが ロープウエイで簡単に行ける 

 

 噴火湾 伊達市街方向

山頂付近からの眺望は 天候がご機嫌ナナメでダメ

晴れていると 

駒ケ岳 恵山 オロフレ山 ホロホロ山 ニセコ連峰 

恵庭岳などが楽しめるという

 

 山頂に育つハハコグサ 

壮瞥町の市街

山がポカポカして暖かいので 

山頂の虫も居心地満点 

てんとう虫もアブラムシのご馳走に満足 

山頂と洞爺湖

案内人の三松三朗さんの説明によると

新火山誕生の時は407mあったというが 今は398m

山が900度の高熱から100度まで冷えたため 

山はちじんだのではないか

下山は山頂を回り込むようにして下ります 

山頂から下山 亀岩まで戻ります

三松三朗案内人の説明では 

洞爺湖に住所を有する鹿が湖を泳いで渡り 

昭和新山を新たなネグラにしているという

地熱でポカポカなので居心地満点なようです

 

壮瞥町市街を眺めながら

という余裕もない下山です

道がないため 足跡が頼りです

 

 滑り落ちる危険があるので 監視誘導つきです

高所恐怖症の人は 難関 

亀岩の地熱を利用し昼食を温めます

山頂を目指すときにセットすると 下山の昼食時にはホッカホカ

 亀岩から集会コースの屋根山を通り グレン谷に向かいます

特別天然記念物 昭和新山

法規制に守られ 自然力だけで時を刻み

普段人を入れない山は ウドなどの山菜がいっぱい 

  

案内人の三松三朗さんの説明はユーモアいっぱい

クマのいる山は立派な山菜がいっぱい育っている

クマを恐れて人が入り込まないからです

昭和新山は規制され 自然が変化しないよう守られている

 

グレン谷から眺めたドーム

ここから山頂までは約110m

後山(後山)潜在火口

草が生えているが蒸気も同居し 異様な光景です 

 

ここを上って下れば 出発点です

昭和新山は東西1.5km 南北1.2km 溶岩ドーム型火山

大暴れはなりを潜め 風化侵食が進んでいるという

 地温が高いため 草花の種類も多いという

新山誕生当時 壮瞥郵便局長・三松正夫さんが

成長記録を克明に記述

この貴重な記録は 

世界的希少価値と学術的意義が大きいという 

 

平成元年 夏期北海道国民体育大会炬火リレー「いぶりの火」

亀岩の溶岩熱から直接採火したという 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 函館山登山道キャンドルウォ... | トップ | 函館夜景・冬 »

山登り・散策の話」カテゴリの最新記事