猫専科

猫、そしてその他も愛する人へ

さっぱり感

2017-01-19 11:15:51 | 映画
「天使にショパンの歌声を」という映画が来てるのを知りまして、
音楽&修道女ものだ、興味ありあり!という事で見て来ました。今度は時間も余裕を持って行き、レジの女性もつっけんどんではなく「一つ上の階なのでお気をつけ下さい!」と言って下さり、気持ちよく見られました。
(良くしてくれることを当たり前と思っちゃいけないんだけど…。)

現地はカナダのケベックで、風景がとってもきれいだった…。
それと先生方に連れられて外出するときの生徒たちのウィンターファッション。
コートの襟とマフラーを同色で黄色にしたり、真っ赤や大きな赤&
黒のチェックのコート、とか個性に合わせてお洒落に決めてる。

そして夜、消灯前に生徒たちがおしゃべりしているシーンでは、同じ白い綿のねまきなのに、襟の形がちがったり、斜めにドレープが入ってたり、小さなフリルが付いていたりと皆デザインが違う。私美術科出身だからどうしても気になるんですね、服と風景は。

で、話はどうなの?
というと、話すとネタばれになるので興味ある人は見てみて。

私独自の視点ですが、修道女同士とか、生徒と先生、生徒どうし、ケンカや意見の違いはあっても、日本のドラマや現実によくある「あいつぅ~」っていうのがほぼないことに驚きました。
ケンカしても、ちくられても、相手を憎んだり怨んだりしない。
人ではなく起こって来た事象に対して反応し、行動してる。
そこがキリスト教的かな、と思いました。

そしてじたばたした後はきりっと前を向いて颯爽と進んで行く強さ。
マザー・オーギュスティーヌみたいなお姉さんが欲しいよ、なんてね。


合唱が実に美しく、独唱も柔らかく、きれいな歌声でした。
ショパンの「別れの曲」にあんな歌詞が付いて歌われていたとは…悲しいラブソングです。
ピアノ演奏は、アリスを演じるメナードも上手けど、もう一人Aクラスと判定されてたストレート長髪の女の子がすごく上手かったなぁ…。

そんなわけで悲しい話ではあるんだけど、さっぱりしていて、清涼飲料水を飲んだようなさわやかさを感じました。たしかにテーマは何って言われたらはっきりしないかもね。あえて言うなら女性の精神の強さ、って所かしらん。


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