函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

函館港イルミナシオン映画祭開催期間中情報をリアルにお届けする「イルプレ」です。

開会式・授賞式

2007年12月07日 | 2007
 開会式が行われました。その中で2005年にシナリオ大賞グランプリを受賞した作品『あたしが産卵する日』が『うた魂』というタイトルで、日活から来春映画化されます。その宣伝でそのダイジェスト版の上映がありました。合唱部をメインに高校生たちの日々を描いた監督や日活社長もイチ押しの映画になっているとのことです!!乞うご期待!!
 日活の佐藤社長が「映画祭はこれからどんどん世界へ発信していくべき」というように、この3日間北海道の町、函館からたくさんのものを発信していきます!!
 開会式に引き続き、第11回シナリオ大賞の授賞式が行われました。グランプリに選ばれたのは藤村享平さんの『ひきこもる女たち』、準グランプリには石村えりこさんの『灯火』・半田蒼遼さんの『ぱとろん』、三池崇史賞には村橋明郎さんの『函館・弥生坂』が選ばれました!!たくさんのお客さんの拍手に囲まれての4名の方の授賞式。ホントにおめでとうございます!!

アリア-今年も来函、坪川監督

2007年12月07日 | 2007
 ピアノの調律士である太田は、過去に最愛の妻を亡くし心に深い苦しみを持つ寡黙な男。彼はとある演者の男に依頼され、「あるピアノ」を探すたびに出る。旅を共にする仲間たちと、その周りを取り囲む意味深な人物たちが、北海道の風景とともに描かれ、「記憶の音」に触れる旅の様子を美しく表現している。

 デビュー作「美式天然」でトリノ国際映画祭グランプリを受賞し、昨年映画祭にも参加してくれた坪川拓史氏。第2作目の『アリア』はフランスのキノタヨ映画祭で最優秀監督賞を受賞。
 『アリア』とはイタリア語で歌と空気という意味。その意味のとおり、物語は記憶を基に幻想的に繰り広げられる、人々とのふれあい、交わりが空気のように透き通っており、歌のように心地よいものでした。

 今回の作品も、室蘭、函館などをロケ地として使用して、「あっ、あそこだ!!」と思う人もたくさんいたはず。物語と風景がきっちりと一体化していて、見ているだけで美しいなぁという印象を受けました。

 「どこでロケをするかを決めてからシナリオを書くのではなく、シナリオを書くときはもうロケ地が決まっている」という坪川氏の言葉に感銘を受けながら、私は作品の余韻に浸るのでしたぁ~。

阿賀に生きる-3年間のドキュメンタリー

2007年12月07日 | 2007
 水銀垂れ流しにより、水質汚染を受けた阿賀野川のほとりで暮らす人々の3年間の様子を描いたドキュメンタリー作品。「新潟水俣病」という誰もが知っていながら、いまだに全てが解決していない問題を、監督・スタッフが住み込み、人々と近い位置で、難病にかかりながらも、自らの生き方を貫いていく様子を描写。

 水俣病であるにも関わらず、それと認められないでいる患者が約2000人もいる。そして訴訟を起こし、闘い続けている。その中でも、人々は稲を刈り、船を作り、酒を飲み、歌を歌っている。新潟県内で1番過疎化が進んでいる地域だが、人々は「伝統を絶やしてはいけない」と受け継ごうとしている。

 とにかくこの映画は見ていただきたいと思う。村人たちと一体となったからできたであろう映像があふれていて、その中で監督の圧倒的な独自性を持った編集が施されていた。村人たちの本当の「自然体」が存分に入っていた。

 ものすごく言葉が足らない、内容のよくわからない文章になってしまったこと、申し訳なく思います。しかし、前にも書いたように、見ていただければ、この映画は、あなたにきっと考えさせるものを残していくと思います。

 ゲストでいらしたのは、映画プロデューサーの山上徹二郎さん。監督の佐藤真さんとコンビを組んだ最初の作品というこ
とで、佐藤さんの映像技術の高さや姿勢などを語っていただいた。

 今年9月に亡くなられた佐藤真監督の追悼上映として、今回放映致しました。佐藤監督には2005年「阿賀の記憶」で映画祭に参加していただきまして、映画でも、その後のトークでも大変盛り上げてもらいました。ご冥福をお祈りいたします。

2007 映画祭 開演!

2007年12月07日 | 2007
いよいよ本日12月7日、2007年のイルミナシオン映画祭が始まりました!
冬の函館の街を、全体的に雪が染め、それらを今日は太陽が照らし、道路は滑るが良い天気☆
函館山からの景色も、とても素敵です。


今日から3日間、函館山山頂クレモナホールとまちづくりセンターにおいて、多くの映画とゲストを迎え、みなさんをお待ちしております!
是非足をお運びください。


また、このブログも随時更新していきますので、ご覧ください。