函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

函館港イルミナシオン映画祭開催期間中情報をリアルにお届けする「イルプレ」です。

クリアネス

2007年12月08日 | 2007
 杉野さんが伝えたいことで言っていた「虚しさをうめるものは、心の部分だと感じてほしい」がすごく伝わってきました。
 さくらはレオのことを思い続け、レオも同じようにさくらのことを考える。お互いのことを信じあって、お互いの足りない部分を補って時間が、世界が二人のために動いてるように感じました。人は、離れてからも心と心でつながることができると教えられましたような気がします。
純愛ですね。
感動して涙腺がゆるんでしまいました。
 
 イルプレ取材班(イ)が篠原監督(篠)細田よしひこさん(細)杉野季妃さん(杉)にインタビューをしてきました。
イ:役者さんの二人から見て篠原監督はどういうイメージですか?
杉:温和で柔軟な人。役者の意見を尊重してくれます。
細:監督の映画を見たくなる。パパですね。

イ:お気に入りのシーンはどこですか?
篠:与那国島の運よくスカッと晴れてくれて、日本で最後の夕日を撮ることができてよかったです。                                
杉:石垣島でさくらとレオがエリとアキラに出会い踊り狂うシーンがあるんですが、気持ちが開放的になってとても楽しかったです。
細:さくらの部屋にレオがアポなしでのりこむシーン。理想で憧れですね。

イ:映画祭に来てくれた人に一言お願いします。
杉:現代的なこの作品は、今生まれてきたからこそできると思う。空虚感を埋めるものは心の部分だと感じてほしいです。
細:最後のシーンはいろんな捉え方ができるが、見た人の捉え方でいいと思う。見た人同士で意見交換し合って下さい。
篠:撮っていて、今の男の子・女の子はどういう人を求めているのかに突き当たった。自分を必要としている人を求めてるんじゃないかな。
他にもやさしさより強さが大切じゃないかとか、男女の距離感の重要さを感じました。

ショートフィルムマシンガン

2007年12月08日 | 2007
 お待たせいたしました、やってきましたショートフィルムマシンガン!!
今年は
「めぐるめぐる」
「忘れ物」
「ベンディングマシンレッド」レイ ヨシモト監督
「小さき塔」古本恭一監督
「岡村昭彦『旅の時』」津田基さん
「もっちょむぱあぷるへいず」あがた森魚監督と岡本和樹監督
の7本が上映されました。
「めぐるめぐる」「忘れ物」に関しては、今年の夏に行われた映画祭のワークショップにおいてつくられた作品です。

「忘れ物」
函館にもこんなにゆったりした時間が流れてるんだなっていう、函館のいつも見ている顔とはちがう顔を見られたと思います。

「ベンディングマシンレッド」
レッド登場で会場が待ってましたと言わんばかりの雰囲気に!!
作品のほうは笑いどころもあってすごく面白い作品になってました。
ネット配信されているので気になる方はWebで是非!!

「小さき塔」
一人の男性がひいおじいちゃんの不思議な体験をカメラに語り始めるところから始まりました。回想シーンに入るところの色がつき、音が入り、動きが出るその流れにすごくひかれました。
でも最後のシーンはすごく謎が残っちゃいました。

「岡村昭彦『旅の時』」
函館を中心として、北海道の昭和30年代のすがたを見ることができました。
SLが出てきたときは興奮しちゃいました。

「もっちょむぱあぷるへいず」
あがたさんの映画祭以外のライブを初めて見ることができました。
昨日のライブのときもそうですが、楽器を弾いているときのあがたさんは生き生きしててとてもかっこよかったです。

「旅の繪3 函館イルミナシオン映画祭」
去年の映画祭が題材なんですが、去年のことをふと思い返しちゃいました。

こんな感じで今年もショートフィルムマシンガンは無事終わることができました。
ご来場された方々ありがとうございました。

瘤広場-映画美術も見どころ!!

2007年12月08日 | 2007
 上映後になんともいえない感情が込み上げてきました。感動の中にある淋しさというか悲しさというか・・・お客さんの中には涙も。
 
 戦時中と現在の世界を並木道にある木の瘤(こぶ)でつながれているこの物語。戦争を体験した夫婦が様々な物や音を通して、過去のことを回想していきます。また夫である木室は、映画学校の学長を務めており、ある男子学生との交流によって生と死を考えさせられました。この二つは誰にでも当然訪れ、直面するもので、誰にでも生きる意味があります。それを男子学生に伝え続ける木室の手紙がとても心に響きました。
 
 木村威夫監督本人が原作を手がけ、それがいつのまにか映画作成に至ってしまったというこの映画。監督自身の体験がところどころ組み込まれていて、上映後のトークショーにはその時のことを語って下さいました。実際に映画学校の学長である監督が、時代ごとに色を変えていくなどの映画美術の見どころをお話していました。不自然に感じない時代の転換を美しく表現されていたと感じました。

 3作品のゲストとして来場して下さった木村威夫監督、ありがとうございました!!
 

硝子のジョニー 野獣のように見えて

2007年12月08日 | 2007
 北海道稚内の昆布採りの娘みふねは、貧しさのため人買いに売られるが、途中で逃げ出し、ジョー(宍戸錠)という見知らぬ男に助けられる。アイ・ジョージのヒット曲『硝子のジョニー』を主題歌に、裏切られても美しい心を失わない少女と、孤独な男の流転の人生を描く異色のアクション。当時の函館の街が偲ばれる。不幸な人生ながらも天真爛漫なヒロインの純真無垢な美しさに胸を打たれます。

 ゲストの宍戸さんをはじめ、俳優陣も函館の景色も時代を超えた美しさを見せてくれました。45年前のものでしたが、すっごく作品自体がかっこいいんです!

捨てられては拾われて、拾われては捨てられる可哀そうすぎるヒロインで…。っていうか、捨てられるって気づけよ!!と突っ込みたくもなるのですが。その純真さがまた可愛かったんですよねー。最後まで時間を忘れて楽しめました。

上映後には植草信和さんと宍戸錠さんと美術の木村威夫さん(御年89歳!)とでトークが行われました。軽快なトークで会場は何度も笑いに包まれました。撮影当時の時代背景や函館の様子を交えてのお話で、映画のイメージがもっともっと広がりました。
最後に12月6日に74歳のお誕生日を迎えられた宍戸錠さんに映画祭からケーキと会場の皆さんから、バースデーソングをプレゼントさせていただきました。74歳とは思えないセクシーさがとっても印象的でした★

人のセックスを笑うな-Don't laugh at my romance

2007年12月08日 | 2007
 美術学校に通う学生のみるめ(松山ケンイチ)19歳は、特別講師としてやってきたユリ(永作博美)の自由奔放な姿に恋に落ちる。ユリの美貌・生き方に魅力を感じ、みるめはユリ以外には何も手につかない様子。しかし、ある日突然彼女は姿を消してしまった。気になってしょうがないみるめは、ユリの住所を突き止め彼女に会いに行くが、そこで思わぬ真実に直面する。ゆりは結婚していたのだ。

 人を愛するが故に生じるどうしようもない感情・葛藤が見事に描かれた作品です。よく考えてみれば、僕の初恋もこんな風だったかな?と懐かしく思う場面もありました。個人的には、みるめに心を寄せる蒼井優の姿が印象的で好きです。恋に一途な様子は当たり前のようでもどかしく、奇妙で、複雑で、それでいて美しい。そんな気持ちを抱かずにはいられませんでした。

 あ~、甘酸っぺぇ~甘酸っぺぇ~!!

練鑑インタビュー

2007年12月08日 | 2007
今回は練鑑Bros.? Straight to heaven ~天国へまっしぐら~に出演している清水美那さんとプロデューサーの柏原久美子さんにインタビューすることができました☆
では行ってみよう(≧∀≦)


イ:函館に来てどうですか?
清:昨日から来ているのですが、思ったより寒くないですね
イ:今回の映画は舞台が長崎ということなんですが、どんな感じですか?
清:坂が多くて大変でした。夏だったしね。
柏:函館と似ていますね。後は、今回の映画はアクションシーンというか喧嘩とかのシーンを多い    んですけど、長崎は原爆を落とされたことでもわかる通り、平和の町だから、そういうシーンの撮影許可がほんっとにおりなくて苦労しました。
イ:本当に思いが一杯詰まった映画だということがわかったのですが、その中でもお気に入りのシーンはどのシーンですか?
清:達也とマンションの入り口で会うシーンで、二人で後ろを向いて「私のことはほっといて」っていうところが好きです。後は監督が特にロケーションにこだわったところで建物の間から一瞬だけ路面電車が見えるシーンがあるんですけど建物も可愛かったし、映像で見たときは感動しました
柏:決闘のシーンの間を見てください。撃ち合いじゃないですよ!決闘のシーンの間がとてもいいんです。ぜひ見てください!
イ:あなたにとって映画で伝えたいことってなんですか?
清:映画は冒険だなって思います。自分じゃないいろんな人を演じなきゃいけないですかね。自分だったら、絶対に友達になれないだろうなって人とかね(笑)。でもいろんな役を演じたり、いろんなキャラを見ているとこんな人たちが世界のどこかにいるかもって思えてくるんですよね。だから、映画を見ているみなさんにもそう思えるようになって欲しいです。
イ:最後に函館でこの映画を見てくれている人たちに何か一言お願いします。
清:この映画祭は映画を見るには最高の場所だと思うんですよ。たくさんの映画がこんなに安く見れるなんてとってもいい企画だと思います。これを機にみなさんにはいろんなジャンルの映画を見て欲しいですね。そして今まで、苦手だったジャンルの映画も好きになってほしいですね。
柏:この映画祭は本当にすばらしいイベントだと思うので、ほんとにがんばって欲しいと思います。

松ヶ根乱射事件-朝から盛況

2007年12月08日 | 2007
 主人公の鈴木光太郎は、田舎町・松ヶ根の警察官。事件らしい事件はなく、どこにでもいそうな、少しおかしな人々が住んでいる。
ある日、訳アリなカップルが町にやってきてこの街のバランスが、徐々に崩れ始める…。

 オリジナルと作家性を強く意識して、映画作りをしている。
Q&Aでは、観客に「映画の時間が長い」と意見を受け、山上プロデューサーは「時間の長さは、いつも監督と議論している。しかし、監督が切らなかった数十分の少ない時間の中で個性や、伝えたいこと組み込んでいる。」と答えた。また、双子をメインで作ることによって、兄弟の親和性を持たせ、温かさや醜さ・しんどさが濃密に描ける。

 朝にも関わらず、満員に近いお客さんが来場し、楽しんで見ていた。乱射事件というタイトルだから、どれだけ乱射するのかと思っていたら…結局数発。実際、乱射事件か?と思う場面もあった。
暗い映画だなぁと想像して見たけど、最後まで暗かったと感じた。

オープニングパーティー in カフェ・ペルラ

2007年12月08日 | 2007
クレモナと十字街の両会場での上映を終え、本日の来場ゲストと映画祭関係者などを交えて、FMいるか2Fのカフェ・ペルラでオープニングパーティーを行いました。
 河井信也監督の乾杯の音頭のあと、たくさんの料理と飲み物、そしてあがた森魚さんのライブ、ベンディングマシンレッドの登場など、大盛り上がりの様子でした。

 ちなみに私達イルプレは、みなさんから離れて作業をしておりました・・・泣。でも、あがたさんのライブでは、会場のみなさんとともに盛り上がりました!あと少し料理も食べました☆